クロイツェル・ソナタ/悪魔 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102060117

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  • 도르스도이 씨 어떴게 됐나 봐요?ユーモア小説書いたり、ロシアを代表する世界的に有名な「戦争と平和」や「アンナカレーニナ」書いたり、信仰に耽り、禁欲に葛藤したり。。。満足な一生だったと、最期に彼は思えたのか?地位や名誉、お金があっても、果たして本当に幸せだったかは本人しかわからないが、フラクタル。そうでない人もいるだろう。

  • ロシア文学特有の暗さが付き纏う。ある意味対照的な二作。

  • 純潔に夢見てるトルストイらしい真摯さというか真面目さの見えるお話。罪と信仰と性に関して、理想持つ立場から書き綴られています。
    こんな風にキリスト教的な精神の葛藤を題材にした小説は多いけれども、仏教や神道では寡聞にしてあまりそういうのを見かけない気がする。

  • 『クロイツェル・ソナタ』
    過去の恋愛を醒めた目線でふりかえってしまう。

  • わからんでもないけど…偏りすぎ。

  • クロイツェルソナタ
    嫉妬と思い込みから妻を殺してしまった男の独白。
    ここまで徹底した独白の小説を読んだのは初めて。物事の経緯やその時々の心情を事細かに描写している。

    悪魔
    クロイツェルソナタが男性上位な思想によるもの(に私には思える)としたら、こちらはその中にあって、妻に誠実であろうとする主人公の苦悩。

    時代や文化やいろいろな背景があるけれど、私はこんなに道徳や嫉妬や宗教にがんじがらめになるのはつらいし、この男たちは面倒くさいと思った。そして、その面倒くさいことで出来上がっているこの小説はとてもおもしろかった。
    翻訳もきれいで読みやすく、ところどころ面白い表現があって笑えた。40年も前の訳なのに日本語がちっとも古くない。

  • 『クロイツェル・ソナタ』の方は光文社文庫で読んだので、こちらは『悪魔』のみの感想をば。

    エヴゲーニィという真面目な青年の悲劇。
    人間なら誰もが抱くであろう感情に苦悩し敗北してしまった人。
    こんなにも苦しんだのに誰一人彼の苦悩を理解しない結末。
    もしかしたら、それは現代人にも通用することで、今現代で同じ悩みを持つ人間がいたなら、恐らくその人も誰にも理解されないのではないだろうか…。
    エヴゲーニィはあの女性を“悪魔”と言っていたけど、悪魔は常にエヴゲーニィの中に居たんじゃないかな。それは誰の中にも居るだろうものだと思う。

    エヴゲーニィとリーザは良い夫婦だと思う。身重のリーザをお姫様抱っこしたシーンが好きです。
    表面的な描写しかないけど。

    エヴゲーニィが終始かわいそうだった…。
    真面目が故に苦しむ人。そして現代ではとても生きていけない人。

  • 私達夫婦はよく人に言われます「仲がいいですねぇ」なんて。お互い我慢しているだけなんですよ。
    それが、良いのか悪いのか悲しいことなのか、なんて考えたり論じたりするのは「行為」が終わればお互い?満たされて、そんな思考は子育てや仕事や区の行事なんかで忙殺され、欺瞞と偽善の世を生き続けているのです。お互いの真の姿なんてとても言えませんよ。
    でも、禁欲主義トルストイが、自身の懺悔と苦悩と後悔で綴る人間、男と女、真実の姿。を、見たいならどうぞお読みください。
    恋愛中、婚約中、新婚さん、子育て中の方は読まないほうがいいかも。

  • トルストイ最後の終着駅
    という映画が見たい。

  • トルストイの本って長いから読みたくないと思ってたんだけどこちらはどっちも短編でお手頃。ものすごく恋愛とか性愛に否定的な考えを持っている筆者の自戒的でもある主張がありありと、伝わりすぎるくらい伝わってくる小説。この人本気で「みんなも姦淫だけは絶対に避けたほうが良いよ!人生狂わされるから!」って思ってたのかな。それはそれですごい事だ。あと小説としてはオチがしっかりしてて秀逸。「クロイツェル・ソナタ」のほうは序盤から中盤にかけてまったく場面が移動しないからつまらないけど「悪魔」の方は気にならない。

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著者プロフィール

一八二八年生まれ。一九一〇年没。一九世紀ロシア文学を代表する作家。「戦争と平和」「アンナ=カレーニナ」等の長編小説を発表。道徳的人道主義を説き、日本文学にも武者小路実らを通して多大な影響を与える。

「2004年 『新版 人生論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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