- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087482768
作品紹介・あらすじ
結婚のご祝儀をめぐる、若い夫婦の人には言えない悔しい思い「御祝儀袋」。給料手取り十三万五千円のOLが家賃八万円のマンションに住むために、日々一円との闘いに明け暮れる倹約生活のなかで生まれる意外な感想「家賃」。普通と平凡が合体したような男と結婚した姉。たちまち破局がやってきて、目ざましい姉の変貌ぶりが可笑しい表題作。ささやかな見栄を支えに明るく生き抜く女たちの物語。
感想・レビュー・書評
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人の妬みは怖い。
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お金にまつわる女性達の、憧れ、嫉妬、見栄がリアルに描かれていて、恥ずかしながら、これは自分自身のことか??と錯覚するほど。けれども不思議と悲壮感は感じられなくて、明るく力強く生きていく女性達が頼もしい。
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こういう起承転結ハラハラドキドキのない、何気ない日常のエッセイが好き
共感できないこともあるけど
そこもまた面白い
共感できなかったこと
:家賃に1番お金をかけていること -
人はどうして比べてしまうのか
人の嫌な部分を煮詰めて正直に吐露した感じの短編集
共感できる部分があるのが嫌で、でもそれが人間だなあなんて思った
それでも自分の中である程度この感情を客観視できるような成長も感じてる
嫌な感情なのにリアルで面白い、そんな本だった -
結婚式
爆弾発言から半月ほど経って、姉は相手の男性を家に連れてくることになった。父親はただ所在なげにうろうろし、母は今までに使ったことのない花瓶を物置から出してきて、花を生けたりした
クレジットカード
真面目な人間だから、幸せな人生に、不真面目だから、不幸な人生になるわけではない。正直で真面目な人間が行きやすい世の中でもない。そこのところを書くのが物書の仕事なのに、私にはそんなことまで考える余裕がなかった
姉の結婚
それから姉の復讐が始まった。私は何度もアパートに呼び出され、衣類や大切にしていた食器を実家にはこばされた
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久しぶりに群ようこさんの作品。
語り口に懐かしさを感じるー。 -
ものすっごいリアルな物語が詰め込まれていました。
毎日生きていると、学校やら職場やら、近所やらでいろーんな噂話を聞きますよね。
そしてそれを家族とか友達に、そういえばこんな人がいてね、とか、この前聞いたんだけどね、って話したくなりますよね。
そんな噂話のネタになるようなお話がたんまり詰め込まれています笑
リアルだなぁ〜って、面白く読めました。
(でもこれは好き嫌いが分かれそう) -
『生きるとは生活すること』を極めているな
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結婚とお金と…の話。短編集。
すごく現実。ただただ生活感。
結婚なのにキラキラしてない。
家族や友だちなどの
周辺の人の結婚とかを取り扱ってる。
語り部は基本的にお金に苦労してる、というか裕福ではない。
だからと言ってすごく悲観してる訳でもなく
生活をしてる、という感じ。
生活感とか現実感が
身近な感じの話でヒリヒリきます。
夢とか希望とかあんまりないですが
面白かったです。 -
子供の頃に読もうとした時は「御祝儀袋」の時点で躓き読めなかったが、大人になって読んだら面白かった。嫌いな人の結婚式に文句言いながらでる意味がわからないと思っていたけど、今ならそうせねばならない時があるのだとわかる。主人公のぼやきに共感できる部分が多く、読みやすかった。
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子供の頃読もうとしたんですか?
珍しいチョイスに感じますが。
9nanoka さんにとって結婚とは?
嫌いな人の結婚式に出席することが...子供の頃読もうとしたんですか?
珍しいチョイスに感じますが。
9nanoka さんにとって結婚とは?
嫌いな人の結婚式に出席することがあるのかな?2015/05/14
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