ミーナの行進

著者 :
制作 : 寺田 順三 
  • 中央公論新社
3.85
  • (279)
  • (281)
  • (369)
  • (17)
  • (7)
本棚登録 : 1737
レビュー : 361
  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120037214

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 子供の受験校の国語の問題に使われていて興味を持ったので読んでみました。
    不思議な家に暮らしているミーナにビックリだけど、なかなか面白かったです。

  • 病弱な少女が「死」の不安を乗り越えるお話。
    理想的で幸せそうな物語だけれど、闇が時折見え隠れする。小川洋子という小説家の持ち味が、今更ながら掴めてきた気がする。

    挿し絵がとても良い。
    レトロな色合いが小説の雰囲気によく合っていた。部屋に飾りたくなる。

  • 朋子は中学1年生、家庭の事情で1年間神戸の伯母さんの家で暮らすことになる。
    飲料メーカーの社長の伯父さんの洋館立ちの家には、伯母さん夫婦、いとこのミーナ、ドイツ人のおばあちゃん、家族のような米田さんと小林さん、そしてカバのポチ子が暮らしている。
    時々ぜんそくの発作を起こすミーナ、いつの間にか姿を消す伯父さん、普通の家族とはちょっと違うけれど、それでも穏やかに、互いを気遣いながら静かに暮らす人々。
    清涼飲料水を配達する青年や図書館の青年や、スイスに留学しているミーナの兄などが時折登場するだけで、極端に登場人物が少ない、そしてその3人の青年達はミーナ達に影響を与える青年達で、必要不可欠な人たちだ。
    ほとんど家族だけ家庭内だけで話が進んでいく、特別に驚くような事件も起こらない、その分とても濃密といえるだろう。
    1年が終わり、朋子が実家に戻ってから後の話が補足的につづられていて、その後はいろいろなことがあったんだな、とわかる。
    だから何なんだ、といってしまえばお終いなのだが、朋子とミーナが過ごした1年間がたった1年間が、たまらなく愛おしくすばらしい時間であったということが読み手にもひしひしと伝わってくるのである。

  • 何となく違和感を感じる
    お伽話のような家族の物語。
    重大なことは静かにはじまる、とは
    なるほど納得。
    色々な物が内包されていて面白かった。

  • 随分前に読んだので詳細はよく覚えていないのですが、何だか温かくて読み終わった後にじんときたことを覚えてます。でも何故か妙に印象に残っているのが、わざわざ川を渡って西宮まで制服を買いにいった場面でした。

  • 小川洋子本人が「芦屋で素敵な家を見て、ああいうお屋敷に住んでるのはどんな人だろうと想像してできた物語」というようなことを言ってたけど、内部は見てないのか、描写は少ない。だから、実際そんなお屋敷に住んでいた人が書いたような濃密さはない。
    小川洋子にしてはグロテスクなところが少ないので、一般受けしそうな感じもするが、細部がかなりグロテスクな『猫を抱いて象と泳ぐ』に熱烈なファンが多いからよくわからない。
    毒を抑えた愛らしい作品。挿絵もとてもいい。
    まあ『塩狩峠』か!みたいなところあったけどね。
    小川洋子の毒とグロが好きな人には物足りないかも。

  • もっと前にこの本に出会いたかった。中学生の自分が読んだらどんな視点で捉えたんだろう。これほどまでに相手の事を深く大事に思えるそんな人になりたい。

  • 赤毛のアンみたいよと勧められて読みました
    ひなたぼっこしているような気持ちになれる本です

  • 中学1年の1年間を、従妹の家に預けられた主人公。
    ひとつ年下の少女「ミーナ」や、コビトカバの「ポチコ」
    優しく暖かな家族たち

    不思議な柔らかさに満ちた日々が心地よく
    ノスタルジックな1冊

  • 中学生の女の子が親元を離れて、親戚の家で1年間暮らす物語。
    ミーナは、主人公の従姉妹。

    ミーナの行進。
    あ、こういうことだったのかー(笑)って。
    ポチ子かわいい。

    芦屋とか、自分の知ってる地理が出てくると読んでて楽しいですね。
    オリンピックとか実話のネタが結構入っていたので、同世代(70年代?)の人が読むと、主人公と自分を重ね合わせて読む楽しさがあると思います。

全361件中 41 - 50件を表示

著者プロフィール

小川 洋子(おがわ ようこ)
1962年、岡山県生まれ。高校時代に文芸を志し、早稲田大学第一文学部文芸専修入学。在学中から文芸賞に応募。卒業後一般企業に就職したが、1986年の結婚を機に退職、小説家の道に進む。
1991年『妊娠カレンダー』で芥川賞、2004年『博士の愛した数式』読売文学賞、本屋大賞、2006年『ミーナの行進』谷崎潤一郎賞、2012年『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞、2013年早稲田大学坪内逍遙大賞をそれぞれ受賞。芥川賞、太宰治賞、読売文学賞、河合隼雄物語賞などの選考委員を務める。
『博士の愛した数式』は映画化され、大ヒットとなった。受賞作以外の代表作として、『薬指の標本』『人質の朗読会』『猫を抱いて象と泳ぐ』。

ミーナの行進のその他の作品

小川洋子の作品

ツイートする