凶刃―用心棒日月抄 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (441ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101247229

感想・レビュー・書評

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  • 最終作。
    この用心棒シリーズは衝撃でした。
    読み終わった後、本の世界の登場人物が歩いて離れていってしまう感じで、置いてかないでくれって思いました。
    寂しかったです、楽しませてくれていたのに、みんな自分の道に戻って歩んでいってしまったので。
    又八郎と源太夫は、もうきっと生涯会わないのだろうと思うと悲しくなります。
    しっかり生きていかなきゃなって、感じました。

  • 用心棒シリーズから16年あまり。おなか周りにも肉が付き、それなりに年をとった又八郎が再び江戸へ。
    見る影もなくやつれた細江、もう長くはない相模屋、それぞれの老いが16年という月日が容赦のないものだったと思わせる。その姿を見るのはつらいが、読後感はさわやかだった。年をとるとはこういうことなのだな、と思う。

  • 用心棒日月抄シリーズ第4巻。前話から16年後の青江又八郎の活躍を描く。ミステリーの要素が強くなったが、若干複雑すぎる気もする。ただし、話は面白い。ヒーローと老いという取り合わせがもの悲しい気もするが、最後の3行で悲しさも吹き飛んだような気もする。うまいなぁ。

  • ヒーローが老いる姿は切ないが、よい終わり方だった

  • シリーズ最終巻。
    前作迄と異なる、ミステリー有りの長編。
    「刺客」より10年以上の歳月が流れており、
    様変りした登場人物達を見るのは辛い。

  • シリーズ最終作

    これまでの3冊とはガラッと変わって
    まず、又八郎が「用心棒」ではないし
    細谷は落ちぶれちゃってるし
    なんだか寂しさ漂う感じが切ないけど
    佐知との関係は運命的なものを感じます


    青春時代が遠い思い出になって
    寂しいけど、まさに完結編。という感じ。


    個人的には第3作の方が好きだったかな

  • 全1巻。
    シリーズ第4弾。
    これで終わりかな。

    これは悲しい。
    やるせない気分になる。

    このシリーズで楽しみにしてた
    いつものメンバーが年取ってダメになる。
    前作の16年後。
    細谷が悲しすぎる。

    第2弾からと同じ構成だけど、
    今回はいい加減脱藩しない。
    つまり浪人じゃない。
    今までの個人としての物語感が薄れ、
    公人としての使命。
    全体的に小さな事件の積み重ねでなく
    最初から最後まで一つの事件を追うサスペンス。

    シリーズで一番悲しい。
    最後で少し残念。
    正直無くてもよかった。
    お話は面白いからおまけして☆3つ。

  • 青江!ばかっ色男!

  • また夜更かししてしまった。
    ここ最近、寂寥感みたいのの感じ方が変わってきたなぁ。

  • 用心棒シリーズ最終編。

    賛否両論あるらしいけど、個人的にはなくてもよかったかなぁ、という気が。

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著者プロフィール

1927-1997。山形県生まれ。山形師範学校卒業後、教員となる。結核を発病、闘病生活の後、業界紙記者を経て、71年『溟い海』で「オール讀物新人賞」を受賞し、73年『暗殺の年輪』で「直木賞」を受賞する。時代小説作家として幅広く活躍し、今なお多くの読者を集める。主な著書に、『用心棒日月抄』シリーズ、『密謀』『白き瓶』『市塵』等がある。

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