石に泳ぐ魚 (新潮文庫 ゆ 8-10)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101229300

感想・レビュー・書評

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  • もういちど読む「山川政治経済」36ページで紹介されていたので。

  • 法学で名前を聞いたので手に取ってみました。読んでいるとなぜか自分が狂っているような感覚がして、苦しいです。最終的に本当に救いのない話だと感じました。解説を読むのがわかりやすくて良いかと思いました。

  • 浦野所有。

    顔に腫瘍をもつ実在の女性をモデルにし、本人の個人情報がほぼそっくり作中で描かれているため、出版差し止めになった問題作です。そのため今日出回っているのは、著者が裁判所に提出した改訂版。そのせいなのでしょうか、表現が単調で、盛り上がれる部分がないまま、あっさりと話が終わってしまいました。

    正直いって、おもしろくないです。

    話題作として、どんな内容か知りたい人以外にはオススメできません。

  • ◆あらすじ◆
    競馬に狂った父親。
    次々と男をとりかえる母親。
    危うい家族の風景の中に、劇作家、秀香の孤独は屹立していた。
    韓国での会見では仲介者の裏切りに遭い、日本の演出家は彼女の作品を踏みにじる。
    「柿の木の男」の温もりと、美大受験生、里花の奔放さだけが、そばにあった。
    真っ直ぐな孤独は、いつも何かに挑みかかり、深く傷つき、彷徨い漂う。
    生きることの凄絶さを捉えた傑作処女長篇。

  • 史上初めて出版差止を食らった小説です。待ってましたよ。
    でもそんなにで、期待していたモノと違ってました。
    ただ実名をだされて女性が嫌がっただけだったんだな。

  • 両親ともいい暮らしができると表、日本に渡ってきたんだろうけど、結局うまくいかなかったのね。私が13歳のときに還ってきたの。韓国の経済も立ち直ってきたし、韓国だと貧乏しても、そうひけめを感じなくても済むから、かな。

  • 日本語って綺麗だなあと思った。
    でもなんか読後は悲しくなってきた。

  • 崖っぷちの人生・・・とまではいかないけど、どこか不安定で、うまくいかない日々。<br>
    今の私にはちょっと励みになるような話しでした。<br>
    でも、描写が結構過激でびっくりした!
    解説を読んで「なるほど〜」と思いました。☆<br><br>

    <strong>出版社/著者からの内容紹介</strong><br>
    <blockquote><p>
    競馬に狂った父親。<br>次々と男をとりかえる母親。<br>危うい家族の風景の中に、劇作家、秀香の孤独は屹立していた。<br>韓国での会見では仲介者の裏切りに遭い、日本の演出家は彼女の作品を踏みにじる。<br>「柿の木の男」の温もりと、美大受験生、里花の奔放さだけが、そばにあった。<br>真っ直ぐな孤独は、いつも何かに挑みかかり、深く傷つき、彷徨い漂う。<br>生きることの凄絶さを捉えた傑作処女長篇。
    </p></blockquote>

  • センター試験の勉強をしているとき、現代社会で取り上げられた、
    日本で出版停止命令にあった数少ない作品の一つ。
    僕が読んだのは、出版停止後に、問題の箇所を修正した後の作品。

  • 2005年。作品は私小説が多く、無頼派の系譜を継ぐ作家とも評される。実在の私人をモデルにすることも多いため、作品はプライバシーにふれるとしてしばしば問題になる。デビュー小説『石に泳ぐ魚』は、実在の韓国人女性をモデルにしたことにより、訴訟問題に発展し、最高裁で出版差し止め判決がでた。一部の図書館ではこの判決を受けて、同書及び同じ文章を掲載した文芸誌『新潮』の該当部分を閲覧禁止にしている。

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著者プロフィール

柳美里(ゆう・みり) 小説家・劇作家。1968年、神奈川県出身。高校中退後、劇団「東京キッドブラザース」に入団。女優、演出助手を経て、1987年、演劇ユニット「青春五月党」を結成。1993年、『魚の祭』で、第37回岸田國士戯曲賞を受賞。1994年、初の小説作品「石に泳ぐ魚」を「新潮」に発表。1996年、『フルハウス』で、第18回野間文芸新人賞、第24回泉鏡花文学賞を受賞。1997年、「家族シネマ」で、第116回芥川賞を受賞。著書多数。2015年から福島県南相馬市に居住。2018年4月、南相馬市小高区の自宅で本屋「フルハウス」をオープン。同年9月には、自宅敷地内の「La MaMa ODAKA」で「青春五月党」の復活公演を実施。

「2020年 『南相馬メドレー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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