凶刃―用心棒日月抄 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (441ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101247229

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ最終作。

  • 用心棒日月抄シリーズ第4作ですが、過去3作品とは趣を異にした作品です。
    今回は、浪人することなく、正式な任務を負った16年振りの江戸出府であり、用心棒稼業に身を置くこともありません(細谷の助太刀はありますが・・・)。

    また、過去3作品のように、斬り合いのシーンが詳細に描かれることもありません。
    その点では、物語の緊迫感とスピード感は失われているように感じるのですが、その分、謎解きの面白さが作品の魅力となっています。
    そして、シリーズ最終章として、かつての仲間達との再会と別れも描かれています。
    このシリーズが終わりを迎えたことの、寂しさも感じますが、最後の終わり方には、清々しさも感じました。

  • 94年3刷本

  • 用心棒日月抄の最終作。
    一作目が抜群だった。2・3作目を読まずに読んでしまった。
    これはいまいち。

  • シリーズ完結編
    佐知よ、静かに幸せに暮らせ

  • 08、4月1日 読了

    日月抄シリーズ最終巻。
    佐知がツンデレで可愛いな!幸の薄い生い立ちに涙が出る。
    終わり方が良かった。みなが去っても佐知だけは又八郎の側にいる。
    佐知の幸せは又八郎と共にある。

  • シリーズ第4弾。凶刃は今までの作品とは違い、一冊の長編小説になっている。
    斬り合いの激しさは勿論の事、今作は謎解きの要素が強い印象を受けた。
    時代モノではあるけど、推理モノとしても十分通用する内容だな〜と思います☆

    晩年の哀愁のようなものが所々に漂ってまして、それが「渋い!」と思いました。
    藤沢さんの他の作品も読んでみたいな〜(*´∀`*)

  • 10年経つ。
    年月の悲哀は大きい。
    それでも、充実して生きられるのでしょう。

  • シリーズ全部読んだ。初めて4冊ものの小説を読んだ。おもしろくて次々と読めた。今回のは、事件が複雑で少し難しいところもあった。最後の別離で、あー終わるんだと思った。

  • 藤沢作品の良いところは
    主人公が1番強いわけでも1番カッコイイわけでもないと言う所

    主人公よりも強いし主人公よりも貧乏な脇役が面白い

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著者プロフィール

1927-1997。山形県生まれ。山形師範学校卒業後、教員となる。結核を発病、闘病生活の後、業界紙記者を経て、71年『溟い海』で「オール讀物新人賞」を受賞し、73年『暗殺の年輪』で「直木賞」を受賞する。時代小説作家として幅広く活躍し、今なお多くの読者を集める。主な著書に、『用心棒日月抄』シリーズ、『密謀』『白き瓶』『市塵』等がある。

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