- Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101184531
感想・レビュー・書評
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あいまいだったり真剣だったりする、かわいらしい人々の生きている様が、おいしい材料で作ったスープみたいでした。
なんてことないけど、心が温められる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
阿川佐和子のエッセイは好きでよく読んでいたけど、小説も結構面白いんだ、というのが今回の発見。
でも、登場人物のイメージが、どうしても映画の配役にひっぱられてしまいます。 -
ずっと叔母さんと二人暮らしだったルイに、大きな転機が…。
それとともに、人付き合いの苦手なルイがその殻を破いていきます。
ちょっといかした男たちとのおかしな同居生活。でも、その食卓には、おいしいスープが必ずつきます。読んでいても美味しさが伝わってくるくらい♪
初めての阿川作品でしたが、面白かったです。 -
家族じゃないけど家族のような、けどやっぱり家族じゃないような、奇妙な三人のつかずはなれずの共同生活。トニーさんと最初に出あった時の疑問は、最後のほうで問われるけれど、そこはそこ。「曖昧ってのは、大事なことだよ、康介。まだ人間が練れてないね、お前」と言う言葉に集約されてるような。「たとえどの民族の人かを知っていても、その人の大切にしていることを、少し自分も大切に思ってあげれば争いなんて簡単にすむことなのに。喧嘩したとしても、少し時間がたって落ち着けば、また仲直りできるんですから。」
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やたらとスープがのみたくなって、これを読んでる間何回スープを作ったことか。ほんとにおいしそう!
それに登場人物がみんな個性的で魅力的。恋人、親子、友達のように関係にハッキリした名前がついてなくてもかけがえのない人間関係っていいなぁー。恋人、親子でなくてもお互い相手を大切に思う気持ち、それが大切なんだな。 -
ルイやトバちゃんの作ったスープがおいしそうなことこの上ない!
奇妙な共同生活がとても面白くて、なんだか心の温まる一冊。 -
今の時代だと言う設定なんだろうけれど、どこかセピアがかった雰囲気が漂う 大人の童話かな。
現実的に考えると、ありえないのだろうなぁ。。。と思う。
それでも、こういうのも
「もし、可能であるなら、ありなんじゃなぃ?」
なんて素直に感じられた。 -
2010年10月読了。
なんとなく手にとってみたが、期待以上に面白かったといえる作品。
料理のエッセイ本かと思われるほどのリアルな料理の描写はとても美味しそうだしあたたかくて、この小説を魅力的にする最大の要因だったと思う。
年齢的なことからみても、この先何年もずっとこうしていられるわけじゃないし、康介も頼りにならないし、なんだかふわふわした関係なんだけど、血のつながりがない人たちがこうして暖かく暮らせるんだっていうこと自体が素敵と思わせてくれるお話でした。 -
母から借りる。
今の私の気分にぴったりだった。
一人もいいけど人と関わるのもやっぱり悪くない。
っていうかそれが人間なのだ。
でもとくにがんばるわけでもないけど。 -
特に大きな何かがあるわけではないのですが、三人の関係性や、空気感がいい感じでした。
不自然で不思議なんだけど、暖かい。 -
独身アラサー女性の主人公ルイ。
育ての親である破天荒な叔母が突然家を出てしまう。
一人ぼっちかと思いきや、ひょんな事から年齢も経歴もまるで違う男性二人と住む事に。
恋人でも家族でもない三人が作り出す不思議な世界観が温かいスープを食べた時のようにほっこりする物語。
そして、登場人物たちが持つ、独特の[人間関係観]は現代社会に生きる私たちに生きるヒントをくれている気がする。
女性作家らしい、のんびりしたストーリー
殺人事件が起きるでも、大義名分が語られるでも無く、「オチの無い」女性同士の会話を聞いているような展開。
だから緊張感無く読める本でした。
スリルを楽しみたい人には向かないかも。
そして、料理に関する描写がとっても細かくて、素敵
美味しそうなスープのレシピが沢山描かれていて、温かいスープが飲みたくなる一冊。 -
風変わりに見えて地に足のついた登場人物達が魅力的。特にヒガシと石橋先生は登場が少ない割に印象が強いという共通点があったので、ラストでちょっと笑ってしまった。ラストは、うーん、恋愛ラストであるべきでないとは思うものの、中途半端な印象。疑似家族で収まる結末というのは、理想だけども難しいと改めて思った。最後のスープはよかった。
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2010/10/02より開幕、同タイトルの映画の原作です。文教大学湘南図書館がロケで使われました。作者の阿川佐和子さんは、食いしん坊に違いない。鶏がらスープ、気になります。
湘南OPAC : http://sopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1540943 -
面白かった!
ルイ、最初はパッとしなくて地味な感じのタイプとおもってたけど、何か人間的に魅力があるんじゃないかな?何気に皆に愛されてるような感じ?
康介に振り回され気味で辛い思いしたり、トニーさんにドキッてしちゃうようなところもあるけど、実は芯が強い人のような。だから周りの人ートバちゃんにしろ、奈々子にしろ、なんだかんだ色んな人に求められてるんじゃないかな。
一緒にいて何故か安心できちゃう 存在って大きいもんね!
これから三人はどうなっていくんだろう?ずっと三人で暮らしていくのかな?そのうちに本物の家族になっていくのかな?それともその時が来たら自然と離れていくのかしら。 -
食べ物が出て来る話は大抵好きだ。康介はウザいけど、ホームドラマのどうでもいいどきどき感とかいい!
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図書館でふと目に入って、映画の予告編を見ていたから、自分が好きそうなタイプの本だな、と思って借りてみた。
予想的中。
ほっこり、ゆったり、まったりな本。
出てくる登場人物は、みんなどこか突拍子もないキャラクターで
「現実にこんな人いるかしら?」って思うけど、それも受け入れられていく世界。
作中に出てくる料理、どれも一度は食べてみたいなぁ。 -
映画の予告を見て、こういう話は好きだぞと思い原作本を読むことを決意。
意外と厚かったから読めるかなぁと思ったけどスラスラ読めた。
予告で配役をしってるからそのイメージで読めて、違和感もなかった。
章だてされているのも読みやすかったのかも。
恋愛逃避症…なんだか自分にもあてはまりそうだわ。
でもね、今の私が言いたいことがびしっと最後にでてきて嬉しくなりました。
自分にとってかけがえのないもの。
大切にしたいなぁ。 -
映画化トニーさんの配役藤竜也って完璧。
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お茶目なトニーさん、好きです。