- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101117027
感想・レビュー・書評
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死から見る生、生から見る死。これほどに鮮やかなものはない。個人的には表題作はもちろんだけど、少女架刑は読むべきだと思う。
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非常に異質な本だ。エロチック感のない夢野久作?おぞましくない乙一?
乾いた視点で現実からすこしずれたような世界を克明に描いている。 -
描写に唸ってしまい、とても身のある小説なんですが、面白いとはちょっと違う。
かといってチクチクするような傷み小説でもない。
標題にもなっている「星への旅」がすごくウワッとなりました。 -
短編集。
1話目読了。
2話目途中。 -
表題作のほか「鉄橋」「少女架刑」「透明標本」「石の微笑」「白い道」収録。
どれも日常からはみだしたもののつぶやきを描いていて、それを見る作者の視線はやさしいが、硬質な作品群。 -
ページが重たくってなかなか進まなかったけど、なんだか気になって最後まで読んだ。平和ボケしてるわたしからは出てこない発想ばかりだった。
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・2/24 のっけからかなり暗くて思い物語で、なんだか気分まで澱んできてしまった.こんな暗い物語を読んでこれから毎日疲れるのかなぁ.
・2/25 それにしても骨や解剖の話が多い.詳しいからもしかして著者は関係する仕事をしてたのかもしれないな.えもいわれぬ気分になる話しばかりだ.確かにこの本は生きる希望に満ち溢れていて元気な時に読まないと、やり切れない気持ちになってしまうだろうなぁ.
・2/27 読了。それにしても凄まじい凄さだった.物語に出てくるキーワードは、墓地、死、自殺、骨、家族.本当に毒のある荒涼、殺伐とした物語群だった.読み終わってほっとしているのも珍しい. -
かれは、眉をひそめ、心持ち顔をそむけた。岩肌が、掌から頬にかけてせまった。かれは、眼を薄くとじた。次の瞬間、皮膚の下の骨がきしみ音を立てて、一斉に開花するように徐々に散るのを意識した。