凶刃―用心棒日月抄 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.75
  • (75)
  • (107)
  • (127)
  • (15)
  • (0)
本棚登録 : 1001
感想 : 65
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (441ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101247229

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • あえて続き物の第4章?から読んでみたわけですが、スターウォーズのエピソード1的な。主人公の全盛期のから16年後、中年になってお腹も出てきたというのに、でもまだまだ腕は衰えず、昔の彼女とも変わらずよろしくやっているという、全然昔と一緒じゃないのかね?これが昔取った杵柄というやつなのか。

  • 老いがメインに。ミステリーはいささか苦手で、少々疲れた。主犯はなぜ抹殺にこだわったのだろう。同じ藩の者を。

  • なんと主人公が一気に歳を取っていて、40代半ば…
    今度は脱藩という形ではなく、江戸に行くので、藩の江戸屋敷に住まい、用心棒稼業もなしで……ちょっと残念だったかな。

    これは義父からもらったシリーズ。

  • 用心棒日月抄シリーズ 第四作目(最終作)
    これまでの3作と異なり長編。黒幕と全容が物語の最後まで分からずミステリー風の作品となっている。登場人物が多岐にわたり、内容を理解するのがやや困難。登場人物についてメモを取りながら飛行機の中で読んだ。

    前3作では20代の青江と佐知を描いていたが、本作品は40代という設定。20代は、雲を目指すがごとく自由に生きてきた自分が、40代になり組織の中で自由の利かず、いつしか剣の腕と志も弱まっていることに気づく。
    そんな主人公が、もう一度自分を奮い立たせて黒幕と立ち向かう。小説の最後では50代、60代の幸福な自分を夢見るシーンで終わる。

  • 用心棒日月抄の4作目。前回で最後と思っていましたが、藤沢が死の直前に書いていました。最後によく残してくれた、出会いの喜びです。又八郎と佐知、細谷源太夫は16年ぶりに出会う。いずれも年月の流れを感じさせ、変わらぬものと、変わったものが。そして藩士・又八郎は若い日の浪人、用心棒とどっちが幸せだろうかと内心疑問を抱く。佐知は40女になりながらも若くて魅力的。今度こそ、間違いなく彼らとの別れです。

  • 用心棒シリーズ最終巻にして初の長編。国元の隠密部隊「嗅足組」解散に端を発する御家騒動がメイン。主人公の青江又八郎、嗅足組江戸屋敷頭領佐知の緊迫の物語。堪能しました。

  • ★★★★★ 用心棒シリーズ最終巻。 終わってしまうのが寂しくなる本は久しぶりやった。
    次は何読もうかな!?

    -------------------------------------------------------------------------------------
    好漢青江又八郎も今は四十代半ば、若かりし用心棒稼業の日々は遠い…。国元での平穏な日常を破ったのは、藩の陰の組織「嗅足組」解散を伝える密明を帯びての江戸出府だった。なつかしい女嗅足・佐知との十六年ぶりの再会も束の間、藩の秘密をめぐる暗闘に巻きこまれる。幕府隠密、藩内の黒幕、嗅足組―三つ巴の死闘の背後にある、藩存亡にかかわる秘密とは?シリーズ第四作。

  • シリーズ4作目。ちょっと飽きたかな。

  • 藤沢先生が「もうこれで終わり」と読者に突きつけた最終巻(笑)

    前作までの3作の若々しさはなく、中年の哀愁を感じる一品。

  • 藤沢周平 確かに市井の生活にも悪や不正がある 青江又八郎は二面性を持っている

全65件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

1927-1997。山形県生まれ。山形師範学校卒業後、教員となる。結核を発病、闘病生活の後、業界紙記者を経て、71年『溟い海』で「オール讀物新人賞」を受賞し、73年『暗殺の年輪』で「直木賞」を受賞する。時代小説作家として幅広く活躍し、今なお多くの読者を集める。主な著書に、『用心棒日月抄』シリーズ、『密謀』『白き瓶』『市塵』等がある。

藤沢周平の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×