対話篇 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 314
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101351513

感想・レビュー・書評

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  • 紡いだ言葉が柔らかい。

    当たり前だが、人には人それぞれのドラマが、その数だけあるのだな、と。
    悲喜交々、禍福は糾える縄の如しとは、よく言ったものですね。

  • 先に映画篇を読んで、面白かったから対話篇も。
    でも映画篇の方が面白かった。
    大切な人が死んでしまう、自分の寿命があとわずか、生きることと愛がテーマで、大切なことが書いてある気もするけど、絶妙に現実と非現実の狭間な感じで、どんなテンションで読めばいいのか最後まで掴めず終わった。

  • 2012.01.10

  • 読みながら昔の傷心な出来事をボンヤリと思い出していた。
    あの時はもう世界も終わって生きる価値もないと思ったけど、今は普通に特段不満もなく楽しく生きている。
    きっと朝が来る、そんな予感を感じさせる本。

  • 心が温まる良い話ばかり。
    も少し毒があっても良かったのに。。

  • 泣きました。何なんだろう。この先に何があるんだろう。最後まで惹きつけられて読みました。短いお話が3話というあっという間の読書でしたが、心を揺さぶられ、読んでよかったと思いました。

  •  3編の別々の物語に分かれているのですが、3編目の「花」という話がとてもよかったです。
     特に最後のシーンは涙腺をやられました。愛する人と分かれてその人が亡くなってしまうのですが、救われる話というのがとてもいいです。

  • 発売当初の2003/1末に買ってすぐ読んだ本
    どれも素晴らしかったけど、やはり『花』が良かった

    ひょんなことから読み返したくなり、花を読んだけど、やはり素晴らしい。

    冒頭から話の構想に関する事柄が散りばめられており、それが主人公の話と繋がってくる過程も追うことが再読により、できて、それもまた良かった。

  • 中編集。

    「本当に愛する人ができたら、その人の手を離してはいけない」

    3つのお話が綺麗にこのことばとリンクする。
    どれも悲しいけど素敵。
    本屋で帯見てクサそう…とか思ってごめんなさい。
    真っ白な表紙がこの本をよく表してる。


    「秋は後悔と記憶の季節」
    「冬、春、夏と過ごしてきた中で犯してきた過ちを後悔し、それを記憶する。そうすれば次の過ちが防げるし、それまでの過ちもなんらかの形で埋め合わせることが出来るかもしれない。そして、その記憶を胸に来たるべき厳しい冬に立ち向かう」

    なるほどね。

  • 愛する人を失ってしまった孤独な人たち。
    愛おしげに語る確かにあった幸せな時間の記憶。
    対話を通して伝えられる感情、後悔、そして決意。
    大事な気持ちは伝えなければ。
    伝えられるうちに。

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著者プロフィール

1968年埼玉生まれ。慶應義塾大学法学部卒。1988年「レヴォリューションNo.3」で第66回小説現代」新人賞を受賞。2000年『GO』で第123回直木賞を受賞。

「2020年 『映画篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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