車輪の下 (集英社文庫 ヘ 5-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087520217

感想・レビュー・書評

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  • くるしい

    昔の作品なはずなのに共感をしてしまったり、似ている人間が周りにいてて、人間って精神は変わらないのかななんて思った。この落ちていく感じ。もともと人生の目的なんてみつけてなんていなかったのかななんて思って主人公が可哀想に思えたけど共感してしまってることがもう、なんともいえなかった
    周囲に押しつぶされて自分でも潰して最終的にぺちゃんこ
    車輪の下っていうタイトルがほんとぴったりだと思う

  • 大分昔に読んだ本
    なんか、不純な動機で読もうと思ったような……←
    段々と堕ちて行く少年の姿が痛々しかった
    周りからの、過度な、重すぎる期待
    自分には経験無いけど、すごく重圧なんだろうな
    それで苦しんでいる人は、私の周りにもいるかもしれない

  • これも読書感想文で読んだけど、何回か読むと
    内容がわかってきた。でも、最後は・・・;;

  • 悲しかった。主人公ハンスの気持ちが痛いほどわかってつらくなった。ハンスは神学校での抑圧された環境から逃げ出して、みんなから遅れて機械工になるんだけど、結局悲劇的な最期を遂げることになる。神学校から抜け出すことは作者ヘッセと重なる部分があるんだけど、ヘッセ自身は「詩人になりたい」という夢があって、そこに向かうことができた。でもハンスはその目標みたいなものがなかったんだよね。「夢」「希望」って安っぽいほど言われているけれど、そういう命の瀬戸際みたいなところに於いてはやっぱり大切なものなのかもしれない。もう少し早く読みたかったなと思いました。

  • 「まあ、待てよ。」
    と、ハイルナーはわざと冗談めかして言った。

    「そんなつもりじゃなかったんだ」

  • 学生時代に読んだ記憶がある程度で、中身ももう覚えていないのですが、強く心を揺さぶられたことだけは覚えている一冊です。

  • 初ヘッセ。
    ずっと昔に書かれたのに、今につながる心理描写にはっとさせられた一冊。

  • もう少し早く読みたかったな。
    この本を読むには年を取りすぎた。いや、中途半端な年齢で読んでしまったと言うべきかな。

  • 寄宿舎の生活ってこんな感じなのかな。小学生か中学生の頃に読んだらもっと共感できたかもしれない。

  • ヘッセの体験をもとに少年期から神学校や詩人への道のりを社会と照合しながら書いた自伝的小説。洞察が鋭く、各場面における現象や事物に対する科学的で心理的で政治的な意味合いの解説が革命的にうまい。それから、体験に基づいているからゆえの言動や現象のリアリティがもはやフィクションではない。かといってノンフィクションやドキュメンタリや自伝にありがちな押し付けがましい説き伏せもない。あくまでフィクション小説を呈し、尊重しているところに神学を超えた一種の啓示が見受けられる。

    ヘルマン・ヘッセの著書は初めてだったが、これはとても良い小説。彼の書籍のなかではかなり初期にあたり、太宰の「晩年」にあたるだろう。だから「人間失格」のように小説家を経たあとにも自伝的小説を書いて欲しかった。

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著者プロフィール

ドイツ生まれのスイスの作家。主に詩と小説によって知られる20世紀前半のドイツ文学を代表する文学者。南ドイツの風物のなかで、穏やかな人間の生き方を描いた作品が多い。また、風景や蝶々などの水彩画もよくしたため、自身の絵を添えた詩文集も刊行している。1946年に『ガラス玉演戯』などの作品が評価され、ノーベル文学賞を受賞した。

「2022年 『無伴奏男声合唱組曲 蒼穹の星』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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