わたしの台南: 「ほんとうの台湾」に出会う旅

著者 : 一青妙

• 新潮社 (2014年8月29日発売)

作品紹介・あらすじ

台南を知らずに台湾は語れない！　魅惑の古都とっておきガイド＆エッセイ! !　今は亡き父母、そして妹・一青窈の一家四人で過ごした思い出の国を再訪し出会った、旧きよき時代の面影。地元のソウルフードから流行のスイーツまで美食の街を食べ歩き、人情深く人懐こい人々に触れ、その歴史と文化を訪ねた著者が心を込めて綴る台南への誘い。大都市・台北、高雄だけじゃない台湾のもう一つの魅力がここに！

感想・レビュー・書評

[ブイ友さんの感想 · 2024年4月15日]

お粥、牛肉麵、豆花が安心して食べられるようになりますように。

[kuma0504さんの感想 · 2016年12月21日]

少なくとも30回以上台南に訪れている旅人だからこそ書ける台南紹介本です。でも、旅人としての視点はぶれていないから、これから旅するわたしのような者にとってはたいへん参考になる。前作「私の箱子」でも思ったが、文章が詩的だ。妹の一青窈に続く詩人の家系の才能かもしれない。

年末年始の旅では、台南に二泊することに決めた。とは言っても予定はガチガチに決めかけてはいるのだが、その間隙を縫って、ここで紹介された「牛肉湯」「虱目魚（サバヒー）粥」、アン・リー監督の愛した「小巻米粉」、「阿松割包」、国華街の「俗俗買木瓜牛乳」の木瓜牛乳（パパイヤミルク）、「無名豆花」、孔子廟の向かいにある会員制の古本屋「草祭ニ手書店」等々行きたい処がいっぱいになった。荷物になるものはもって行きたくはないのだが、この本は持って行きたいと思っている。

[Limeiさんの感想 · 2024年3月1日]

一青妙さんの台南の方たちとの温かい交流。
美味しそうな食べ物いっぱい。
台南のおもしろいお祭りや文化。

あー、もう台南行きたすぎる！！

[shi18さんの感想 · 2020年9月30日]

台北の本はたくさんあるけれど、台南の本はあまりない。台南の雰囲気が伝わるエッセイと、これは信頼できそう感が漂う美味しいお店の紹介と。
台南に行ったとき、この本を参考にいくつかのお店店で食べた。どれも美味しくてアタリだった。写真が豊富なガイドブックとはまた違うけれど、台南に行くなら読んで損はない。ああー、また行きたいなあ。

[Granzchestaさんの感想 · 2019年4月22日]

台南のカフェとかレストランの紹介ばかりかと思っていたら、
後半は台湾に住む人たちの人生とかそういった切り口もあって、
思っていたよりも深い内容だった。
普通のガイドブックでは見ることのできない台南の一面を
垣間見ることができて、非常に勉強になった。

[あーちゃさんの感想 · 2018年3月24日]

台北のガイドブックはあるけど、台南なんてなかなか探してもない。そうなの。台湾は、街ごとにまだまだ知られてないことが多くて、沢山見るところがある国。
こうやって紹介をしてもらいたい。

[dearwolfさんの感想 · 2016年8月6日]

懐かしい台南。
カラスミ屋さんのとこがいい。

[chansai27さんの感想 · 2015年4月27日]

台南の魅力を上手に伝えている本だと思います。

[bs_yasagureさんの感想 · 2015年3月15日]

学生時代の留学で台南に行ったことがある。小さい街にぎゅっと賑やかさが詰まった楽しい街だったのを覚えている。台湾で生まれ育った一青妙さんが探る現代の台南は、台湾のオリジンを擁して発展し、若きアーティストも古くからの伝統も受け入れて成立していて、台北とはまた違った個性が見えてくるようだ。今度の旅行で台南に１泊するが、その時に短い時間でも精一杯楽しんでこよう、この本を片手に。

[sanuffyさんの感想 · 2015年3月15日]

ただのエッセイではなく、台南ガイドブックではなく。
良い意味でどっちつかずのふわふわした感じが、揺れるアイデンティティーを表しているようでした。
パラパラと流し読みすれば美味しい料理のガイドブックとして、丁寧に読めば日本と台湾に自身のルーツを持つ筆者の言葉を通して懐かしくて新しい台湾の姿を見ることができます。

著者プロフィール

台湾人の父と日本人の母のもとに生まれ、11歳まで台湾で育った。現在、作家、女優、歯科医師として幅広く活躍している。台湾に関する著作多数。2015年より台南市親善大使を務め、日台文化交流に努めている。

「2022年 『「はやく」と「ゆっくり」』 で使われていた紹介文から引用しています。」