ジーキル博士とハイド氏 (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (130ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102003015

感想・レビュー・書評

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  • 心の中には二面性が誰しもある訳だけど、私もジーキル博士の様に、『分離出来ればいいのに!人生のおいしいとこだけ味わいたい』と考えたことがある。
    この本を読んで、まず思ったのは書いたスティーブンソンはすごいな、ってこと。人間をよく観察っていうのか、汚いところにも目をやって書き出したのはすごいと思う。

  • 新書文庫

  • 人間にある二面性、というか、善と悪は必ず自身に存在するものだと思う。それを形にしちゃダメだよね。どちらかの比率が高くなったら「良い人」「悪い人」に分類されるけど、悪の中の善を汲み取って自身を救ってくれる他人もいるし。途中で気づいても止めれなかったジーキルの弱さ。

  • 高潔な人、と呼び名高い彼の家に出入りする醜悪な人物。
    彼の正体は、実は変身した、彼の人だった。

    有名な本、ではありますが、こんな内容だったとは…。
    てっきりそのままの姿での二面性、かと思ったら
    変身している、という状態。
    それまでは普通に、どう別人を装っているのか、と
    考えていたのですが、まさかの落ち。
    あらすじには書いてありましたが、そのままとは…。

    結局、人間どちらか一方でできているわけではない、と
    そういう事かと。

  • 前半は弁護士アタスンから見たジーキル博士とハイド氏の話。後半はアタスンのなくなった友人とジーキル博士本人の告白書からなる。この構成がホームズの長編の緋色の研究や恐怖の谷などを思い起こさせる。今となっては驚きはないが、善のなかに育つ悪の感情といった部分は興味深い。

  • ジキルとハイド=二重人格、ということしか知らなかったこの作品。
    いったいどんな話だろうと興味を持ち、読んでみようとしてなかなか読めず、今年4月頃になって、ようやく読みました。

    まず、ひとつ。

    エンフィールドとアタスンは、ハイド氏をボロクソに言いすぎw
    なぜかわからないけどムカつく顔って……、どんな顔よ。
    ひどい言いようだなあと思っていたのですが、
    ハイド氏はムカつく顔、ムカつく顔と思っているうちに、
    なぜかコメディ映画のミスター・ビーンの顔が浮かんできて……
    そしたら不思議としっくり来てしまいました。

    ジーキルとハイドの関係は『フランケンシュタイン』(メアリー・シェリー著)の博士と怪物を思わせます。
    天才的で周囲の尊敬を集めている人物と、それとは対照的に醜く、人々から恐れられている怪物のような存在。
    まあ、序盤の方でジーキル博士がハイド氏のことを周囲の非難から庇おうとしているところは、フランケンシュタイン博士にはないところですが。

    人間の持つ二面性、裏にひそんでいた「ハイド」が二人の体の本体になろうとして、
    もともと表にいた「ジーキル」が裏に追いやられる……。
    そう考えたときに、以前、『ドラえもん』の英語版で読んだ「かげがり」という話を思い出しました。
    怪奇とかホラーと思いきや、結構哲学的で、考えさせられますね。

  • ジキルとハイド。
    有名な話だけど読んだことがないので読んでみた。

    さすが古典となる作品で、冒頭から世界観に引き込まれる。

    善行で気持ち良くなる側面と、悪行で勇ましく晴れ晴れしてしまう側面があるよね、誰しも。

    「いい人っぽい奴は信用ならん!裏の顔はきっと醜悪で劣等感にまみれたハイドのような内を描写したような姿なんだ!」

    あっ、詐欺師のセールストークや政治家さんの演説みたいだなぁ。

  • 有名すぎて読んでなかったけど、読んでよかった。

  • 【219】

  • えっと、薬で人格はおろか外見まで変化することを可能にした良いコちゃん(いい大人だけど)が、隠蓑にして悪いことして楽しんでたのはいいけど、いつの間にか悪い人格(外見)に乗っ取られそうになって苦しんでおしまい、って話ってカンジ?
    もっとすんごい凶悪犯とか思っていたら、小粒でがっかり。
    流れだけ聞いてて初読みだっただけに、期待が大き過ぎちゃったかも。

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