1Q84 BOOK 2

著者 :
  • 新潮社
3.79
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本棚登録 : 21790
感想 : 1716
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  • Amazon.co.jp ・本 (501ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103534235

感想・レビュー・書評

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  • 読んでる内に何かを一生懸命刷り込まれているようなイヤな感覚になる時がある。でも、この感覚は人によっては快感にもなるんだろう。それはともかく続きは気になる。青豆は一体どうなってしまうのか?近付く2人の距離は…。そして出口のない1Q84年の正体とは!?

  • 感想は最後に。

  • ひとつひとつの文章の美しさに惹き込まれていく

    しかし長い

    物語が独特で 次どうなるのかと気になるものだから
    美しい文体をすっとばしてしまうことも多々あり
    年末年始に読み切ってしまいたかった
    早く次が読みたい

  • 1Q84の第二巻目。青豆と天語の話は徐々にひとつの物語として繋がってゆく。グイグイと人の心を引きつけて先が読みたいと思わせる描写力は変わらないが、若干その勢いが弱まった気がした。リーダーを違う世界へ送る部分は緊張してひやひやしたけど、どことなく一巻目とは違うたるみを感じてしまった。ラストに向けるとまた『空気さなぎ』の話が興味深く書かれていて、再び世界がリアルさを帯びてきたと感じた。第三巻が楽しみになった。

  • 青豆は教団のボスの元についに潜り込み暗殺する。
    天吾の元にはついにリトルピープルの影が迫ってくる。
    二つの月が見える1Q84の世界で徐々に接近する青豆と天吾の物語が果たしてハッピーエンドを迎えるのか?

  • 一気に200万部も売れたという話題作。
    自ずと読もうという意思はなかったが貸与してくれる人がいたので素直に読んだ。

    村上春樹ワールドなのは確かではあるけど、わりと誰でもサクサク読めると思う。(貸してくれた人は「話が行き来するから分かりづらい」と言ってエピソードごとに飛ばし読みしたらしい。その方がよっぽど分かりづらいと思うけど…)
    ファンタジーだったりカルトだったり多分な性描写だったりと、各視点での賛否はあるみたいだけど、訳知りな大人ならそれなりに理解できるし、楽しめるんじゃないかな。
    ただ、大部分の頭のカタイ連中には相容れない内容かも。

    個人的には、天吾と青豆の純愛?にじんわり反応…。

    中盤までの勢いからしてあの終わりは期待はずれだったので星☆☆☆ってとこ。
    続編説が浮上してるみたいだけど本当のところどうなのかしら??

  • 相変わらず独特な表現で謎な部分も多いが読むことができた。

  • クライマックス感

    どんどんいろんなことが明らかに(または明らかになっている風に)なってきて、とうとう青豆さんが「リーダー」を殺害した。
    「リーダー」に会うまで、殺害するまで、部屋を去るまで、とてもドキドキした。

    『空気さなぎ』の内容、二つの月を見上げてニアミスする天吾と青豆のシーンが良かった。

    ラスト、どうなるんだろうな〜

  •  著者の本を昨年末から図書館で借りシリーズで読んでいる。
     う〜む、今回はリアルとファンタジーと2つの世界が並行して描かれているような...。と思ったら、リアルがファンタジーとなり、ファンタジーの世界が並行して描かれ始めた。
    幼馴染み二人の男女の物語がファンタジーの世界でどのように接点をもつのか、続きが楽しみだ。

  • サスペンスではなく、ファンタジー?
    どう捉えたらいいのかよくわからないのはいつも通りか。

    後半は中々分かりにくいが、なんとか、読み切ることは出来そうだ。

  • 少しずつリトルピープルたちの姿が見えてきて理解できてきた

  • よくわからないけど(内容がよくわからないというよりは、)なぜか先が気になって仕方がない。
    早く続きが読みたい。

  • 夜空に月が二つ出ている。 リトルピープルが出てくる。 展開がすごく速くなった。 その中でも猫の町という小説が出てくるがこの小説に興味を持った。 この本は月の黄色に近い。 ただ、ちょっと、いささか自分の力量に溺れているように少々話しの流れが偏っているかなぁ? でも、筋道はしっかりしている。

  • 初読。★3.5くらい。

    リトルピープルも空気さなぎもすっかりお馴染み。フフ。
    というか、どういうものなのか、この巻で大分説明されてきた。

    2は青豆が老婦人の家でさきがけのリーダーへの仕事の話、
    天吾に謎の財団からの助成金の話を牛河が持ってくるところから
    青豆が天吾を見つけすれ違い、父親のベッドで天吾の空気さなぎが登場するまで。
    そして……青豆ーー!

    1に比べて具体的に物語が動き始めた、かな。

    夏の日の午後の常温のシェリーとかバーニー・ビガットのクラリネットだとか
    そういうデティールも相変わらず散りばめ、
    私は1の方が好きだったけど、それでも早くねっちり楽しみながら
    3を読みたい!

  • やっと読み終わった。。。
    確かに、これで完結した感じはしないね。
    BOOK 3、読まなくちゃ。。。

  • 発売のころ、神保町の三省堂にて購入。
    本がタワーになっててすごかったなぁ。お祭りだった。

  • 幼いころの (ある特殊な) 空白を埋めること、それを核として生きてゆくことになった人々による物語だった。具体的で分かりやすく、故に共感や尊敬や希望といったものが混じりまじる。この BOOK2 はしかるべきところへ丁寧に着地させたなあ、という印象。ずいぶん面白かった。

  • 天吾と青豆の物語が漸く交錯し<BOOK1>よりは楽しめる展開になったものの、相変わらず提示され続ける謎、意味有り気な文章、青豆と“リーダー”との分かったようで解らない会話…、『説明しなくてはそれがわからんというのは、つまり、どれだけ説明してもわからんということだ』と突き放されて、尚且つ読み進めて行くのだけれど、う〜ん、最後まで掴み処の無い摩訶不思議な物語でしたね。
    サスペンス、ミステリー、ハードボイルド、ファンタジー、あるいは社会派、哲学、宗教…、確かに色々な読み方が出来て格好の論議のネタになるわなぁと嘆じつつ、興味深くはあるけれど面白いとは思わぬ中で、無理やり言うと、私は天吾と青豆の叶わぬ恋の物語として、もうひとつに、天吾と父との物語として読みました。
    この5日に首都圏の駅には“青色の「Q」”が描かれた広告が貼られたそうで、謎が謎のまま収束した物語が改めて解き放たれるのか、読みたいような、もういいような。

  • 読書記録その2

    「1Q84」の中に「空気さなぎ」という小説が出てくる。小説イン小説。だから小説の中で小説を語る部分がかなりある。
    それが「村上春樹が考える小説」を吐露しているようにもとれる。
    例えば、「わけのわからない小説ほど優れている」だとか「曖昧な小説を書くのは作家の怠慢ではない」とかいうようなことが文中に出てきて、それが村上作品を思うと素直に腑に落ちる。
    しまいには「説明しないとわからないことは、説明してもわからない」ということが繰り返されて、ああ、わからないんだ、と呆然としてまったり。

    パシヴァ(知覚する者)としてのふかえりとレシヴァ(受け入れる者)である天吾のコミュニケーションが不完全であることも、ふかえりに、つまり知覚する側に語る意思だとか能力が抜け落ちているように、あるいは語る必要が無いように設定されていることからも、明らかに、構造的に「わかる言葉で説明する」ことをしない小説だった。
    この小説には暗示的なキーワードがいくつも出てくるけど、そうなるとそれが意味するところはずばり暗示的であることだけにあるような気さえする。
    過去に読んだいくつかの村上作品でも、やっぱりそういう風ではあった。ただ「1Q84」では小説を扱っているだけに、小説を読みながら小説そのものを意識させられる。
    暗示的な何かは、その小説の世界で使われる言葉でしか形容できない。それは小説の外側では代替不可なものである。
    少なくともそういう小説が村上春樹の小説であって、この「1Q84」の中であえてそれに言及してるんではなかろうか。まったく物語とは関係ないけど。

    まぁ、けっこうそんなことばっかり考えて読んだ。
    09.8.25

  • そうかふたりは別の暮らしの中でも思い合っていたのか。天吾と青豆にいろいろな人や事柄が交錯して、ふたりはどこでどういう形で出会うのかというのが目下の私の興味であったが・・・とりあえずストーリーを追いかけるだけで、読み終わったが、さて作者は何を伝えたかったのかとか、何を感じればいいのかと考えると私は首をかしげるのだった。難解なのである。まあ村上春樹全ての作品に言えることだけれど。全世界で絶賛されている氏であるけれど、日本人の私に難解な内容が世界各地の言語の違う人たちが認めるという事実はすごいことだと思う。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「世界各地の言語の違う人たちが認める」
      ですよね。
      日本人にしか判らないような、ローカルな内容もあるのに、普遍的なんですね。
      「世界は村上春...
      「世界各地の言語の違う人たちが認める」
      ですよね。
      日本人にしか判らないような、ローカルな内容もあるのに、普遍的なんですね。
      「世界は村上春樹をどう読むか」を読み直さなきゃ。。。
      2012/09/21
    • カレンさん
      nyancomaruさん、こんにちは。
      国際何とか映画祭とかで、日本の映画が絶賛を浴びて○○賞受賞、なんていうのを聞いても首をかしげてしま...
      nyancomaruさん、こんにちは。
      国際何とか映画祭とかで、日本の映画が絶賛を浴びて○○賞受賞、なんていうのを聞いても首をかしげてしまいます。
      日本のこんなところが外国の人に理解できるの?って。
      同じような感じでしょうかね。
      2012/09/22
  • Book2では、青豆が「さきがけ」の教祖の暗殺を実行し身を隠す。しかし、教祖からは殺害の前に自分はリトルピープルの「声を聴くもの」に過ぎないこと、天吾はいまだに青豆のことを想っていること、を告げられる。
    一方の天吾は、千葉で老人施設に入っている父親の元を訪ねて、自身の抱えてた想いを打ち明け、「和解」する。その後、行方不明となっていたふかえりが家に転がり込んでくる。天吾は夜の高円寺でふかえりと共同製作した小説と同じように月が2つになっていることを発見する。その姿は潜伏中の青豆に偶然にも見られていたが、2人が直接に相対することはなかった。天吾も危篤となった父親を見舞うため再び訪ねた老人施設で青豆の写し身である「空気さなぎ」とまみえたことで、青豆を探し出す決意を新たにする。

  • 少しずつ謎は明らかになるが‥全容はまだまだ‥書いたことが現実になるって、晴れときどきブタだっけw

  • 面白い!とよく分からない(つまらない)…が交互にきて、疲れた。

  • 一作目からだんだん色々なことが明らかになっていくのが面白い。結末はどうなるんだろう…

  • 全巻読んだ

  • へ〜、青豆ってそーゆー人やったんや。

  • やっと青豆と天呉が交わりそうというところで、2巻が終了。
    この世に存在しない1Q84の世界にある、二つの月。これを通して、2人はどう交わり、物語は終結していくのか。まだ予想できそうにない。

  • 天吾と一緒にいるふかえりはオリジナルなのか?
    青豆はどうなってしまうんだろう?
    続きがとても気になる。

  • 面白くて読みやすいが、後に何も残らない。

  • 少し読むスピードが遅くなった。話が少し冗長であり同じような文が繰り返されているように思える部分もあった。しかし、内容的には面白味があり読み終えることはできた

著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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