風が強く吹いている (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 20202
感想 : 2290
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  • Amazon.co.jp ・本 (672ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101167589

感想・レビュー・書評

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  • 仲間との友情・絆が眩しくて、羨ましい気持ちでした。大学時代に戻りたい。

  • 寛政大学の格安学生寮の住人学生10人、ほとんど駅伝素人さん達が、1年をかけて箱根駅伝に挑戦する青春小説。
    以前、三浦さんがこの作品を創作過程を語っていて、登場人物の綿密な性格設定や学生寮の部屋割り、試合時の格大学・選手のタイム設定等、大変苦心されていたとのこと。箱根駅伝舞台にも興味あり、季節も近くなりましたので。
    本当の試合を見ている様に読みました。選手となる学生さんの生活や心情も楽しく、監督兼主将兼寮母兼選手のハイジさんが、最後は自分の為に走り、未来を描けて良かったです。

    • moboyokohamaさん
      三浦さん、走っている選手の感覚が知りたくて、走る車の窓から顔を出して、風の圧力を感じたとどこかで読んだことがあります。
      三浦さん、走っている選手の感覚が知りたくて、走る車の窓から顔を出して、風の圧力を感じたとどこかで読んだことがあります。
      2022/02/15
  • 陸上部でもない大学生たちが、箱根駅伝を目指す物語。
    どんな強豪校でも、少しの運で出場することが叶わない箱根駅伝に、陸上経験者のハイジの言葉に乗せられ、竹青荘の10人がたった10人で箱根に挑む…どう考えたって、無理だし、本格的なレース展開を描いた小説を期待して、手に取ったので、あり得ないストーリーに途中で止めようかと思ったぐらい。
    でも。
    最後まで読み進めたら、涙が止まらなくなった。
    最初は単純な理由で始めた挑戦がそれぞれの中で現実になり、それぞれが大切な何かを見つける…
    現実的ではないけど、本気で取り組めば、夢は現実になるかもしれない。そう感じさせてくれる作品だった。

  • こちらも長らく積んでたのをやっと読みました。
    長らく積んでばっかだな。わはは。

    わかりやすく面白いです。面白さがわかりやすい。
    三浦しをんが青春小説を書くとこうなるんだなぁ。
    愛なき世界とはまた違った青春で面白いです。
    幅広い作家さんだなと思う。

    全く無名の大学が寄せ集めメンバーで箱根を走る!!!
    分かりやすい青春ものです。

    さっきから分かりやすい分かりやすい連呼してるけど、分かりやすいのに決して単調でなく、先が見えてるからはいはい分かってますよ〜みたいなこともなく、ご都合主義じゃん!ってこともなく、純粋に駅伝メンバーに感情移入して楽しめる!

    そりゃ、陸上未経験者が一年足らずで箱根を走るなんて!
    エース級が二人いたってなんとかならないでしょ!
    なんてツッコミも聞こえそうですが、、、
    純粋に楽しんだらいいと思うんだよねぇ。

    分かりやすい厭味ったらしいライバルや恋物語も登場します。

    なかなかな厚さと思ったけど、そりゃ結成〜予選会〜箱根を走り切るところまで書いたらこの厚さになるわな!

    終盤は『』の中身を読むたびにウルウルしていました。
    特に復路の前はお茶を入れて一呼吸ついちゃった。笑
    間違いなく自分が駅伝メンバーの一人となってしまってます。

    読みやすくサクサク進むし、青春モノが読みたいならぜひオススメできる一冊。

    今年は重めの一冊も多かったし、それはそれでめちゃくちゃ読み応えあって好きなんだけど、こういう爽やかで軽やかな読後の本もいいなぁ。



    @手持ち本

    • 黎明さん
      風強、アニメがとても良くて、私はアニメ見てから原作読んだ派です!アニメ原作と違うところもありつつ、すごく面白いしオススメです!機会があればぜ...
      風強、アニメがとても良くて、私はアニメ見てから原作読んだ派です!アニメ原作と違うところもありつつ、すごく面白いしオススメです!機会があればぜひ!私は何回見ても箱根本番はティッシュの箱をかかえて泣いてしまいます笑。
      2023/12/02
    • 田宮さん
      コメントありがとうございます!
      こちらアニメ化していたんですね〜!全然知らなかった…
      原作でも箱根は泣きそうになったので、映像化でも涙は必須...
      コメントありがとうございます!
      こちらアニメ化していたんですね〜!全然知らなかった…
      原作でも箱根は泣きそうになったので、映像化でも涙は必須な気が…笑
      アニメもぜひ見てみようと思います^^
      2023/12/03
  • 2人の天才ランナーと長距離初心者の8人。 個性豊かな10人で箱根駅伝を目指す。 こんなに上手くいくはずないと思いながらも、後半の走るシーンには胸が熱くなり、走達と共に駆け抜けるように一気読みしました。 自分の中の頂点を目指す10人の『強い』走りに心動かされます。

  • 箱根駅伝が好きで毎年楽しみにしている分、途中、若干のご都合主義っぽさも感じたが面白かった。選手の努力というのは本当に想像を絶するものだと思う。
    題材は野球であるが「仙台育英 日本一からの招待」という本に、『部活と思うな人生と思え』という言葉があり、それを思い出した。この小説では「走る」は競技ではなく、それぞれの人生の一部で、物理的に同じ場所を走ってもたどり着く場所が違うというのはまさにそうなのだと思う。
    アニメ化もされてるみたいなので、いずれ観たい。

  • 爽快感(^^)
    箱根駅伝を疾走する10人、それぞれの思い、人生、岐路を抱えながら走り続ける
    高校時代の故障を切欠に走ることから離れていた彼、ただ箱根に出ることだけは、なぜか諦めきれないまま、向かえることになった大学最後の年、目の前を颯爽と駆け抜ける彼を見た瞬間から、始まっていた……
    わずか半年ちょっとしかない時の中、ともに寮生活をおくる面々が知らず知らずのうちに巻き込まれていく(笑)
    10人でつなぐ未来は、、、

  • 運動経験がほとんどなかったり過去にしていたというメンバーを集めて、それもヘビースモーカーだったりした人もいて、10人ギリギリのメンバーで、1年も満たない練習で箱根駅伝を目指す‥って。
    設定と展開がありえなく思えすぎてなんだか感情が入らなかったけれど、これからは箱根駅伝では走る選手ひとりひとりのこれまでの努力やストーリーを思い、大切に応援しようと思いました。

    箱根駅伝は好きで、沿道まで見に行ったこともあるけれど、通り過ぎる選手が短距離走?と思うほどのものすごいスピードでびっくりしました。
    何年も何年も本当に努力し続け、体を作ってきたんだなと感動しました。
    箱根駅伝、楽しみだな。

  • 20240104読了。
    箱根駅伝に興味を持った。走ることとはなんなのか。早くではなく強く。襷をつなぐ。10章なのは箱根の区間と合わせてる?

  • 安心して読めた。長いけど。

著者プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○』で、デビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で「直木賞」、12年『舟を編む』で「本屋大賞」、15年『あの家に暮らす四人の女』で「織田作之助賞」、18年『ののはな通信』で「島清恋愛文学賞」19年に「河合隼雄物語賞」、同年『愛なき世界』で「日本植物学会賞特別賞」を受賞する。その他小説に、『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』等がある。

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