- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087717662
感想・レビュー・書評
-
すっごい以前から気になっていて、ようやく手にしたのですが…
一つ一つは面白かったんですが、どうも期待値が大き過ぎたようです
設定は斬新で素晴らしかったんですけどね
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一つ目、二つ目ではよくわからなかった話の繫がりが三つ目あたりから繋がりだして面白かったー。途中から思わず繋がりを紙に書き出して整理してしまった!
飛べない雄蜂の嘘が1番好きだったかな。
笑わない少女の死は最初に読んだけど、これが最後じゃなくてよかったーと読了してから思った。
それぞれの話を振り返ることも多々あったから上下を逆にした製本はなくてもよかったかも…。でもこの作品に興味を持つきっかけにはなったんだけれど。
読む順番によって話がより切なくなったり、人物の捉え方が変わったりすると思う。最後の締めくらいは決めて欲しいなと思ったけど、それさえ読者に委ねられているのがこの本の醍醐味なのかなぁ。 -
久々の道尾さん作品。
この人はいつも新しいことに挑戦しようとしている印象。
今回の作品は、読む順番によって印象が変わる読者によって紡がれる物語。
発想はすごく面白い!タイトルごとに上下反転している構造も斬新。
ストレートに初めから読もうかとも思ったけど、気になった順番で以下の通りに読んでみた。
眠らない刑事と犬→笑わない少女の死→飛べない雄蜂の嘘→消えない硝子の星→名のない毒液と花→落ちない魔球と鳥
出てくる人物やキーワードが少しずつつながっていく構成で、1つ1つの物語は切なさだったり哀愁漂う雰囲気で良作。確かに、読む順番はどうであっても問題なく読めるし、受け取る印象も変わるだろう。けど、私は時系列順に読みたかったなと思う。前後の話しとのつながりを整理しながら読むのはややこしくて、1つ1つは良作なのに水を差されたような感じがした。(これも読む順番によっては印象が変わったのだろうけど…)
時間をおいて、読む順番を変えて再読すれば、もっと違う感想になるかなー。とは思いつつ、多分再読はしないだろうなとも思う。 -
6章の短編をどの順番で読んでも楽しめる
ぐるぐる本格ミステリー作品
なんなんこれ??すごいやん!すごいやつやん!
読んだことない構成の本やのに
しっかりと本格ミステリーしてる感じが天晴れ!
帯に720通りの物語って書いているのを見て
昔のドラクエとかであった
ゲーム小説?ゲームブックみたいな感じで
選択肢を選んで物語を変えていく感じの本の
ミステリー版的なやつやと思って懐かしいな
道尾秀介さんがそれを書けば
すごい面白いやろうなって思ってたけど
こういう感じやったんやな〜
順番を誘導しないように
いろいろと趣向も凝らしてるし
どの物語から読むかラストはどれがいいんかとか
悩んだ結果、普段の小説ではあり得ない逆から
読むパターンで読んでみた。
いろんなパターンを試してみたいけど
どんだけ時間が経っても読みだすと内容が
蘇ってくるやろうし無理なんやろうな〜
栞紐が見たことない感じで垂れ下がってくる
経験も初めてやった。 -
読む順番によって720通りの物語になる。私は、
飛べない雄蜂の嘘
笑わない少女の死
眠らない刑事と犬
名のない毒液と花
落ちない魔球と鳥
消えない硝子の星
の順番で読んだ。
正直720通りの物語があるとは思えなかったが、それでも読む順番によって物語全体の印象はかなり違ったものになると思った。
各章の中心的なテーマは「死」
ある人の死によって残された人、関わりがあった人たちは何を考えるのか。登場人物の背景や心情が読むごとに突き刺さってくるような一冊だった。
気の向くままランダムに読んだのだが、個人的にはこの順番が一番良い順番なのではないかと思ってしまう。おそらく私と同じ気持ちの人が多くいるのだろう。 -
最初に各短編の冒頭が載せられており、読者が気になったものから好きな順番で読んでいい、というのは面白かった。
でも上下逆にまでしなくても…私の好みからすると、内容より作りの面白さが勝ってしまったので…。
どの作品も上手いのだけど読後感が似ていて、違う話を読んだ、という気持ちにはならなかった。 -
どこから読んでも、どの話を最後にしてもきちんと繋がる小説だった。読み終わった後、「私ならここから読んで、この話を最後にしたい」という感想ももった。小さな町での、さまざまな人々や生き物が織りなすつながりを感じる小説