パーマネント神喜劇

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 213
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103360124

感想・レビュー・書評

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  • 神様が主人公の話なんて、なんて面白い発想なんだろうと期待して読み始めたが面白いと感じたのは最後の部分のみでした。
    でも新型コロナウイルスが蔓延している世の中で、神様はどう思っていらっしゃるのだろうか?
    千年単位の過ごし方では、また疫病かぐらいに思っているのかな?

  • 神様の台詞だけが取り出されるパート(話相手はいるのだけど、その台詞は記されない)と、実際の人間社会のパートが繰り返される構成が印象的である。

    といいつつ、この構成じたいにどんな意味があるのか、いまいちピンとこない。神は孤独だってこと?それともこの物語に出てくる神様が、一人で話をどんどん進める鬱陶しいキャラだってこと?吉本新喜劇のような面白みってこと?なんだか、よくわからないままであった。

    ところで、この神様は神社にいるからには神道の神様なんだろうけど、祭神としては何なんだろうか。それとも、そういう俗世の「秩序」とは無関係な世界が展開しているのだろうか。

  • 変な本ばかり書くけれど、どれもこれもみんな面白い万城目学。
    これは一神社の零細神さま(縁結び)が、栄転を夢見ながら日々忙しく縁結びをしているというこれまた不思議な物語です。
    基本的に主人公の神さまがしゃべり続けるスタイルなので、全部の説明がセリフとなっています。説明的とか言っちゃダメです。そんなこと言ったら一個も話進まないから。
    独白スタイルというよりも、一人芝居スタイルというのでしょうか、非常にテンポよく読めます。

  • お手軽に読めるけど万城目ワールドというには小ぶりです。

  • 神の仕事の話。
    現住居に越してくる少し前、台風で近所の由緒ある神社の本殿が崩壊した。もしかしたら、神が頑張って地域を守ってくれているのかもしれない、と思ってしまった。今度、お参りというか挨拶というか、訪れてみたいと思う。

  • 表紙と題名だけで選びましたが、なかなかのものでした。初めての作家さんかなあと思ってたけど、鴨川ホルモーの作家さんでしたね。地震の話は憂鬱になるものが多い中、これは軽いけど良い感じでした。

  • 万城目ワールド全開!
    久々に万城目学さんの本を手にし、ぶっ飛んだ話の展開に不思議な光景が目に浮かびながら読み進められました。
    表紙の絵の影響か?!

    神社にお祈りに行きたくなりました。
    神頼みは無駄なことではないんだな
    何かを一心にお祈りすることは神頼みしてるけども
    きっと自分の中で真剣に考えていて
    無意識に自分の行動に現れるのだと思う
    だから願いって叶うんだろうな

    と感じました。
    日本人の文化って悪くないよね
    必要な時だけ神頼みしてるかもしれないけども
    でも結局は自分に責任があることはわかっている

  • いまひとつ乗り切れず。
    読み返したら面白いのかもだけどなんだか
    そういう気になれな・・
    あと表紙のシャツ姿が地味に新鮮。
    図書館で借りたので顎辺りから帯貼り付けてあって
    見えなかったんだ

  • んー、神様も語り口調がちょっとまどろっこしくって読みにくい。
    そこが克服できればもっと楽しめたのかしらん。

  • また毛色の変わった…。
    ちょっと時間が空いた時に読むというより、じっくり神に付き合わないとついていけないかも。

    時間をおいてまた読もう。

    それぞれに愛が詰まっていて(作者からのと、この神からのと)読み終わると自分までいい人になった気がする、お得な本。
    最後の女の子がとても可愛い。

    そして、みんなの名前がなんか好き。

著者プロフィール

万城目学(まきめ・まなぶ)
1976年生まれ、大阪府出身。京都大学法学部卒。
2006年、『鴨川ホルモー』(第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞)でデビュー。主な作品に『鹿男あをによし』、『プリンセス・トヨトミ』、『偉大なる、しゅららぼん』などがあり、いずれも文学賞ノミネート、映像化等など、大きな話題を呼ぶ。また、エッセイ集に『ザ・万歩計』、『ザ・万遊記』、対談本に『ぼくらの近代建築デラックス!』がある。

「2013年 『ザ・万字固め』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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