- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784088727462
感想・レビュー・書評
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「だが私が本気を出した以上……仙人界は今日 滅亡する!!」
金鰲島の中枢、十天君・通天教主を撃破した崑崙山の仲間たち。しかし、それすらも聞仲の計画の内だった!崑崙と金鰲の戦争──双方の消滅。すべては愛する殷のために。
姿を見せる聞仲!崑崙十二仙や仲間たちも揃い、これは勝勢か?!なんて甘い幻想はあっけなくも打ち砕かれる。聞仲!この男は強すぎる!これまでの戦いなど児戯と言わんばかりのぶっ飛んだ物理攻撃おばけ。ここまで来た太公望たちですら、これは負けイベ?と錯覚してしまうほどのレベル差。
自分たちを犠牲にしても太公望を生かそうとした普賢たち。
みんなが生き残れるように──そう願いつつも、彼らの策を知りながら止めなかった太公望。
どちらもやさしさだった。ただ、何の犠牲もなく掴み取れる未来はなかったというだけなのだ。その未来や夢が大きければ大きいほど、懸けるものも大きくなるのだから。
それでも聞仲は倒れない!すべてを終わらせるため、元始天尊の元へと向かう。
「支配とは人を自分の色に染めるという事じゃからのう!おぬしは確かに純粋じゃよ聞仲 だが結果は妲己と同じように裏から殷を操る忌むべき存在となり果てておる!否定はできまい 己の思想で人間界を統治する真の支配者…それが おぬしの正体じゃ!!」
ここでぶった切る元始天尊がカッコよすぎる!さらに、宝貝・盤古旛の登場!ハンターハンターのネテロ会長とか、ガチで強いおじいちゃんが本気を出すの大好きなんだよなあ!
その一方で、暗躍する影。まだ謎はすべて明かされてはいないのだ。仙界が崩壊するほどの死闘の行方やいかに。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
圧倒的な聞仲の実力。
次々に封神されていく十二仙。
残された者たちのために散っていく少年マンガの美学。 -
作者自身、描きたかったから描いたが売り上げに響くかもしれないと思ってしまうほどインパクトのある表紙に彩られる第16巻。巻のタイトルに「死闘」とつけるほどの戦いが繰り広げられる。ここまで十天君に対してはほぼ犠牲なく戦いを進めてきただけに、ここでとんでもない実力をもった聞仲、というのが非常に印象づく。いくらなんでも強すぎるのでは…と思ってしまうほどの暴力的な様は鮮烈に記憶に残る。そして犠牲があることが主人公としての太公望をかえって描き出していくもので、後から振り返ってみればこの展開で本当に良かったと思わされた。
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ジャンプ・コミックス
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自ら妖怪だと告げる楊ゼンを前に、抑圧が爆発した通天教主の魂魄が飛んだ!一方、ついに聞仲へと目標を定め、金鰲の動力炉に向かう太公望。その傍らには、何かを秘めた普賢真人のあたたかな瞳があった…。(Amazon紹介より)
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戦いが佳境に。……と、前の巻でも書いた気がするけど、本当に佳境。ある意味ラスボス対決。スープー誕生前の名前が知りたい「スープーパパ」や「美人三姉妹」も活躍します。
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描きたかったから描いたそうですw売上落ちるもんなんですかね…wといことはやっぱり雷震子は描きたくなかったんですかねぇwww
前にも書きましたが私は普賢が一番好きです。普賢は太公望よりも聞仲よりも意志の強い人間だと思うからです。
物事を為すとき犠牲は付きものだ
というセリフを言う人物は多いですが、自分をその犠牲側に置くのは彼くらいのものではないでしょうか。 -
通天教主との別れを遂げた楊ゼン。一方、聞仲に狙いを定めた太公望ら。援軍の崑崙十二仙も揃い踏み、対峙するが…ふざけた表紙とは裏腹に内容は死闘のタイトルに相応しくシリアスなこの巻。質量の濃いことよ。十二仙人の想いと聞仲の圧倒的な強さにも怯まず立ち向かう姿は胸が熱くならい方がどうかしている。普賢真人の独白の「何かを成すには誰かの犠牲がつきものなんだよ」「それが大きな事であればあるほど犠牲の数も比例する」「でも僕らは決して自分を棄てているわけじゃない」「自分で決めた事だから同情も憐れみもいらない」「ただ悲しんでくれればいい…」が余韻を残して何とも言えないカタルシスが待ち構えた十二仙人の最後でした。雲霄三姉妹と妲己のブレなさは安心wって言うか黄河陣が最強過ぎる。封神計画の本当の目的、歴史の道標、王天君の復活、聞仲と元始天尊との戦いとますます見逃せない内容で面白い。
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「望ちゃん……
何かを成すには誰かの犠牲がつきものなんだよ。
それが大きな事であればあるほど 犠牲の数も比例する。
でも 僕らは決して自分を棄てているわけじゃない。
自分で決めた事だから 同情も憐れみもいらない。
ただ 悲しんでくれればいい……。」