ヰタ・セクスアリス (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1983
感想 : 173
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101020037

感想・レビュー・書評

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  • 後で書きます。

  • 百物語と同じで、適当に書き散らかして飽きたら終わりみたいな展開でした。
    唐突に終わるのでびっくりします。

  • 禁止発売された連載である。 それだけで面白みある。 買った時ただ変わった外語の題だねと考えて、何か新潮なものでも書いてあるみたいな心持。 マア読み始まったら、私欲の生活のラテン語だっと知ってちょっぴり冷えてしまった。 幸い鴎外先生信じたる者だし、この事も滅多に書かないんだし、また張り合い有って読んだ。 性欲で題にしても欲と言う成分がかなり薄く感じます。 むしろ人の成長必然に随って、特別な課題として性に対する認識の更新、成り行きを冷淡に観察とゆような作品です。 近頃鴎外先生に敬愛の折折文献を調べたら、陸軍に勤めていた時分に随分厄介な事を起こして、医療衛生に関るものなので人々の命を奪うほどな悪影響も与えたそうです。 実に残念の極まりだ。 如何してこんな酷い過ちになるのかしらと考える最中、恰もこの本を見て案外とその意気地を理解してみてしまった。 人生は自己弁護であるんだ。 負けじ魂はいかなる罪悪の深みへ落しかねない . . . 僕もこの負けじ魂のために、行きたくもない処に行くことになったのである。 折れないプライトでもあれば、自ら持っている自信心に賭けるのでもあるだろう。 ですからその遣り方は認めなくても考え方だけは確かに少なくとも解しえることになった。 そしてやはり鴎外先生の硬く弾けない生き方に敬仰しかねない。 情熱が誰かに見えなくても、衒学だの、自己弁護だの、雑報にも劣れてると云っても惚れたものは惚れたのだ(笑) その冷徹な精神の運び方に、その生への軽蔑と生への愛情の混淆に呼び返される我が涸れて行ったこころ。

  • つまらなかった

  • 自伝的、性欲に関するうんぬん。
    主人公金田君の幼い時分よりの成長を、特に性欲について淡々と書かれていく。
    鴎外文学に於いてなどという大層な位置づけでは全く分からないけれど、鴎外という人を少しは知れたのかもしれない。

    哲学関連の横文字が多く、知識不足で読みにくかった。脚注と行ったり来たりは大変!
    性欲という虎を飼うってああそうだねなるほどね、とか。

  • なんか激昂しながら読んでた気がする(なにそれ)
    ドイツで鴎外博物館行って来たけど、すごいいいところでした。あの書棚がたまらんでした。
    かたかった。
    もしかしたらすといっくとかんちがいしてる。や、ストイックってその部分むしろフィーチャーしてる上での名称だと思うから、もしそれだったらストイックでいいのか。どうでもいいけど。(わからんだけじゃの!BAKA!)とにかく文体とか文章とかがかたいって印象がいい。

  • をれのVITA SEXUALISはどうなつているのか。

  • 購入済み未読。

  • 当時発禁処分まで受けた問題作ですが、内容はいたってシンプル。
    どちらかというと淡白ですな。

    内容よりも語り口の美しさが素敵。

    08.09.22

  • 本人の性生活の歴史を赤裸々につづった本。ところどころおもしろい部分もあったが、読み終わった後何も心に残らなかった。つまらん。

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著者プロフィール

森鷗外(1862~1922)
小説家、評論家、翻訳家、陸軍軍医。本名は森林太郎。明治中期から大正期にかけて活躍し、近代日本文学において、夏目漱石とともに双璧を成す。代表作は『舞姫』『雁』『阿部一族』など。『高瀬舟』は今も教科書で親しまれている後期の傑作で、そのテーマ性は現在に通じている。『最後の一句』『山椒大夫』も歴史に取材しながら、近代小説の相貌を持つ。

「2022年 『大活字本 高瀬舟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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