ミヒャエル・エンデが教えてくれたこと: 時間・お金・ファンタジー (とんぼの本)

  • 新潮社
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本棚登録 : 262
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (124ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106022500

作品紹介・あらすじ

未来は、エンデのなかにあった。『モモ』『はてしない物語』ほか、ファンタジー物語の傑作を残したエンデ。その作品世界は、社会に対する鋭い洞察から生れたものでした。「時間」や「お金」といった概念を捉えなおし、読者に気づきをもたらすその言葉は、現代人への伝言でもあります。詳細なバイオグラフィと作品ガイド、貴重な自筆画も収録した待望の入門書。

感想・レビュー・書評

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  • 世界が光だけになってしまったら、そんな世界はもはや見えなくなってしまうでしょう…エンデ

    モモについて。時間を大切にするものと大切にしないものとの闘いではなく、ある時間を大切にするものと別の時間を大切にするものの闘いだ。

    もう一度読み直そうかな…

  • 「未来は、エンデのなかにあった。『モモ』『はてしない物語』ほか、ファンタジー物語の傑作を残したエンデ。その作品世界は、社会に対する鋭い洞察から生れたものでした。「時間」や「お金」といった概念を捉えなおし、読者に気づきをもたらすその言葉は、現代人への伝言でもあります。詳細なバイオグラフィと作品ガイド、貴重な自筆画も収録した待望の入門書。」

  • エンデのことがよく知れた
    『モモ』と『はてしない物語』が有名だけど
    沢山の本があるんだな。
    今1976年岩波書店発行のオレンジの縁どりの「モモ」を読んでいる。
    他の作品や
    シュタイナー教育のことも読んで知りたいなと思った。

    BIOGRAPHY
     世界を大恐慌に陥れた「黒い木曜日」の約2週間後に生まれ、第二次世界大戦の中で青春期を過ごした
    父親は画家、エドガー・エンデ
    母親ルイーゼも晩年は日曜画家として多くの作品を遺した

    世界大恐慌の1929年
    エンデはドイツ人の子どもとして
    アンネ・フランクはユダヤ人の子どもとして
    同じ年に産まれる


    1995年8月28日午後7時 65歳で亡くなる
    ヴァルトフリートホーフ(森林墓地)に、亀のカシオペイアの墓碑
    甲羅には「HABE KEINE ANGST(オソレルナ)」

    日本にもあるエンデ世界一のコレクションをもつ
    長野県信濃町黒姫童話館
    ぜひ行ってみたい

  • 作者について詳しく知れる。
    苦労の時期もあり、結婚、転居でジェンツァーノの明るく暖かな雰囲気から数々の作品が生まれた。
    モモは、初めは西ドイツ放送局の依頼でテレビドラマの構想として生まれながらも採用されなかったそうだ。
    日本にも訪れ黒澤明、能、歌舞伎、東洋思想などものちの作品の構想に影響したそう。
    たくさんの作品を残していた、未読のものに触れていきたいと思う。

  • シュタイナー学校出身。

    (エンデの作品31)
    ジム・ボタンの機関車大旅行、ジム・ボタンと13人の海賊、遺産相続ゲーム、がんばりやのかめ、モモ、カスペルとぼうや、リルム ラルム バルム、ゆめくい小人、はてしない物語、エンデのいたずらっ子の本、おとなしいきょうりゅうとうるさいちょう、サーカス物語、影の縫製機、森の賢者ヒダエモン、鏡のなかの鏡、ゴッゴローリ伝説、はだかのサイ、夢のボロ市、オフェリアと影の一座、ミヒャエル・エンデのスナーク狩り、魔法のカクテル、まほうのスープ、レンヒェンのひみつ、自由の牢獄、サンタ・クルスへの長い旅、ハーメルンの死の舞踏、満月の夜の伝説、テディベアとどうぶつたち、魔法の学校、エンデのメモ箱、だれでもない庭、
    長野県信濃町黒姫童話館にエンデの資料のうち9割が収蔵されている。

  • 最近になって、エンデにハマりました。
    モモで時間(と、置き換えられるいろいろなこと)の重さを思い、他にどんな作品があるのか、恥ずかしながら存じなかったので入門書感覚で読んでみました。
    目録があるのが個人的に嬉しい。いくつか読んでみたいと思います。
    人智学とか芸術とか経済とかさえも、概念や深いところは あまりよくわからないのでエッセイはちょっと難しかったです。

  • エンデ作品で、初めてファンタジーというジャンルを知りました。『はてしない物語』『モモ』『鏡の中の鏡』『影の縫製機』『満月の夜の伝説』『ゆめくい小人』『自由の牢獄』『オフェリアと影の一座』『はだかのサイ』…大好きな作品が増え、未読作品も抱えています。この本で、エンデ自身のご苦労や人となり、生き様を知りました。生身の人間としてのエンデを目の当たりにして、正直少しショックでしたが、苦しく辛い時期もあったからこそ、数々の名作を生み出されたのだと思いました。エンデファンとして、手元に置きたい1冊です。

  • 『モモ』『はてしない物語』など児童文学作家として有名なミヒャエル・エンデについてまとめられた本。ドイツの歴史とともに遡るエンデの生い立ちやそれぞれの作品の背景、両親との関係(エンデの父は画家、エドガー・エンデ)、戯曲やエッセイなどの著作紹介が美しい写真つきで書かれている。
    『モモ』で書かれた時間の概念や経済の考え方、『はてしない物語』に込められたメッセージなどを様々な角度から考察しているのが興味深い。子供の頃に読んでわかった気になっていた、あるいはわからないままに受け止めていたことを改めて考えさせられる。
    日本にも深く傾倒するエンデの考え方は、変動の激しい今後の日本を守るための大事な要素が含まれている。
    エンデを読んだことがない人からコアなファンまで味わえる、ガイドブック的一冊。

  • モモなど作品は読んでいだが、エンデ自身のことは何も知らなかっただけに結構新鮮な気分で読めた。へ~、エンデさん元ちょいワルやん、とか日本人と再婚してたんやとか。特にシュルレアリスム画家の父親に興味が湧く。エンデを(ミーハー的に)知る入り口になった。エンデ作品やシュタイナーを再読してみようと思わせてくれる。

  • 文学者ミヒャエル・エンデ氏の生涯について、写真・自筆イラストや著作物紹介も掲載。

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著者プロフィール

1940年、兵庫県姫路市生まれ。
ドイツ文学者・エッセイスト。
主な著書に
『ゲーテさんこんばんは』(桑原武夫学芸賞)、
『海山のあいだ』(講談社エッセイ賞)、
『恩地孝四郎 一つの伝記』(読売文学賞)など。
訳書に
『カフカ小説全集』(全6巻、日本翻訳文化賞)、
『ファウスト』(毎日出版文化賞)など。

「2019年 『ことば事始め』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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