残される者たちへ

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 397
感想 : 103
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093862363

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりにちょっと泣いた。押田が辛すぎる。

  • 後半のSFっぷりに
    若干ついて行けなかった

  • かつての友人たちとも、段々と、ゆっくりと、それぞれの道に分かれて生きて行くのだ。だ。だ。

  • 小路さんらしいというか、優しくて切ないお話。不思議な部分を残しつつも、読んだあとはさあ明日からも生きようと思える。
    2009/6/30

  • ファンタジー。
    アパートの昔の住人、引越し、あまり自分に関係のない世界。
    でも人に優しく、の心は伝わってきたかな。

  • ミステリかと思いきやまさかのSFだった。
    小路さん好きならたまにはこんなのでもいいよね。みたいな。

  • <table style=\"width:75%;border:0;\" border=\"0\"><tr><td style=\"border:none;\" valign=\"top\" align=\"center\"><a href=\"http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4093862362/yorimichikan-22/ref=nosim/\" target=\"_blank\"><img src=\"http://ecx.images-amazon.com/images/I/51cf8gXDS6L._SL160_.jpg\" alt=\"残される者たちへ\" border=\"0\"></a></td><td style=\"padding:0 0.4em;border:0;\" valign=\"top\"><a href=\"http://blog.fc2.com/goods/4093862362/yorimichikan-22\" target=\"_blank\">残される者たちへ</a><br />(2008/12/18)<br />小路 幸也<br /><br /><a href=\"http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4093862362/yorimichikan-22/ref=nosim/\" target=\"_blank\">商品詳細を見る</a></td></tr></table>
    <blockquote><p><strong>この世界は、まだこうして美しいままにある

    デザイン事務所を経営する川方準一のもとに、同窓会の通知が届く。準一の通った小学校の子供たちは、
    ほぼ全員が〈方野葉団地〉の子供だった。準一は、親友だったという押田明人に会場で声をかけられるが、
    彼のことを何も思い出せない。他の人間はすべて覚えているのに。悩む準一は、団地の幼なじみで
    精神科医の藤間美香に相談する。美香は、〈方野葉団地〉に住む中学生、芳野みつきの診療も行っていた。
    みつきは、自分を庇って死んだ母親の記憶を見るようになったという。記憶のずれと
    団地の存在に関係があると見た準一と美香は、団地の探索に乗り出した。
    二人は〈方野葉団地〉で、想像もしなかった“のこされるもの”に遭遇する…。 </strong></p></blockquote>
    カタカナの町シリーズと同じ傾向の不思議な物語である。
    かなり読み進むまで、準一の記憶からすっぽり抜け落ちた幼なじみ・押田の存在に、厭わしさを感じ、彼がキーになってよくないことが起こるのではないか、と思っていたのだが、そう思わせるのは著者の意図だったのだろうか。異次元の彼らの意図がいまひとつ腑に落ちなくて、ラストはいささか唐突な感がなくもないが、犠牲はあったとしても、未来が見えるのが救いだろうか。

  • 小路幸也のほのぼの系を期待してたので、ちょっとびっくり。

    SFだとは思わなかったよ・・・・・・。

  • まさかのSF。
    読みながらあれじゃないか、これじゃないかと考えてましたが見事に全部予想はハズレました。笑
    作者が小路幸也さんということでただなんとなく読んでいましたが、後半あたりからは食いつくように読みふけていました(∩∀`)
    だって続きが気になって気になって!笑
    ラストはちょっとガッカリでしたが、あれはあれであっさりしてていいかなぁと。

    これを読み終えた、話を理解した後に最初のページを読むと泣けます。

  • 私も子供のころ、団地に住んでいたので、団地が持つ“気”みたいなもの
    何となく分かる気がする。そして滅多に開けられない地下の扉の存在。
    私の住んでいた団地は、団地周囲の清掃に使う道具が保管されていたっけ。
    薄暗く黴臭い地下収納のことを久しぶりに思い出した。

    物語は、同じ団地に住み、幼い頃仲良かったはずの押田のことだけを
    きれいさっぱり、その存在すら忘れてしまった37歳のジュンチ(準一)と
    母と同乗する車で事故に遭い、自分をかばうようにして亡くなった母の記憶が、
    自分のものとして蘇ってしまう中学生のみつきを軸に描かれている。
    二人の“記憶”にまつわる不可解な現象は“方葉野団地”につながっていく。
    そしてキーパーソンとなる押田は今でも妻子と方葉野団地に住んでいる。
    ジュンチは同窓会で再会した、同じ団地に住んでいた幼馴染の精神科医・未香の協力のもと、記憶が抜け落ちた原因をさぐろうとする。

    “特定の人物のことだけが思い出せない”という筋書きは他の小説でもあるが
    団地という見ようによっては禍々しい場所が、オカルトっぽさを引き出していて
    中盤まではかなり面白く読み進められた。
    それが“実際に目の当たりにした者じゃないとなかなか信じがたい”世界という落としどころが、終盤にきて急にリアリティを感じられずに興ざめしてしまった部分が残念。

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著者プロフィール

1961年、北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2002年に『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』で、第29回メフィスト賞を受賞して翌年デビュー。温かい筆致と優しい目線で描かれた作品は、ミステリから青春小説、家族小説など多岐にわたる。2013年、代表作である「東京バンドワゴン」シリーズがテレビドラマ化される。おもな著書に、「マイ・ディア・ポリスマン」「花咲小路」「駐在日記」「御挨拶」「国道食堂」「蘆野原偲郷」「すべての神様の十月」シリーズ、『明日は結婚式』(祥伝社)、『素晴らしき国 Great Place』(角川春樹事務所)、『東京カウガール』『ロング・ロング・ホリディ』(以上、PHP文芸文庫)などがある。

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