- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101001562
感想・レビュー・書評
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偶然の旅人
ハナレイ・ベイ
どこであれそれが見つかりそうな場所で
日々移動する肝臓のかたちをした石
品川猿
品川猿、またいた。
あって話をしたい。 -
旅行のお供で持って行く本にはいつも悩む。もし外しても替えがきかないので。
小難しいのは頭に入らないし、かと言って面白すぎてストーリーをどんどん追いかけたくなるのも向いていない。
その点ではこの本は正解だった、と稚内行きの飛行機の中で最初の短編を読み終えて安堵した。
後日、この本を読み返した時には、水色と白のツートンになった窓の外の景色と機内サービスの珈琲の味を思い出すだろう。 -
村上春樹の小説は、ごく普通の生活をしているように見えて、その内側に確かな絶望や哀しみを抱える人を描いているように思う。その感じが好きだ。
ハナレイ・ベイは小林聡美で映像化してそうーと思ったら、吉田羊で映画化されてた。そっちかーと思った。 -
短編集となると、そのうち一つはいまいちだったり、よくわからんなあという話があるのだけど、それがなくそのどれもが奇譚と言える話で面白かった。当時は新潮に毎月連載されていたんだということにも驚く。その頃に知っていたら楽しみに読んでいたろうな。
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知人がこの本が好きということで読んだ。
「偶然の旅人」という話がとても印象に残った。なんというか、色々凝縮されている感じであるが、頭の中ではすんなり映像化された。次の「ハナレイ・ベイ」も。
気になったフレーズ
「かたちのあるものと、かたちのないものと、どちらかを選ばなくちゃならないとしたら、かたちのないものを選べ。それが僕のルールです。」
「階段は何よりも大事だというのが夫の考え方でした。」
「観察して、観察して、更に観察して、判断をできるだけあとまわしにするのが、正しい小説家のあり方なんだ」 -
ちょっと怖かった。
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村上春樹の小説は短編の方が面白いのかもしれない。ぎゅっと濃縮されている。私が長編が苦手なだけかもしれないけど。