- Amazon.co.jp ・本 (507ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102193129
感想・レビュー・書評
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「刑務所のリタ・ヘイワース」は映画より原作の終わり方の方が好きかな。「ゴールデンボーイ」はブラックだねぇ。
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転落からの再生と希望を描いた作品の後に希望ある未来からの転落を描いた作品が来るとかキングえげつないわー。しかも本当はこのあとに追憶の中に容赦ない現実を描く作品が続くわけでほんとえげつない。
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映画とは違う結末。狂気は伝染する。
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以前、映画「ショーシャンクの空に」を見た時にそちらの原作だけ読んで「ゴールデンボーイ」は読まなかったのだが、久々にショーシャンクを見てまた読みたくなったのでついでのつもりでページをめくったら止まらなくなった。
怖い、歪んでる、という書かれ方をよくしているが、トッドが特別狂っているとは思えなかった。誰しも怖いもの見たさで残虐なものに興味を示すことはあるだろうし、トッドほど恵まれて自信に溢れた子供ならああいった行動に出てもおかしくないように思えた。
それが正しいか正しくないかは全くの別問題だが。
それにしてもこれを2週間で書き上げるとは……これがスティーヴン・キングかと唸らされた。ただ、恐ろしそうなのでこれを映像で見るのは御免蒙りたい。映像で見るならやっぱり「刑務所のリタ・ヘイワース」がいい。 -
映画「ゴールデンボーイ」の原作としてよみじめました。「塀の中のリタ・ヘイワース」を読み飛ばして。ゴールデンボーイは、そんなもんかなあ程度の出来。一年以上たって読みのこしの「塀の中のリタ・ヘイワース」に着手しました。これは、原作ももちろんよかったですが、映画「ショーシャンクの空に」に軍配をあげたいです。しかし、スティーヴン キングさん、どうしてこんなに、話題になる映画や、TVドラマの原作がかけるのでしょうか。「キャリー」なんてゴミ箱に捨ててあったって、いうじゃないですか。お会いしてみたい・・・・。
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収録されてるものの1つ、「刑務所のリタヘイワース」は映画「ショーシャンクの空に」の原作です。
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「刑務所のリタ・ヘイワース ー春は希望の泉ー」
語り手のレッドは終身刑を言渡された受刑者、顔が広く塀の外から囚人達の欲しいものを調達して儲けを得ていた。ある日模範囚のアンディーが中学生のように照れながら、リタ・ヘイワースのポスターが欲しいと言って来た。
アンディーは元銀行員で他の囚人とは見るからに違っていた。妻殺しの罪で終身刑を言渡されたけど、本人はやっていないと主張している。
ある日アンディーが1人の看守の遺産相続を有利にアドバイスしてあげた事から、看守達の資産運用や財テクのアドバイスをして、代わりに重労働から外され、図書室を作ってもらい、そこを管理するようになる。他の囚人達の待遇も次第に良くなっていった。
数年後、アンディーの妻殺しの本当の犯人を知ってるかもしれない男が他の刑務所に服役していると聞く。アンディーは所長に彼と連絡を取らせてくれるよう頼むが、その時の所長は頑として申出を拒む。
さらに数年後、アンディーはとんでもない事をやらかした。
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これは猥雑でお下品だけど、最後がスカっと終わる後味のいい作品。『ショーシャンクの空に』というタイトルで映画化もされているらしい。そちらも是非見てみたいけど、リタ・ヘイワースという女優さんに興味がわき、彼女の演じる『カルメン』を見ました。なかなか良かったです。
「ゴールデンボーイ ー転落の夏ー」
トッドは13歳の白人少年。金髪、碧眼、成績優秀で野球チームのエースでもある。新聞配達や芝刈りのアルバイトもする、何処にでもいそうなアメリカ少年。両親ともホワイトカラーで見栄えが良く、仲の良い一家…に表向きは見える。
トッドは近所に住むデンカー老人が戦時中ナチスの司令官だったドゥサンダーだと見抜く。老人は戦犯として指名手配されていた。誰にも話さないから、ナチスの行った残虐な事を全部話してほしいと頼む。
過去を忘れたい老人と、好奇心から残酷な話をワクワクしながら聞く少年。二人の奇妙な関係は続き、最初は少年が主導していた力関係が徐々に変化してきた。そして、それぞれの心の中にも、ある種の変化が顕れた。
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これはホラーではないけれど、4つの作品の中で一番恐かった。二人の間に存在する緊張感にゾクゾクする。話の展開が全然予想出来ないため、続きが非常に気になり、あれよあれよと読まされてしまった。
凡人から見たら、どうしてそうなるの?!
と言った驚きが残る。 -
映画ではアンディの込み入った葛藤が多少省かれてたのか。
最悪を見据えるとともに最善を願う精神が気高い。 -
相変わらずのキング節。「ゴールデンボーイ」での心理描写を介したホラー的語り口は健在。(「刑務所のリタ・ヘイワース」は映画版を観ていたので飛ばし読み)