わたしは真悟 (1) (小学館文庫 うA 41)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091924315

感想・レビュー・書評

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  • さとるとまりんの2人が吹き込んだプログラムによって、機械は意識を持ち始め、自分で考えるようになる。しまいには、感情までも持つようになり人間のようになっていく。「わたしは真悟」それは、機械自身が考えた自分の名前だ。真悟はさとるの深い愛をまりんに伝えるために、また、まりんの愛情を伝えるために動き始める。大人から見たら馬鹿げたような、子供の恋愛模様が胸に刺さる。東京タワーに上れば子供ができると本気で信じて2人で登るところは感動すらした。そして、楳図先生の絵は驚くほどに繊細で目を見張る場面も多々あった。

  • これもSFなんだよね~。出だしは全くSFらしくないけど(笑
    自我を持って逃走しだす頃から徐々に狂気が宿っていく作品。
    少年真吾が東京タワーの登って行くシーンが凄いです。

  • 大傑作。ホラー、ギャグ、恋愛、SF、ミステリ、純文学、などなどあらゆるジャンルを網羅しつつそれらがまったく相殺されないという奇跡の漫画。

  • わけわかんない。怖い。女の子がかわいい。楳図かずおの三大要素。これって小学生低学年男子の真実だと気がついた。世界はわけわかんない、怖いところで、女の子はかわいいのだ。道理も、筋道もなくって、謎はなにひとつ解明されなくて、時間はけっして等しくは流れず、間延びしたり、縮んだりして、なにもかもが果てなく、愛と意思だけが遮二無二で、きっと、きっとどこかに真理へ至る秘密が隠されていると信じている。純粋で勇敢な、小学生男子の目。
    ほんとは誰もこれ以上のことなどわからないのです。

  • ワクワクがとまらない。
    各扉画が芸術。

  • 楳図かずおはホラーだけだとおもっていました

    そんなことはない!
    むしろ何でもかけるけどホラーをかいてるのだね!


    と確信した作品です。


    このイッてしまった世界観、
    そして機械の山!見開きページの多さ、壮大さ!
    どアップの多さ!巻数!


    どれをとってもびっくり作品です。


    私の理解の範疇を大幅にこえてしまったために、
    悲しいです。わからないわたしが悲しいです。

    けどすごいのは分かる!
    もっと成長したらわかるようになるのかな。


  • まりんちゃんの可愛さに衝撃を受けたのでした。美少女すぎる。

  • 一気に全巻読破した。壮大だった。感動した。
    この本に出会えてない人は人生損してると思う。

  • スバラシイ!

  • 楳図かずおの凄いところは、ちゃんと、「子どもの視点」があるところだと思います。私がこの漫画を初めて読んだのは小学生の時でした。道に落ちていた、半分破けてしまったスピリッツでした。主人公の二人・さとるとまりんが、家出を決めて逃げるところだったのですが、それが何なのか意味もわからずに、もの凄く胸にくるものを感じました。なんだか、凄い!と思ったのです。
    その時はそれが「わたしは真悟」であると知らなかったので、大人になって読んだ楳図かずお漫画の中に、ずっと気になっていたそれを見つけたときの衝撃は、なんとも言えないものがありました。
    子ども心に凄いと感じた、それこそが、楳図かずおが尋常ではない目を持って漫画を描いている、ということだと思うのです。信じられないような表現であらわされる数々の現象、奇跡のような‘子どもの終わり‘。
    絵が駄目だという人もいますし、容赦なく残酷な描写が苦手だという人も多いでしょう。そういう人に無理に勧めることは出来ない内容ですが、漫画表現のひとつの極限として、読んでみるのもいいかと思います。

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著者プロフィール

楳図 かずお(うめず かずお)1936年和歌山県生まれ。55年に貸本漫画家としてデビュー、『週刊少年サンデー』などに作品を発表。ホラー漫画の第一人者。代表作に『漂流教室』『まことちゃん』『わたしは真悟』『14歳』など。ホラー、SF、ギャグ、時代劇まで幅広い。1995年以降、腱鞘炎という理由で漫画は休筆中。タレント活動を行い、2014年には長編ホラー映画『マザー』を初監督・脚本・出演。

「2022年 『こわい本11 猫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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