1Q84 BOOK 2

著者 :
  • 新潮社
3.79
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感想 : 1716
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  • Amazon.co.jp ・本 (501ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103534235

感想・レビュー・書評

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  • タイトルを含めて全体にSFのような設定で、これまでに読んだ村上作品の中では一番読みやすかった。BOOK1のレビューでとんちんかんなことを書いてしまったが取り消さない。あの時点ではわからないことが多すぎた。“説明しなくてはわからないということは、説明してもわからないということだ。”……なるほど、そうか。出版からかなり時間が経っているので、BOOK3も待たされることなく読めるのがうれしい。

  • セーフティハウスでつばさちゃんが消えドイツシェパードが爆死するところから、青豆と天吾がお互いを探そうと決心するところまで。


    このバブル期だからか、青豆が高級ブランドの衣服を身につけていることに、2019現在30代(青豆と同年代)の私からは金持ちだなと感じる。
    またわたしには、1984年設定である意味がイマイチ理解できていない。

    1冊目は謎に包まれた不思議な「日常」を楽しめたが、この2冊目で物語が一気にファンタジーとして進み、自分としてはトーンダウンしてしまった。

  • 前回読むのをやめてしまったところを、10年ぶりに超えられた自分に、ささやかに拍手

  • 説明しなくてはわからないということは、説明してもわからないということだ。
    「ほうほう」とはやし役のリトル・ピープルが言った。

  • 3巻へ続く。

  • BOOK3が出るらしいので、3待ち。
    3を読まないことには何とも言えない気がする。
    小松さんと戎野先生の行方が気になるし。
    1984年へ戻るために、もう一度高速道路へ。
    微かな希望が絶たれたときの絶望。
    それなら天吾に会ってからでも良かったんじゃないかと思わずにはいられませんでした。

  • 主人公2人の関係性がはっきりと描かれ始めて、いよいよ佳境に向かうって感じですね。
    だいぶん読むのに体力を持っていかれますが、
    このままBook3に着手します

  • 氏の文章技法を学ぶため3度目の読書。その過程で物語には関係しないが、気になったところ。 ①432頁1行目:(誤)あなた→(正)私(or自分)。 まぁ、そういう修辞だと言えば言えなくもないが… ②495頁9行目:(誤)俺→(正)自分(or僕) こちらは明らかに校正者の見落とし(笑)。もちろん用法や人称は間違っていないけれど…/(^^ゞ (氏も長編執筆はマラソンに似ていると言うので敢えてたとえるのだが)マラソンの途中で気が抜ける時があるように、氏もちょうどこの辺でそうなったのではないだろうか…

  • 先が読めなくてつながりが分からなくてともかく手が止まらなかった記憶

  • 下巻に期待

  • “科学と詩は隣同士にあると湯川博士が言うのなら、純文学とSFも隣同士にあるのかもしれない。”
    これは去年の夏にスティーヴ・エリクソンの「Xのアーチ」を読んだときの私の感想。
    ちなみに湯川博士というのは湯川秀樹のことで、ガリレオのほうではありません。

    これは純文学なんだよね。
    SFですと言ってくれたら話は早いのに。

    で、「Xのアーチ」を読んだときに、こういう構造の小説は日本の純文学にはないね、なんて書いていましたが、すみません、村上春樹が書いていたんですね。
    そうか、だからノーベル賞候補なのか。

    という発見はさておき、やっぱり読んでいてむずむずする村上春樹。
    村上春樹の圧がすごい。

    清潔でタフでストイックな登場人物。
    サラダとサンドイッチかパスタが主な食事。
    間違っても豚汁とおにぎりなんて食べない。(と言い切れるほど読んでないけど)
    どの小説を読んでも(というほど読んでないけど)、おんなじような登場人物で、それはただの記号のよう。

    ティーンエイジャーも中年男も、同じようなものを食べ、同じ音楽を聴き、同じような話かたをする。
    だから、どの部分を切り取っても、そこにはムラカミ印が刻印されていて、ものすごく息苦しい。
    ああ、世界中のハルキストの皆さんごめんなさい。

    そして中盤にこれでもかと出てくる性描写も好きではない。
    情念も汗も感じさせない、乾いた性描写なんて読んでいてもそそられない。

    ただし、それ以外は面白いの。
    徐々に近づいてくる青豆と天吾。
    マザのいないドウタは一体どうなったのか。
    ふかえりは本当にマザなの?もしかしてドウタの方では?
    天吾の母の秘密。
    リトル・ピープルの正体と目的。

    ああ、村上春樹の文じゃなくて読みたい。
    村上春樹はエッセイだけでいいや。
    そんなことを思ってしまうくらい中盤を読み続けるのが辛かったのです。

  • BOOK1に引き続き、天吾と青豆の物語が交互に語られる。

    リトル・ピープルの脅威がじわじわと押し寄せてくる中、青豆は当初の目的を達成し、天吾は人との繋がりを絶たれながらも戦うことを決意する。

    BOOK1よりファンタジーの要素が強くなった。これまで、現実とは違うが「ありそうな事」が起こった世界が舞台だと感じた。しかし、どうもありえない事が起こった世界だったようだ。

  • ★評価は再読了後に。
    この長編は確かにストーリーはあるんだけれども、作家の意識の流れがそのまま書き記されたようなテイストを強く感じる(実際は推敲されていないことなどあり得ないのだけれども)。まるで幾つかちりばめられた(ように見える)格言めいた言葉を導くために、あるいはそこに至るまでの道程として物語が語られているよう。
    もう少し突っ込むとすると、それらの言葉は極めて印象的なんだけれども、ストーリー自体が平板とは言わないまでもあまり魅力的ではないようにも思える(少なくとも他の村上作品に比して)。
    まぁまだ終わってませんので、とにもかくにも次に進みましょう。

  • 3.5

  • リーダーの正体はやっぱりあの人だった。予想はしていたけど、戎野先生の話からのイメージと違いすぎてなんか残念。

  • 天吾と青豆のストーリーが進み2人が出会うんじゃないか?って感じになる。

    BOOK1に比べて少しファンタジー要素を含んだ内容になってきている。現実から少し離れたところで少し冷めたところはあるがどのようなラストになるか楽しみである。

    リトルピーピル
    2つの月

  • ボーイ・ミーツ・ア・ガールの長ぁ〜い前振りかな。リーダーが青豆に『金枝篇』の話をする場面があるが、そういえば『長いお別れ』でも作家のロジャーがマーロウに『金枝篇』を読むといいと勧めるシーンがあったな。

  • うーん。この本はスピードが上がらない。どうにもよくわからなくて。このまま最終巻読み進めてよいものか。
    観念的な要素が強いだけに
    自分の中に落とし込んでいけばいくほど
    虚無感に襲われてしまう。

    性の描写とかやりきれなさすぎたかな。

  • なぞが深まる第2巻。
    不思議な話が続くので、それぞれの部分でいまいち感情移入が難しいですね。

    でも、すごく面白くて、勢いで読み進めてしまいます。
    第3巻でどのような結末になっていくのか・・・。

  • 物語に着いていくのに必死(笑)

    でも続きが気になって、ドンドン読み進められた。

    青豆と天吾は、再会することができるのか…

    気になる、スゴく気になる。

  • 2013

  • 工工工エエェェ(゚Д゚)ェェエエ工工工
    何コレ!?
    こんな展開ありなのか春樹?!
    この人、かなり策士で、かつ、おちゃめだよ。もう。切れ目なくBOOK3に手を伸ばしてしまいました。してやられた。
    で、おれが気になったのは、天吾が千倉に行った時に着ていたジェフ・ベックの来日公演Tシャツとふかえりが天吾のアパートで聴いていたストーズのアルバム。
    まず、簡単な方から。ストーズのアルバムで最初に出て来るのは、‘Mothers Little Helper’、‘Lady Jane’の2曲を聴いていることから、“AFTERMATH”のUKバージョンでほぼ確定。USバージョンに‘Mothers Little Helper’は入っていない。
    天吾が出掛けた時にふかえりがジャケットを眺めていたのは‘Little Red Rooster’を聴いているところから、“THE ROLLING STONES,NOW!”と推測。メンバーの複数の写真が配置されたデザインだからシーンにも合う。
    いずれもコンピだったらわからん。
    次はジェフ・ベックの来日公演Tシャツ。1984年までの来日回数は4回。初来日は1973年のBB&A。これは、ソロというよりはBB&Aだから外すと、1975、1978、1980のどれか。天吾の年齢と当時のアーティストグッズの粗悪な品質のTシャツの耐用年数を勘案すると、直近の1980年“THERE AND BACK"ツアーのものと推測するの適当かと。

  • 第二巻読了

    これが村上春樹なのか・・・世界観がまだ理解できない。
    月が2つ? 空気さなぎ?
    展開は面白いが解説が必要だ・・青豆は最後どうなるのだろう・・不安でもあり楽しみだ。

  • 世界が違う。だから凄いのかも?

  • 青豆、どうなったのか。

    天吾、どうするの?

    ふかえりは…。


    なぞばかりの物語。


    発想の原点は、オ⚪️ムだろうか?
    春樹にかかると、膨らむな。



    ふかえりは、おじさまの最後の光に見えて、痛々しい〜わ。ふふふ。

  • 今回は展開があったので読みやすかった。ようやく天吾と青豆がつながる。BOOK3に続く。

  • ヒットしたわりに面白くないなぁとおもった

  • Book1&2
    天吾と青豆、ふかえり、空気さなぎ・・・
    現世界の1984年と月が2つ存在する1Q84が交錯し、天吾と青豆はすれ違う。
    ・『1Q84 Question mark Q』・・・私はこの新しい世界をその様に呼ぶ事にしよう(青豆)
    ・『説明しなくてはそれがわからんと言うのは、どれだけ説明してもわからんという事だ』(天吾父)

  • この人の文体・比喩・表現などはハッとさせられつつもするすると自分の中に入っていく感じで好きなのですが、今回珍しく引っかかる部分がありました。

    終わりの方で「派手ばてしい」という形容詞が出てきまたのですが、そこでつっかえてしまって。

    「派手々々しい」「派手派手しい」もなんかしっくりきませんが、対象は確か高速道路で見かけた看板だったと思うのですが、悪目立ちして周囲に溶け込んでいないというような意味なら「けばけばしい」とかじゃだめだったのでしょうか。

    「派手ばでしい」・・・なんかだめです。

    ストーリー的には入れ子式というかなんというか、小説の中に小説があり、二つの世界は重なっているのか別ものなのか、読んでいて不思議な気持ちになりました。

    ただ、青豆の行動には共感できません。

  • 1Q84の核心に。

著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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