- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103330615
作品紹介・あらすじ
「桐島、部活やめるってよ」の朝井リョウの新刊!
「あんた、本当は私のこと笑ってるんでしょ」就活の情報交換をきっかけに集まった、拓人、光太郎、瑞月、理香、隆良。学生団体のリーダー、海外ボランティア、手作りの名刺……自分を生き抜くために必要なことは、何なのか。この世界を組み変える力は、どこから生まれ来るのか。影を宿しながら光に向いて進む、就活大学生の自意識をリアルにあぶりだす、書下ろし長編小説。
感想・レビュー・書評
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就活生なのでリアルを感じながら読めた。関係が歪だけどあまりにもリアル。最後の怒涛の詰めかけがとても痺れた。
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自分が就活をしている頃を思い出しました。自分を作る感じ、選考に落ちると自分の全てを否定されたような気がした感じ。自分が「何者」になるかは自分が決めるしかないんですよね。社会に出て、20年ほど働いてきたからこそ、そう思うことができます。
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就活の嫌な感じがすごい伝わって苦い気持ちになった。
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記録用
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就活での裏の顔は。。。
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【本学OPACへのリンク☟】
https://opac123.tsuda.ac.jp/opac/volume/401010 -
2024/2/20 読了
かなり前の就活を思い出してしまった。大学受験以上に経験したくないなー。
早く就活始めた子ほど、本当に内定もらえず、互いに気まずくなる、あのザワッとした感。嫌だったなー -
毎年のGUUTARA WEEKですが何か?
ってな事で朝井リョウの『何者』
就活に勤しむ元劇団員の二宮拓人、元バンドマンの光太郎、留学から帰ってきた瑞月、同じく留学、インターン、ボランティアを売りにした理香の4人の就活活動記の話かと思いきや……。
4分の三までそんな話じゃったが残りの4分の一から何者なる心の闇を曝け出すSNSの恐ろしさと言うか、愚かさと言うか……w
心の闇をネットに載っけて♪
2016年23冊目 -
自分の就活の頃を思い出して読んだ。
登場人物のような人間関係で就活はしてなかった自分にとっては、なかなか気持ちを入れるのは難しかった。
しかし、
妬み嫉みを現代のSNSを通して言ってしまう、その問題点とか、そーゆーのに惑わされる人間関係の面倒くささを凄く感じた。
就活のときって何故こんなに人間の本性が出るのかな -
読み始めてしばらくは退屈だった。就活に右往左往する大学生たちの日常が事細かに描かれているな、としか思わなかった。
だがこの作品は終盤に至って変貌する。いいや、豹変、と言ってもいいかもしれない。
人は普段から己の本心や姿を隠して生きる者である。それを観察する者もいるのだ。そして観察者を観察する者もまた。
直木賞受賞も頷ける。