- Amazon.co.jp ・本 (618ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103534174
感想・レビュー・書評
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村上春樹2作目。世界の終り側の描写・表現がくどくて斜め読みしてしまったが、「僕」がメロディを思い出すところの収束感は感心した。個人的には海辺のカフカのが好き。
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3回ほど読みかけて、エレベータを降りることができなくて諦め続けた一冊を、この夏こそ読もうと手に取る。
夏いっぱいかけて読むつもりが、結局3日で読めてしまう。
村上春樹を読む度に、その頭の中が気になって仕方がない。
だって25年前にハッキングや電脳社会への警鐘をこんなかたちで鳴らしてみせるのだから。 -
すごい、村上春樹さんって本当に凄い、と改めて感じいりました。他の作品にも通底しているテーマが描かれていると思いますが、いつも私は「実存」という言葉が頭に浮かびます。また、村上さんの作品に対して、感想を書けるだけの力が、自分には無い、とも、いつも感じるのです。
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大好きな作品、後年の「1Q69」は、この小説を原型とした作品だと思う。
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作中の、冒険の世界のような非現実の世界が読んでいて楽しい。
そして、春樹の口ぐせ、やれやれ、が私の口ぐせにもなってしまいそう。
ラストの爽快さを求めるなら、伊坂幸太郎を読むべきなのだろう。
春樹小説特有の、オシャレ雰囲気が満載で、満足でした。 -
「面白かった」という印象は残っているのだが、「具体的にどこが面白かったのか」と問われると答えに窮する。読み込みや理解が不足しているのだろうか…
あいまいな答えであるが、作品の中に漂う空気は実に一貫している。その空気が私自身が現実世界で感じる質感に似ているので、どこか作品全体に共感できてしまう。…から面白いのだろうか。読み込みが足りない。
ちなみに、作品に現れる固有名詞で知らないものがいくつかあった。それらの知識も必要なのだろうか。 -
やっぱり何度読んでもいいですね。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
たまんないです。
新装版で読んだので、ずっと新しい
作品だと思い込んでいたのですが、
実は羊〜の後に書かれたもので
あまりの完成度高さに驚きました。
これは後の海辺のカフカ、1Q84へと繋がる
パラフレーズの仕組みを持ち込んだ作品で
「世界の終り」の章と「ハードボイルド・
ワンダーランド」の章が交互に行き来します。
片方の世界にすこし馴染んできた頃に、
いいところで一つの章が終わって
もう片方がバッと始まるので、また
身体を馴染ませるように読みすすめていく
感じがたまらなく好きです。
続きはまた来週的な。
そして何度読んでも物語後半の描写が
とても美しく、心を震わせてくれます。
「心」や「死」の在り方を中心軸に
とても意義深い物語になっています。
一流の想像力が生み出した最高の小説。
読むのにかかった時間:5時間
こんな方にオススメ:誰でもないあなたに… -
材料は西洋的でありながら、実は「世界」は東洋的。
諏訪の本地や小栗判官が重なってきた。二つ世界という構成がハマった。これは『1Q84』にも繋がっている。
何回でも、どこの部分からでも読める作品。 -
面白かった。地下のシーンが長すぎて飽きるところもあったけど、全体として構成が楽しませてくれる。
映画化しても面白そう。