対話篇 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101351513

感想・レビュー・書評

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  • 著者作は「GO」ぐらいしか読んだことないのですが、過去に日本テレコムの「心と体に効く一行の言葉」にショートストーリーが掲載されており、その内容もプロポーズを題材にした恋愛ものでした。とても良かった記憶があり、この文庫が平積みされていたところを購入し積読状態でした。

    3篇からなる短編集で、話し手の死別した好きな人との過去が共通テーマのようです。読み始めてから何故かしっかりとした文章だなあと思いながら読み進めました。

    2話目の「永遠の円環」が今ひとつすっきりとしなかったですが、1話目の「恋愛小説」・3話目の「花」は切なくも心地良かったです。

  • 恋愛小説、永遠の円環、花の3話からなる中編集。
    人生でたった一度の本気の恋。彼女を守るためなら命をかけてもいいとまで思った相手に失った3人の男たちの3つの話。
    中でも、3話目の「花」がいい。28年前に別れた妻の夫への気持ちがわかったとき、夫と共に泣けた。勿忘草の紫の花が目に浮かぶ。妻は、最期の時をどんな気持ちで過ごしていたのだろう、勿忘草を丹精しながら・・・
    「本当に愛する人ができたら、絶対にその人の手を離しては駄目だ。離したとたんに、その人は誰よりも遠くへ行ってしまう。」

  • うー、ん?・・・なんか、評価高かったんだけど、私には合わなかったみたいw
    美しくて、心に染み入るような、出会えてよかった本・・・って感じだったと思うんだけど、なんか退屈だし、意味わからんー、みたいな?w
    大人にしか理解できないのかも?? 撃沈ですwww

  • 好きな人を大切に思う気持ち、相手を思いやる優しさ、そういうのに弱いから色々泣けたなー。

  • 最後心がほっこりして、すごく良い話(((^-^)))
    全部救われてるわけではないけど、心が救われる良い話~!

  • 3作品が収録されていたが、どれもイマイチだった。
    短編集・中編集にはよくあるパターンだが、登場人物や場面やアイテムが使いまわされている。が、この中編集では、共通していることが作品に特に意味をもたらしているとは思えない。
    内容も、「真摯な対話」とあるが、うーん、そうかぁ?という印象。少なくとも「真摯」という言葉は合わない。「いい話」と言えばいい話。が、綺麗なだけで、スルスルと入ってくるのだけど、同じようにスルスルと頭から出ていってしまい、内容も割とありきたりなので、余計に残らない。
    レビューの評価が高かったので読んでみたが、私には合わないようだ。

    レビュー全文
    http://preciousdays20xx.blog19.fc2.com/blog-entry-480.html

  • 優しくて、飽きさせない話で、どれも一気に読み進めることができた。短篇「花」では、「本当に愛する人ができたら、絶対にその人の手を離しては駄目だ。離したとたんに、その人は誰よりも遠くへ行ってしまう。」この言葉に全てが詰まっているように思う。この話は、ただ泣かせるだけじゃなくて、オチもしっかりあって完成されてる。おじいちゃん、おばあちゃんの純愛ほど美しくて眩しいものってないな。

    「恋愛小説」の「僕をたまごみたいにふたつに割ったら、彼女の記憶だけが溢れ出すはずだよ」っていう表現も、なんだかあったかくて気に入った。

  • 何かどれも薄ら寂しいお話やったけど、三篇の中では花がダントツ良い。大事な人は大切にしようねって話。ただ裏表紙のうたい文句は安っぽすぎ。

  • GOとダディフライダディがよかったので読んでみたが、まぁまぁだった。

    p.56
    いくら親しい人がいたとしても、会わなくなったらその人は死んじゃうのよ

    p.57
    好きな人とは会い続けなくちゃいけないってことなの。どんなことがあっても

    p.75
    結局のところ、大切な人の手を探し求め、握り続けるためだけに、僕たちはうすのろな時間をどうにか生きてる。

    p.104
    夜が怖くなくなったのは、いつ頃だろう…
    きっと、想像力がなくなり始めた頃からね。
    →怖がりの人には、想像力があるんだね。と褒めてあげるのがいいのかも。

    忘れな草
    ・真実の愛
    ・私を忘れないで

  • 「映画篇」に続く2作目

    タイトル通り1対1の対話を中心に作られている作品
    死について扱っているのに重くなりすぎていないところはさすが
    3話入っていて、話の核は同じで見た目が違う話といった感じ
    よくそんなに展開思いつくなぁと思う

    やっぱり最後の話の「花」が一番良かった
    まぁ、その花が高確率で花言葉が持ち出される
    忘れな草だったってのがちょっとありきたりだったけど

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著者プロフィール

1968年埼玉生まれ。慶應義塾大学法学部卒。1988年「レヴォリューションNo.3」で第66回小説現代」新人賞を受賞。2000年『GO』で第123回直木賞を受賞。

「2020年 『映画篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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