- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106105203
感想・レビュー・書評
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教育、子育てに携わる人は必読。
ただ、著者のやり方だと「事情があるなら犯罪や問題行動をしてしまうのは仕方ない」というメタメッセージを与えてしまわないか心配 -
世の中知らないことだらけだと思った。
とにかく読んでみてほしい本。 -
子供が何か問題行動を起こした時、それを叱って反省させるのではなく、その行動に至ってしまった内面的な気持ちに気がつけないとダメだと思った。
「しっかりした子」ではなく、「人との繋がりを大切にできる子」を育てたい。
親としてはやはり傾聴、受容、共感を大切に子供と向き合っていきたい。 -
社会学部 金澤ますみ先生 推薦コメント
『悪いことをする→反省させる、は逆効果!「厳罰主義」の視点の欠落を矯正現場の実例とともに語る。』
桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPAC↓
https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/566892 -
「悪いことをしたら反省するのは当たり前」という考え方ぎ180度変わった。
子育て中のパパママ必読!
「しっかりしたしつけ」は、生きづらさにつながりかねない。
過激なタイトルだけど、納得の内容。刑務所で受刑者の更生を支援する著者に、大きく価値観を変えられました、 -
だいぶ前に、hontzでレビューを見てメモっていた本。
タイトルは過激だけれど、内容はとても参考になる教育論。
書けば書くほど反省文はうまくなってしまう。具体例も豊富で、読みすすむうちに、(人が)反省させることに意味はないことが腑におちた。
「我が子と自分を犯罪者にしないために」の章は心して読んだ。 -
<感想>
刑務所の受刑者に対する矯正手法について書かれた本である。しかし、手法としてはコーチングに近く、一般のサラリーマンにとっても学びの多い一冊だ。
本書籍で定義する「反省」は、指導者側の型に合わせる行為であり、自身の行為の振り返りとは一線を画す言葉として扱われている。
受刑者にとっての第一歩は、受刑者自身の内面と対峙する「内省」であり、そこを飛ばして型にはめる行為には矯正の効果が無いのだ。
他人を理解するためには、自分の理解が必須だと理解できた。
<アンダーライン>
・「後悔」が先、「反省」は後
・受刑者が被害者に抱く否定的感情
・あいつ(被害者)さえいなければ、俺(加害者)はこんな所(刑務所)に来ることは無かった
・問題行動が出たときは「支援のチャンス」
・問題行動は「必要行動」
・反省は「自分の内面と向き合う機会」を奪うこと
・否定的な感情を吐き出すことが出発点
・自分を強く見せることによって、他者に認められること」で自分自身の愛情欲求の埋め合わせをするのです。
★★他者から「男らしくて格好いい」と思われることは、満たされていない彼らの愛情を求める欲求の代償となっているのです。
・自分の傷つきに麻痺している
・自分自身が傷ついているから、他者を傷つけられるのです
★★★皮肉なことに、幸せを感じれば感じるほど、それに伴って、苦しみも強いものになっていきます
★我慢することは、「人に頼らない態度」を身に付けることになり、他者との間に良い人間関係を築けなくなります。
・「人に迷惑をかけないこと」が当たり前と思っている人は、人に迷惑をかけられる人(人に甘えられる人)」を見ると、腹が立ってくる
★★私たちは自分自身がどういった価値観を持っているのかに気づいておく必要があります。一つの方法として、私たちが他者のどういった言動に対して不快感や嫉妬といった感情を抱くのかが判断材料になります。
・「子供っぽさ」を出せるということは、「しんどさ」を発散させてくれます。
・指示・命令を多く受ければ受けるほど、それだけ内発的な「道徳観」というものを持てなくなるからです。
★「親なんだから、子供の前では弱音を吐いてはいけない」と思い込んでいると、子供は弱音を吐けない人間になるかもしれません。
・「ありがとう」や「うれしい」という言葉が言えない人は、素直に他者に甘えられない人なのです。素直に他者に甘えられないということは、その人がそれまでの人生で他者に甘えられた経験に乏しいからです。
・問題が起きるのは、相手から思ったような反応が返ってこなかった時です。そういう時は、容易に「怒り」の感情を出してしまいます。 -
親子、夫婦、友人関係など、すべての人との関わりについて深い学びを得られる良書。
ありのままの自分を認めてもらえるからこそ、人を信頼でき、人も自分も大切にできる。
他人は変えられないというが、変わるためには、そんな信頼できる人との関わりが必要。
遠回りのような気もするが、相手を肯定し、よく話を聞き、静かに見守る。内発的動機付けがあって、はじめて人は変わることができる。
育児や夫婦関係について書かれた書籍などの方法論だけだと、イマイチ腹落ちしなかった論理が、丁寧に書かれており、読みたかったのはこの本だ!と思った。
子育てや夫婦関係に悩む方にはぜひ読んでいただきたい。