赤い竪琴

著者 :
  • 集英社
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感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087747324

感想・レビュー・書評

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  • ちょっと久しぶりの更新。でも読んだのは数年前。最近ふと、思い出したので。
    雑誌ダ・ヴィンチで紹介されていて、何となく興味を惹かれて手に取ったもの。わたしにしては珍しいジャンルだったのだけど、ことばの硬質な丁寧さ、繊細さが、すうっと沁み込んできた。人物を描くときの距離の取り方が、独特に上手だなぁと思った。深部をうっすらと感じるような、表層の撫で方。
    津原さんがライトノベル界でご活躍、というのは少し経ってから知った事実。小野不由美さんばりに謎なひと、かも。

  • うああああ純愛。こんなのも書けるのか津原さん。幅の広さが半端じゃないぞ。

  • 非言語コミュニケーションを言語で表現する力技。ちっとも甘くない恋愛小説。

  • 取り込まれるように恋愛小説を読んだのは久しぶり。
    この人の女性の一人称は、女性が書いてる気がするほど自然。
    「1954」に何があったかの問答場面は、「ピカルディ」と通じてるんでしょうか。あっちが手元にないから確かめられないんだけど、ちょっと気になる。

  • 文章が綺麗。独特の世界がいい。

  • グラフィックデザイナーの女性と、楽器職人の男性の話。たぶん恋愛小説。淡々と進んでいくのであまり盛り上がりはないが、なんとなくまとまりがいい。
    2009/10/21

  • ▼ファーストインプレッション。……ちょっと苦手かもしんない。品はいいんだけど、こう……なんか近寄りがたい風格があって。
    ▼そして慣れた。白黒のフランス映画っぽい感じで脳内再生すれば問題ない。登場人物はもろ日本人なのに、何でこういう雰囲気になるんだろう。凄いな。
    ▼あー。これ、恋愛小説だったのね! 序盤読んでやっと気づいた。倦怠感のある、オトナの恋愛小説。
    ▼重くて冷たいけど、切ねえなあ……読むなら絶対に、秋! って感じの純愛小説でした。てっきり悲恋で終わるものだと思っていたので、こういうラストの纏め方は、ちょっと、これまでの流れと毛色が違っていていい。
    ▼海、音楽、鯨、パーキンソン病と、なんだか海王星の影響そのまんまの話かも。書き手の人が、太陽海王星合とか、そんな感じなのかもしれない。(09/10/7 読了)

  • 口がふさがらなくなる恋愛小説。ラストがすごく好き。どうか二人が幸せですように。

  •  気になっていた著者で、初めて読んでみた。

     グイグイ読めた。丁寧に書かれてある という印象。他のも読んでみようと思った。

  • 小田急線の中で読了。窓の外の町並みを眺めながら恋人のことを少し考えた。

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著者プロフィール

1964年広島市生まれ。青山学院大学卒業。“津原やすみ”名義での活動を経て、97年“津原泰水”名義で『妖都』を発表。著書に『蘆屋家の崩壊』『ブラバン』『バレエ・メカニック』『11』(Twitter文学賞)他多数。

「2023年 『五色の舟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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