- Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094088816
作品紹介・あらすじ
青春小説の新たなるスタンダードが文庫化!
長崎県五島列島のある中学合唱部が物語の舞台。合唱部顧問の音楽教師・松山先生は、産休に入るため、中学時代の同級生で東京の音大に進んだ柏木に、1年間の期限付きで合唱部の指導を依頼する。
それまでは、女子合唱部員しかいなかったが、美人の柏木先生に魅せられ、男子生徒が多数入部。ほどなくして練習にまじめに打ち込まない男子部員と女子部員の対立が激化する。
一方で、柏木先生は、Nコン(NHK全国学校音楽コンクール)の課題曲「手紙~拝啓 十五の君へ~」にちなみ、十五年後の自分に向けて手紙を書くよう、部員たちに宿題を課していた。
提出は義務づけていなかったこともあってか、彼らの書いた手紙には、誰にもいえない、等身大の秘密が綴られていた--。
【編集担当からのおすすめ情報】
著者の中田永一さんは、乙一さんの別名義でもあります。
帯には、アンジェラ・アキさんの推薦コメントが入る予定です。
解説は、作家のねじめ正一さんが執筆されています。
感想・レビュー・書評
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青春でした
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よくある山あり谷ありの青春ストーリー。
でも、家族の絆や地域の人間性は、五島列島ならではの背景なのかな?良かった。
最後に些細な繋がりが見えて感動。 -
引き続き中田永一さんの青春小説
五島列島の中学が舞台
ボッチ上級者のサトルと男性不信のナズナ
人には言いたくない深い悩みを抱える二人を主人公として、合唱部の先生と仲間達がコンクールに出場までの話がメイン
サトルもナズナも仲間達と触れ合いながら少しずつ変わっていく
美人で男子の憧れの的、柏木先生
ぶっきらぼうなキャラが意外だった〜笑
みんなの五島の言葉が素朴で温かい
読んでいるうちに、私にも喋れそうな気がしてくる
中学の合唱コンクールが懐かしい
練習中、男子がすぐ遊び出す
真面目な女子が怒る
時期が迫るとどうにかまとまってくる
本書と一緒
いつの時代も一緒なのかも〜
中一の時の曲は今でも忘れられない
隣のクラスは青春ぽいのに、うちのクラスは…ソーラン節だった
♪ヤーレンソーラン、ソーラン、ソーラン、ソーラン、はいはい♪〜
真剣な顔で大きな口開けて指揮者に注目している集合写真
自分の顔がブサイクに写っていて気に入らなかったのも、ついでに思い出した
随分前に大人になってしまった私も、あの頃に少しだけ戻れた気がして楽しかった
『百瀬、こっちを向いて』の方が好きなのですけどね
五島列島、一度は訪れたい
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2024/03/01
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娘がこの本をプレゼントしてくれました。
本も映画もよかったなあ。
懐かしくなりました。
ありがとうございます。
中3の時、校内の合唱コンクー...娘がこの本をプレゼントしてくれました。
本も映画もよかったなあ。
懐かしくなりました。
ありがとうございます。
中3の時、校内の合唱コンクールで最優秀がとれなくて
終わった後、みんなで階段のところで歌いました。
感極まって泣いている子もいたなあ。2024/03/03 -
まいけるさん、おはようございます
優しい娘さんですね⸂⸂⸜(*^^*)⸝⸃⸃
映画も娘さんと一緒に観にいかれたのでしょうか?
娘さんもガッキ...まいけるさん、おはようございます
優しい娘さんですね⸂⸂⸜(*^^*)⸝⸃⸃
映画も娘さんと一緒に観にいかれたのでしょうか?
娘さんもガッキーも可愛い♪
中三だと合唱コンクールも盛り上がりますよね
男子も声変わりしてるし
私、中二、三の曲が思い出せなくて、
ちょっと気持ち悪い状態になってます笑2024/03/03
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若さが愛おしい。
好きじゃないけど、そばにいて欲しい人っているよね。
作者は本当に多彩だなぁ。乙一の別名だと読んだ後に知ってとっても驚いた。 -
いつか行ってみたいと思っている五島列島を舞台にした中学生の青春ストーリー
五島の景色や合唱のハーモニー、想像しながら読んだけど映画でも観てみたい。
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主人公がたくさんいて、視点も変わりますが、主要人物の個性がはっきりしているためかさほど混乱せずによめました。
「手紙」はやっぱりいい曲ですね。章ごとにある、生徒が未来の自分にあてた手紙が印象に残ります。
五島列島が舞台で、終わり方も爽やかです。 -
青春を強く感じさせる一冊。オーディブルで聴いたが、方言のナレーションが愛嬌があって良かった。
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文化祭の夕方、合宿最終日の夜。ああ、終わっちゃうんだなぁという切なさが蘇ってきて、青春だなぁと思った。
アキオとドロップスのエピソードが
予想外の繋がり方でグッときた。 -
五島列島に暮らす中学生が合唱コンクールに挑む物語。島の生活は新鮮に感じられたが、ストーリーは凡庸。
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おもしろかった!
表紙通りの中学生の青春小説。
合唱部のコンクールまでの物語となっている。
自分が中学生の時の風景が蘇ってくるように感じてしまう。
最初は二人の主人公の視点が交互に入れ替わること、序盤から登場人物が多く名前が覚えられないこと(結局重要なメンバーは5人もいない)ということでなかなか世界観の中に入り込むことができなかったが、中盤以降は先が気になって仕方がなかった。
乙一はホラーでグロテスクなのに切ない気持ちになることが多く大好きで、別名義の中田永一の著作も何作か読んだ。
ただここまで印象に残るのは本作が初めて。
作家とはこんなにも別の世界観を表現できるのは本当にすごいなと感心してしまう。
読後感としては恩田陸の夜のピクニックに似ている。
どちらも青春時代への強烈なノスタルジーを感じるし、それは登場人物の心理描写に共感を覚えるからだと思う。
恩田陸の蜜蜂と遠雷が数年前に話題になり、あちらも音楽コンクールが題材だったが、どちらかというとピアノの演奏というところに焦点が当たっており、やはり夜のピクニックに近いと思う。
久しぶりに良い読書体験ができた。