- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101001562
感想・レビュー・書評
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車中の共に選んで~すべて、既読3回目
だが何度読んでも底が深く、新たな視点や見える深奥の景色が異なっていく。
5編の短編作品が掲載・・私的には色、匂い、温度感が共通しているように思えた。
東京、現実味のある風景~ハルキ氏の自叙伝的要素も感じられたのもあって、混迷の中での読書ではなく、サクッと読めた。
今回は「ハナレイ・ベイ」が最も視覚的に立ち上がってきた想い。
前回読んだ時、これが映画化されたのは知らなかった。
今回読むと、まさに視覚化にそぐう。
【イワクニから機関の米国人とサチとの対峙・・その場面を思い浮かべると・・・・米国人の言い分が当時のアメリカの最大公約的に感じられたし、若者2人の感触は当時の日本人の最大公約的に感じ取れた。
「どこであれ・・・」の作品の淡白さが逆に、何とも軽快なリズムで脳に響き、楽しかった~ようこそ、三角形の世界へ戻ってきてくれてという語り、不安神経症の母親とアイスピックのようなヒールを履いた妻。なんということのない表現に煌めきを覚える。
「日々移動する・・」の作品・・哲学的というか腎臓石が眼前で見えるような感覚を覚えさせる。謎めいて、訳が分からない展開。綱渡りの女性と相まっての効果が半端ない。
「品川猿」これは不条理の極めつけ・・ありえない設定の基に存する役所課長。カウンセラーがその妻って・・もっともらしく語りをする猿・・アハっていう読後。
東京に片隅を切り取るシーンがくっきり映像を結ぶ -
オーディブル
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なんだか?ってなるのが多かったけどすごく、読みやすかったのですぐ読みおわった。
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暇つぶしの合間に読むと楽しい
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短編集だけど、良い読後感でした。村上作品にしては説明書きがあって分かりやすいなぁと感じた。
5つどれも面白いけど、日々移動する腎臓のかたちをした石が個人的には1番気に入ったかな。失って初めて気づくんだよね。最初から意味があるかどうかではなくて、それは後で勝手に決めればいい。一つ一つを大切にしてその時にできる精一杯をやる。そうして良い経験を重ねたいと思った。 -
2.8
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村上春樹さんの短編集。
昔の短編と違って、
すごくきれいにまとまってる感じがする。 -
普通にそれなりに楽しめる。短編ながらもしっかりと村上春樹らしさがあり、好きな人は面白いはず。初めての人はこんなもんなのかと思うかもしれないが、、、