赤い竪琴

  • 集英社 (2005年1月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784087747324

作品紹介・あらすじ

命ある限りの残酷な愛の記録。
三十歳を過ぎ、仕事への希望も見出せぬまま、東京で一人虚無的な日々を過ごすデザイナーの暁子は、祖母の遺品をきっかけに耿介という男と知り合う。真実の愛を知った大人の哀愁漂うラブストーリー。

みんなの感想まとめ

命ある限りの残酷な愛を描いたこの物語は、虚無的な日々を送るデザイナーの暁子が、祖母の遺品を通じて楽器職人の耿介と出会うことで展開されます。亡者による不思議な縁が生むせつない恋物語は、読者に深い感動を与...

感想・レビュー・書評

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  • 亡者が出逢わせた不思議な縁で出逢ったグラフィックデザイナーと楽器職人のせつない恋物語。ワタシは恋愛小説不感症なのだが、読後泣きそうになった。流石に涙は出なかったけれど。帯の文章が小川洋子なのだが、小川洋子好きな人にはオススメかも。逆説氏みたいなヒト、大嫌い。

  • そんなに長い話じゃないのに、長い時間かけて読んでしまった。それでも混乱しない分かりやすさ。というか、分からないところはそのままスルーしてしまえるようなお話。帯を小川洋子が書いているけど、似たテイストの話だった。楽器職人・寒川耿介。超かっちょいい。好きだわ。若年性パーキンソンかー。そりゃ結婚は諦めるか。どうなんだろう。恋愛は得意ではないし、もうすることはないと思っているけど、何つーか、あー恋愛っていいなーと思ってしまう。何でよ、っていうような別れの後の再会だもんなぁ。しかし何で暁子は付いていくのを諦めたんだろう。耿介が自責の念を持つと言ったからか。しかし、百目鬼学は恐ろしい。全然好きになれない。かばおうとする暁子もひどい。耿介の楽器の音色、鯨のソング、聞いてみたいなぁ。

  • 「素敵な恋愛小説」とレビューにあったので読んでみました。
    今まで読んだものとは、ちょっと空気感が違って、こういうのも良いな~と思いました。
    読後がほっこりして温かくなりました。

  • 1/13 読了。

  • 夭折した詩人・寒川玄児。祖母の遺品の中に彼の日記が残されているのを見つけた暁子は、日記をもとの場所へと返すべく、玄児の孫の寒川耿介と連絡を取ろうとする。

    怪奇譚かSFかはたまたミステリーか、と思いつつ読んだところ、とても落ち着いた恋愛小説でした。が、なかにつまった言葉の熱量が相変わらずすごい。贅沢。

  • 美しい文章のお手本のような作品と思いました。

    私はこれまで恋愛モノと分類される小説にとりわけ興味がなく、縁遠いジャンルの一つであると決め込んできました。
    ほとんど、無知の私が語るのはおこがましいのですが、物語はシンプルで、芸術(音楽、詩)を中心に、大自然あり、過去の恋愛あり、病あり、ライバルあり、海外への進出話ありと、概ねスタンダードな部類に入るのではないかと思います。
    少々冗長にキャラクタが配置されているような趣も感じましたが、ドラマや映画などなんらかの映像化がなされた際には効果的かと思います。

    相対して、文章の美しさは比類なきといった印象です。
    表現の精密さ繊細さが際立ち、表現も台詞(科白?)まわしも巧みで、文章の淀みがなく「流れるように読める文章」とはまさにこのことだろうと思いました。
    表現が「洒落ている」とでもいうのでしょうか?楽器職人の話であることも影響してか、芸術的でありちょっぴり気障でもあり、かといって鼻につくわけでもない。ところどころ内容は重くとも心地よい感覚は不思議です。
    感想とは無関係ですが、「ベランダ」ではなく「ヴェランダ」とはなにかこだわりがあるのでしょうか・・・。

    長い文章の間にさりげなく挟まれるとても短い一文は、言葉選びが絶妙で「職人技」とはこのようなものではないかと思います。

    暁子が話し、行動するたびに自己を省みる心理描写は、繊細であると同時に聡明さも感じさせられます。感情的な言葉と論理的な分析が相まって人の心理の複雑さを上手に表現しているように思いました。

    恋愛小説読了という滅多にない機会の一つがこの作品であったことが嬉しい限りですが、恋愛小説全体(いや、ジャンルを問わず小説全体)のハードルが上がった感覚は否めず、次に読む作品は余波を喰らってとんでもない酷評を放ってしまいそうな予感を感じます。

    一旦は大きくかけ離れた内容の本を経由した方が良いかと思っています。

  • ありがちな恋愛小説とはちょっと違ってきたので
    読み進んでいくうちに、面白くなった。

    なんだか意外な恋愛小説。

    なかなか。

  • ホラーだと思って構えて読んでいたらなんと、純愛もの。半分以上読むまで、「今にくるぞ~・・・」って思っていました。(笑)
    運命の恋というか、一生に一度の恋というものがしてみたくなる。よ~し、次生まれ変わったら絶対するぞ!!・・・え?今の夫ですか?・・・コメントは差し控えさせていただきます・・・。
    それにしても作家さんっていろんなお仕事を知っているなぁとひたすら感心。

  • 2010/8/11 好

  • 津原さんの恋愛小説、ということで勝手に敬遠していた本。
    恋愛小説はなんだかしらんが苦手だ。

    って思ってたけど、これ新幹線で読んでなかったら
    たぶん泣いてた。
    上質な恋愛小説だと思った。
    こんな恋絶対したくないけどしてみたくありませんか。随所に入る随筆がまた美しい。なるほどこれは大人のための恋愛小説だろうな。これを10代で読んでもきっと「意味わからん」で終わるんだろうな。30代になってもう一回読み返してみたいなぁ。

  • ちょっと久しぶりの更新。でも読んだのは数年前。最近ふと、思い出したので。
    雑誌ダ・ヴィンチで紹介されていて、何となく興味を惹かれて手に取ったもの。わたしにしては珍しいジャンルだったのだけど、ことばの硬質な丁寧さ、繊細さが、すうっと沁み込んできた。人物を描くときの距離の取り方が、独特に上手だなぁと思った。深部をうっすらと感じるような、表層の撫で方。
    津原さんがライトノベル界でご活躍、というのは少し経ってから知った事実。小野不由美さんばりに謎なひと、かも。

  • うああああ純愛。こんなのも書けるのか津原さん。幅の広さが半端じゃないぞ。

  • 非言語コミュニケーションを言語で表現する力技。ちっとも甘くない恋愛小説。

  • 取り込まれるように恋愛小説を読んだのは久しぶり。
    この人の女性の一人称は、女性が書いてる気がするほど自然。
    「1954」に何があったかの問答場面は、「ピカルディ」と通じてるんでしょうか。あっちが手元にないから確かめられないんだけど、ちょっと気になる。

  • 文章が綺麗。独特の世界がいい。

  • グラフィックデザイナーの女性と、楽器職人の男性の話。たぶん恋愛小説。淡々と進んでいくのであまり盛り上がりはないが、なんとなくまとまりがいい。
    2009/10/21

  • ▼ファーストインプレッション。……ちょっと苦手かもしんない。品はいいんだけど、こう……なんか近寄りがたい風格があって。
    ▼そして慣れた。白黒のフランス映画っぽい感じで脳内再生すれば問題ない。登場人物はもろ日本人なのに、何でこういう雰囲気になるんだろう。凄いな。
    ▼あー。これ、恋愛小説だったのね! 序盤読んでやっと気づいた。倦怠感のある、オトナの恋愛小説。
    ▼重くて冷たいけど、切ねえなあ……読むなら絶対に、秋! って感じの純愛小説でした。てっきり悲恋で終わるものだと思っていたので、こういうラストの纏め方は、ちょっと、これまでの流れと毛色が違っていていい。
    ▼海、音楽、鯨、パーキンソン病と、なんだか海王星の影響そのまんまの話かも。書き手の人が、太陽海王星合とか、そんな感じなのかもしれない。(09/10/7 読了)

  • 口がふさがらなくなる恋愛小説。ラストがすごく好き。どうか二人が幸せですように。

  •  気になっていた著者で、初めて読んでみた。

     グイグイ読めた。丁寧に書かれてある という印象。他のも読んでみようと思った。

  • 小田急線の中で読了。窓の外の町並みを眺めながら恋人のことを少し考えた。

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著者プロフィール

1964年広島市生まれ。青山学院大学卒業。“津原やすみ”名義での活動を経て、97年“津原泰水”名義で『妖都』を発表。著書に『蘆屋家の崩壊』『ブラバン』『バレエ・メカニック』『11』(Twitter文学賞)他多数。

「2023年 『五色の舟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

津原泰水の作品

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