- Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103003526
感想・レビュー・書評
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読後、好きか嫌いか好みがはっきり分かれると思われる作品。どの登場人物も決して「いい人」ではないし、ラストも賛否あると思う。でも私はいつもの奥田さんらしい娯楽作品として楽しめた。
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糸井美幸という、何か人を惹きつける力のある女性をめぐる短編集。
いろいろなところで、無神経に語られる、うわさ。
いった当人は、すっかり相手を知っているではないけれど、発せられた言葉は何かの意味を持って存在するようになる。
うわさされる人は、それなり気に人を惹きつけていることは確かなのだけれど、無責任な言葉がもっと、力を持って人の記憶に残っていく。
にしても、噂を話す人たちがどことはなしに作る空気感、姑息な雰囲気が本の中から漂ってくる文章に感動。
糸井美幸さん当人が語る場面はかなり少ない。最終的に、彼女はどこへ向かうのだろう。
本の装丁がまたいい。
帯がまたすごい。 -
一話めの終わりが???状態だったけど、進むうちになるほど‼とおもった。ただちょっと、もう少し続きがほしかった(´・з・`)
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田舎町を舞台に謎の女・美幸にまつわる数々の黒い噂。その噂話に盛り上がり、翻弄される町の人々の様子が10章の短編にまとめられている。
それぞれ単独の話かと思いきや、別の章とリンクしていたり、伏線になっていたりしているのは奥田作品らしいなど思った。
美幸の悪女っぷりと翻弄される男の滑稽さ、さらに田舎町ならではのしがらみ・悪習といった人間模様が絡んできて面白かった。 -
噂の女は謎のまま…
奥田英朗のこう言う作品も好き。 -
うーん。面白くないわけじゃないんだけど。
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高校時代ぱっとしなかった女、井上美幸の短大卒業後の生き方を10章に分け、悪い女を綴っている。
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一人の女の噂を追った連作短編。
悪女現る…。 -
糸井美幸に関わった人達の話を元に構成されている。桐島部活…風⁈
でも、つまらなくないが面白くもない。で⁈って感じで終わった。 -
気分悪い。どこかでスカッとするのかと思いながら最後まで読んだけど、後味悪い。ただ、読み終えてから考えてみると、糸井美幸よりも周りの男たちのアホさ加減に、むしろ笑える。
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短編集かと思ったら『噂の女』が毎度登場し、数々の旋風を巻き起こしていくコミカルな作品。 妖艶だったり豪快だったり…最後まで謎の多き『噂の女』だった☆
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糸井美幸。こんな人物がワイドショーなどで報道されたとしたら
きっとものすごい嫌悪感を抱いただろう。
なのに読み終わってこの爽快感、嫌悪感どころか
「ふふっ」と笑みまでこぼれてしまった。
本当に悪いことをしてるかどうかわからない美幸より
その周りでひしめき合う腐った人間たちの方がよっぽど
不気味で醜かった。やっぱり奥田さんはすごいわ。 -
今までの奥田作品と違って、読んだ後の爽快な感じがあまりしなかった。。。なんていうのか林真理子みたいなアッコちゃんの時代というか悪女について書かれているんだけれど、途中どんどん出世しているのかと思いきや、愛人になって殺人して・・・。それを追う警察もなんだか中途半端で・・・あんま好きじゃない話の展開だったなぁ~・・・。
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そうか、こういうのをブラックユーモアというのか…
それぞれの話が進んでいくうちに糸井美幸も成長していっていて、
どうなるんだろかと思ったところでのラスト。
決して爽快な終わり方ではないけれど、なんとなくおもしろかった。
小説ならではだからだぁなー
にしても、ちょっと地方都市バカにしすぎな感は否めない!!
公務員万歳、天下り常識、酒気帯び日常茶飯事、ちょろまかしが常なんて
このご時世ないでしょーよ -
すごい女だなーと、保険金殺人…どんな最後が待ってるのかとわくわくしながら読んだら、肩透かしを食らった感じ(゚Д゚;)でも糸井美幸なら逃げ切りそうだなと、納得も…
でも実際にこんな女いたらこわっ…(;´゚,∀゚)