ひなこまち しゃばけシリーズ 11 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 978
レビュー : 75
  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101461311

感想・レビュー・書評

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  •  しゃばけシリーズ第11作。冒頭で『お願いです、助けて下さい』と書かれた謎の木札が出てくる。全5編とも、一太郎に困りごとが持ち込まれるというパターンである。

     「ろくでなしの船箪笥」。祖父の形見にもらったという箪笥が開かない。本家は中を確かめさせろという。この箪笥を一時預かっている店では、怪異が続出し…。こんなところに大ヒントがあったとは。最も困っていた者の正体とは…。

     「ばくのふだ」。怪談で評判の噺家。一方、おなじみの広徳寺の寛朝が、お札が効かなくなり困り果てる。噺家の正体と、どう繋がるのか。ミステリーとしても意外性があり面白いが、結局、一番怖いのは人間ということか…。

     「ひなこまち」。現代で言うところのミスコン「雛小町」の話題で、江戸は持ちきりであった。うまくいけば、大名の目に留まるかも…。便乗して悪い商売をする奴らをとっちめる、捕物帳的な1編。もうちょっとしっかりしなさいよ、お父さん…。

     「さくらがり」。珍しく花見に行くことにした一行。場所はあの広徳寺。となれば、何かが起きるのがお約束。ある妖がお礼に薬を持ってくるが…飲めるかこんなもん! 夫婦の難しさは現代と同じ。武家ならばなおさらである。

     「河童の秘薬」。タイトルがそのまんま。簡単に述べると、先の4編の続きというか、完結編である。そんなところがそのように繋がっていたとは。○の中だけに、何だか騙されたみたいだが、めでたしめでたし…なのか?

     前作『やなりいなり』と違い、全5編が最後に繋がるなど、なかなかひねっているが、安定期を感じさせるのは同じだろうか。一太郎自身が危機に陥ったり、トラブルに見舞われる展開は、ここのところ見られなくなっている。

     たとえて言えば、『妖怪ウォッチ』の乗りに近い気がする。『妖怪ウォッチ』はいい意味でマンネリであり、実は大人が見ても面白い。何より、安心して見ていられる。しばらくややマンネリな路線で行くのか、嵐の前の静けさなのか、はてさて。

  • いつものように、1話ずつのお話かと思いきや最後の最後に幸せな結末が!!

  • ひなこまち、結局誰になったんや。。。ねねこの傍若無人ぶりにちょっと反感。にぃやたちは相変わらずかっこいいし、若旦那はちょっとだけ大人になったみたいだけどなんだか影がうすい…家鳴と屏風が目立ちすぎ?。屏風は前巻でいなかった分発散?若旦那、この巻では何歳って設定なんだろう。大人になってもここまでの病気がちはかわいそう。そろそろ根本的に治らないかな…そろそろお嫁もらいそうだなぁ。毎回候補はいるけど、仁吉も美人と認めた古着屋の娘?

  • 「お江戸を舞台に、妖怪たちが活躍するファンタジー小説」という、新しい時代小説の形を提示してくれた畠中恵。
    毎年1巻ずつ文庫版が出版される『しゃばけ』シリーズの、第11作です。

    主役は、大店の”若だんな”。
    病気がちで、いつも周りに助けてもらう若だんなですが、その彼のもとに木札が舞い込んできます。
    書かれていたのは、「助けて下さい」という願いの言葉。

    この願い事が頭から離れない若だんなに、さまざまなトラブル、相談事が持ち込まれます。
    仲間の妖(あやかし)たちの助けを得ながら、数々の問題を解決していく若だんなの奮闘が、ユーモアあふれるタッチで描かれています。

    「体の弱い若だんなが人を助ける」というストーリーをベースに、題名にもなっている”雛小町選び”、そして”夢
    ”といったキーワードが、展開に彩を添えています。
    謎解きの楽しさとともに、若だんなを中心とした登場人物たちの「あたたかさ」も、このシリーズの魅力ですね。
    今回も楽しく読ませてもらいました。

    『こいわすれ まんまことシリーズ 3』畠中恵
    https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/416790067X
     
     .

  • 2015 6/4

  • 江戸の大店、長崎屋の跡取り息子と妖たちが、困った人間や妖の頼みごとを解決していく。全5編からなる。悪い妖は登場しない。読みやすくて、面白かった。

  • しっかりと世界観を守って描かれていて、今作も楽しく読めました。最終話『河童の秘薬』で、ほろっと泣いちゃった。若だんな、人としてかっこいいよ。

  • 【読了メモ】(150418 21:40)畠中恵『ひなこまち』/新潮文庫/2014 Dec 1st/禰々子さまご登場!『ゆんでめて』以来、不思議なことがよく起こります。毎回ほろっとさせられる。

  • 冬吉だのねね子だの、きれいさっぱりわすれてた。一応単行本最新刊以外は全部読んだんだけどなぁ。もう一回シリーズ後半読み直さないとなぁ。話の作り方としては円を描けていて、そこがとても好き。

  • 今作は、お江戸のミスコン?ひなこまちを決める事になって浮き立つ町とおなじみ若だんなの周りで起こった事件の短編5編。
    いつの時代も奇麗に見られたい女子と美人好きの男どもはいるわけで、そこに玉の輿を企む親も入って大騒動。
    怪談風味の話もあり、河童のお宝や二度目?の花見もあり。
    木札が呼んだか若だんなのもとに持ち込まれる困りごとを若だんなと愉快な妖たちが解決していくお江戸ファンタジー

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著者プロフィール

畠中 恵(はたけなか めぐみ)
1959年高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学(現・名古屋造形大学)ビジュアルデザインコース・イラスト科卒業後、漫画家アシスタントと書店員を経て、漫画家デビュー。そして故・都筑道夫の創作講座を受講。『しゃばけ』が第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、本作でデビュー、作家となる。
『しゃばけ』シリーズが代表作で、『しゃばけ』『ぬしさまは』はNHKラジオドラマ化された。2011年、『ちょちょら』で第24回山本周五郎賞候補。2016年『しゃばけ』シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。

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