幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 2013
感想 : 190
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101457123

感想・レビュー・書評

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  • 何年か前に読んだのを再読
    前より 心に入ってくるというか 重苦しい。
    色んな家族がいて 色んな家族の形がある。
    家族を作るのは、難しい。

  • 私の生きてる世界はとても不安定で壊れやすいもの。この幸せな生活も幻世なのかもしれない…。「家族とは何なのか?」を、考えさせられる作品です。

  • 高校教師・巣籐浚介は、恋人と家庭をつくることに強い抵抗を感じていた。馬見原光毅刑事は、ある親子との旅の終わりに、心の疼きを抱いた。児童心理に携わる氷崎游子は、虐待される女児に胸を痛めていた。女子高生による傷害事件が運命の出会いを生み、悲劇の奥底につづく長き階段が姿を現す。

  • この人の目に映る世界は、どこまでも薄暗くて寒いのか。
    憎しみや悲しみが溢れているのか。

    幻世だからねぇ。

  • 家族狩りを文庫本かする際の5部作にされた第一部

    1部はどうやら登場人物の説明が主な内容
    1部ラストでやっと事件が起きる
    だが、まだまだ先は見えてこない
    続きが気になる

  • 五部作の一発目なのでまだ何がどうなって行くのか分からん。
    登場人物を理解したぐらいかな。特に刑事、馬見原の事がよく分かった。

  • 天童荒太の五部作の一作目。

    トラウマを持ち、生徒よりも自分の保身に必死な高校教師。
    封建の象徴のような存在でありながら、そのせいで大切なものを失い、苦々しい思いを抱えながら生きる刑事。

    ちょっとした歯車のズレから心のバランスをくずした女子高生。

    再読ながら
    訴えるものが多すぎて朝の電車でくらくらする。

  • 「悼む人」以来、天童さんの本は二作品目になる。内容がグサグサと突き刺さって来るので、読める時と読めない時の差は激しいかもしれない。マイホームについての見解は思いもよらなかったので、目から鱗でもあった。良いか悪いかは別として、だ。様々な社会的問題に辟易した思いが伝わってくるが、それでも主人公が取る行動に救いを求める姿が伺える。第一部では事件が起こった所で終わっているため、陰の部分を想像しながら読み進めた。人が普通に生活をしていくことが実はどれほど難しいか、一体何が普通だといえるのかを考えさせられる。

  • とてつもなく暗い物語を読みたいときに最適だと思う。

  • まだまだ序盤。
    人物の背景説明と事件が始まる予感程度。
    先を読まなきゃどうなるかわからないかな

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著者プロフィール

天童 荒太(てんどう・あらた):1960(昭和35)年、愛媛県生まれ。1986年「白の家族」で野性時代新人文学賞受賞。1996年『家族狩り』で山本周五郎賞受賞。2000年『永遠の仔』で日本推理作家協会賞受賞。2009年『悼む人』で直木賞を受賞。2013年『歓喜の仔』で毎日出版文化賞を受賞する。他に『あふれた愛』『包帯クラブ』『包帯クラブ ルック・アット・ミー!』『静人日記』『ムーンナイト・ダイバー』『ペインレス』『巡礼の家』などがある。

「2022年 『君たちが生き延びるために』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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