六番目の小夜子 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.51
  • (1099)
  • (1957)
  • (3495)
  • (419)
  • (77)
本棚登録 : 17023
感想 : 1711
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101234137

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 学校に伝わるサヨコの話が最初から最後までちょうど良い塩梅でホラー感を味わえた。学校にはホラーな話がよく合うので、必然的に信憑性高くなるし、まさにその学校に居たら秋のように夢中になってしまいそう。ただ、最後まで読んでも、転校生の津村沙世子は誰の招きでやってきたの?転校するかしないか決まってない段階で先生が沙世子の存在を知るはずなくない?(私の中では黒幕は80%黒川先生)

    美香子が部室に火をつけたのにおとがめなしってありえない。沙世子はなんで美香子をたきつけてたの?
    野犬はなぜ?どこから現れたの?と謎は残っている。怪談好きなので楽しめました。

  • 奇妙な「行事」が何年も受け継がれている学校が舞台の話。ミステリアスでちょっとホラーで、すごくおもしろかった…!最後にちゃんと謎は解けるんだけど、解けてもゾワ〜っとする。
    ドラマ版をもう一度観たいな(栗山千明の異常な美しさだけ覚えてる)

  • 大好きで何度も読み返している本。
    伝説とか言い伝えが学園生活と絡み合って、昔はこの中の世界に憧れがあったなぁ。結構怖い場面もあるんだけど。
    今もやっぱりいいなぁっていう気持ちはあって、だから素直に楽しめるんだと思う。
    文化祭の劇、あの場面はドキドキする。

  • 恩田陸のデビュー作。

    不思議な雰囲気を醸し出してデビュー作とは思えない!

  • 津村沙世子――とある地方の高校にやってきた、美しく謎めいた転校生。高校には十数年間にわたり、奇妙なゲームが受け継がれていた。三年に一度、サヨコと呼ばれる生徒が、見えざる手によって選ばれるのだ。そして今年は、「六番目のサヨコ」が誕生する年だった。学園生活、友情、恋愛。やがては失われる青春の輝きを美しい水晶に封じ込め、漆黒の恐怖で包みこんだ、伝説のデビュー作。

  • 舞台で見たいな

  • 体育館でのシュプレヒコールはテンポも良く、本の世界にぐぐっと引き寄せられた。このテンポのまま完結に向かえば言うことない話しだったのだが、終盤にこれまで築いてきた独特な世界が現実的な雰囲気に変わってしまったのが、若干興醒めしてしまった。

  • サヨコシステムや、劇のルールなど設定が不気味でめちゃくちゃ良い。

    学校の気持ち悪さ、同じ場所に、同じ年齢の男女が集められ、同じルールに従い、同じ時間に同じことをする気持ち悪さを思い出した。

    今となってはよく通ってたな、、、

  • 3.9

  • 名前はとても有名なので知っていたけれど読んだこともドラマを見たこともなくストーリーも全く知らなかった作品。
    遂に手を出すことが出来たー!
    とある学校に伝わる伝説、高校生ラストイヤーの生徒達の青春物語、そしてそこにやって来る謎めいた美少女転校生………と要素てんこ盛りすぎてこれ纏まるの?って不思議だったけれど綺麗に一つの物語になっていた。
    色々な受け取り方が出来る話だと思うのだけど、私はこれは青春物語だと思ったなぁ……学生時代ってあんなに早く学校を卒業したくてたまらなかったのにもう二度と戻れないと分かると途端に懐かしくなるのは何故だろう?
    季節の移ろいと共にメインの登場人物達が泣いたり笑ったり恋をしてみたり、喧嘩もするし若さゆえに暴走したりもする。
    そういう全てが日常の何気ない普通のことなのに、「学生っていいなぁ、キラキラしてるなあ」と思いながらページを捲っていた。
    ただ、作中で起こる割と大きな事件の原因になる子がなんのお咎めも無かったっぽいのはちょっとモヤモヤするので、作中に描かれてないだけで実際は何かしらの処罰を受けていますように。


    余談なんですが普段は何ともないのにこの作品の感想を書く時だけ何故か画面がフリーズしたり入力したはずの文章が勝手に消えるという謎の現象に何度か見舞われたのだけど……いやいや、そんなまさかね。

著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

恩田陸の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×