1Q84 BOOK 2

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (501ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103534235

感想・レビュー・書評

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  • Book2では、青豆が「さきがけ」の教祖の暗殺を実行し身を隠す。しかし、教祖からは殺害の前に自分はリトルピープルの「声を聴くもの」に過ぎないこと、天吾はいまだに青豆のことを想っていること、を告げられる。
    一方の天吾は、千葉で老人施設に入っている父親の元を訪ねて、自身の抱えてた想いを打ち明け、「和解」する。その後、行方不明となっていたふかえりが家に転がり込んでくる。天吾は夜の高円寺でふかえりと共同製作した小説と同じように月が2つになっていることを発見する。その姿は潜伏中の青豆に偶然にも見られていたが、2人が直接に相対することはなかった。天吾も危篤となった父親を見舞うため再び訪ねた老人施設で青豆の写し身である「空気さなぎ」とまみえたことで、青豆を探し出す決意を新たにする。

  • 読んでる内に何かを一生懸命刷り込まれているようなイヤな感覚になる時がある。でも、この感覚は人によっては快感にもなるんだろう。それはともかく続きは気になる。青豆は一体どうなってしまうのか?近付く2人の距離は…。そして出口のない1Q84年の正体とは!?

  • 相変わらず独特な表現で謎な部分も多いが読むことができた。

  • クライマックス感

    どんどんいろんなことが明らかに(または明らかになっている風に)なってきて、とうとう青豆さんが「リーダー」を殺害した。
    「リーダー」に会うまで、殺害するまで、部屋を去るまで、とてもドキドキした。

    『空気さなぎ』の内容、二つの月を見上げてニアミスする天吾と青豆のシーンが良かった。

    ラスト、どうなるんだろうな〜

  •  著者の本を昨年末から図書館で借りシリーズで読んでいる。
     う〜む、今回はリアルとファンタジーと2つの世界が並行して描かれているような...。と思ったら、リアルがファンタジーとなり、ファンタジーの世界が並行して描かれ始めた。
    幼馴染み二人の男女の物語がファンタジーの世界でどのように接点をもつのか、続きが楽しみだ。

  • サスペンスではなく、ファンタジー?
    どう捉えたらいいのかよくわからないのはいつも通りか。

    後半は中々分かりにくいが、なんとか、読み切ることは出来そうだ。

  • 少しずつリトルピープルたちの姿が見えてきて理解できてきた

  • よくわからないけど(内容がよくわからないというよりは、)なぜか先が気になって仕方がない。
    早く続きが読みたい。

  • 少しずつ謎は明らかになるが‥全容はまだまだ‥書いたことが現実になるって、晴れときどきブタだっけw

  • 面白い!とよく分からない(つまらない)…が交互にきて、疲れた。

  • 一作目からだんだん色々なことが明らかになっていくのが面白い。結末はどうなるんだろう…

  • 全巻読んだ

  • へ〜、青豆ってそーゆー人やったんや。

  • やっと青豆と天呉が交わりそうというところで、2巻が終了。
    この世に存在しない1Q84の世界にある、二つの月。これを通して、2人はどう交わり、物語は終結していくのか。まだ予想できそうにない。

  • 天吾と一緒にいるふかえりはオリジナルなのか?
    青豆はどうなってしまうんだろう?
    続きがとても気になる。

  • 感想は最後に。

  • 面白くて読みやすいが、後に何も残らない。

  • 少し読むスピードが遅くなった。話が少し冗長であり同じような文が繰り返されているように思える部分もあった。しかし、内容的には面白味があり読み終えることはできた

  • タイトルを含めて全体にSFのような設定で、これまでに読んだ村上作品の中では一番読みやすかった。BOOK1のレビューでとんちんかんなことを書いてしまったが取り消さない。あの時点ではわからないことが多すぎた。“説明しなくてはわからないということは、説明してもわからないということだ。”……なるほど、そうか。出版からかなり時間が経っているので、BOOK3も待たされることなく読めるのがうれしい。

  • ひとつひとつの文章の美しさに惹き込まれていく

    しかし長い

    物語が独特で 次どうなるのかと気になるものだから
    美しい文体をすっとばしてしまうことも多々あり
    年末年始に読み切ってしまいたかった
    早く次が読みたい

  • セーフティハウスでつばさちゃんが消えドイツシェパードが爆死するところから、青豆と天吾がお互いを探そうと決心するところまで。


    このバブル期だからか、青豆が高級ブランドの衣服を身につけていることに、2019現在30代(青豆と同年代)の私からは金持ちだなと感じる。
    またわたしには、1984年設定である意味がイマイチ理解できていない。

    1冊目は謎に包まれた不思議な「日常」を楽しめたが、この2冊目で物語が一気にファンタジーとして進み、自分としてはトーンダウンしてしまった。

  • 前回読むのをやめてしまったところを、10年ぶりに超えられた自分に、ささやかに拍手

  • 説明しなくてはわからないということは、説明してもわからないということだ。
    「ほうほう」とはやし役のリトル・ピープルが言った。

  • 3巻へ続く。

  • BOOK3が出るらしいので、3待ち。
    3を読まないことには何とも言えない気がする。
    小松さんと戎野先生の行方が気になるし。
    1984年へ戻るために、もう一度高速道路へ。
    微かな希望が絶たれたときの絶望。
    それなら天吾に会ってからでも良かったんじゃないかと思わずにはいられませんでした。

  • 主人公2人の関係性がはっきりと描かれ始めて、いよいよ佳境に向かうって感じですね。
    だいぶん読むのに体力を持っていかれますが、
    このままBook3に着手します

  • 氏の文章技法を学ぶため3度目の読書。その過程で物語には関係しないが、気になったところ。 ①432頁1行目:(誤)あなた→(正)私(or自分)。 まぁ、そういう修辞だと言えば言えなくもないが… ②495頁9行目:(誤)俺→(正)自分(or僕) こちらは明らかに校正者の見落とし(笑)。もちろん用法や人称は間違っていないけれど…/(^^ゞ (氏も長編執筆はマラソンに似ていると言うので敢えてたとえるのだが)マラソンの途中で気が抜ける時があるように、氏もちょうどこの辺でそうなったのではないだろうか…

  • 先が読めなくてつながりが分からなくてともかく手が止まらなかった記憶

  • 下巻に期待

  • “科学と詩は隣同士にあると湯川博士が言うのなら、純文学とSFも隣同士にあるのかもしれない。”
    これは去年の夏にスティーヴ・エリクソンの「Xのアーチ」を読んだときの私の感想。
    ちなみに湯川博士というのは湯川秀樹のことで、ガリレオのほうではありません。

    これは純文学なんだよね。
    SFですと言ってくれたら話は早いのに。

    で、「Xのアーチ」を読んだときに、こういう構造の小説は日本の純文学にはないね、なんて書いていましたが、すみません、村上春樹が書いていたんですね。
    そうか、だからノーベル賞候補なのか。

    という発見はさておき、やっぱり読んでいてむずむずする村上春樹。
    村上春樹の圧がすごい。

    清潔でタフでストイックな登場人物。
    サラダとサンドイッチかパスタが主な食事。
    間違っても豚汁とおにぎりなんて食べない。(と言い切れるほど読んでないけど)
    どの小説を読んでも(というほど読んでないけど)、おんなじような登場人物で、それはただの記号のよう。

    ティーンエイジャーも中年男も、同じようなものを食べ、同じ音楽を聴き、同じような話かたをする。
    だから、どの部分を切り取っても、そこにはムラカミ印が刻印されていて、ものすごく息苦しい。
    ああ、世界中のハルキストの皆さんごめんなさい。

    そして中盤にこれでもかと出てくる性描写も好きではない。
    情念も汗も感じさせない、乾いた性描写なんて読んでいてもそそられない。

    ただし、それ以外は面白いの。
    徐々に近づいてくる青豆と天吾。
    マザのいないドウタは一体どうなったのか。
    ふかえりは本当にマザなの?もしかしてドウタの方では?
    天吾の母の秘密。
    リトル・ピープルの正体と目的。

    ああ、村上春樹の文じゃなくて読みたい。
    村上春樹はエッセイだけでいいや。
    そんなことを思ってしまうくらい中盤を読み続けるのが辛かったのです。

著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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