- Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121502261
感想・レビュー・書評
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もっとジャーナリスト視点の学会&研究者叩きみたいな論調かと思いきや、著者の(第三者目線で)の取材姿勢は、(取材される側に近い世界に生きている自分から見ても)フラットでフェア。まあ、なんというかこの世界...「同じようなことが何度も繰り返されている」感は否めない。
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科学社会の変質。科学の影響力の増大。
その結果、拡大された捏造結果。 -
こうして後からまとめられたものを読むと、なんだかお粗末な感じがしちゃうんだけど、実際には見破ることなんてできないんだろうなあ。
最先端科学も、結局「人の子」がやることなんである。 -
読み応えのある素晴らしい書籍
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配架場所: 1階文庫本コーナー 請求記号: 407//Mu48
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超電導の分野で次々と画期的な成果を挙げ、将来のノーベル賞受賞は間違いないとされた米国ベル研究所の若きエース、ヤン・ヘンドリック・シェーン。彼の画期的な発見、有機体に金属薄膜を付着する事で実現する「高温超電導」の追試に、世界中の科学者が参加するが、誰一人として再現できなかった。徐々にシェーンの発見には疑惑が浮かび上がり、最終的には全てが実験を行わずに「捏造」された結果である事が判明した。
権威ある研究機関の権威ある研究者がチームリーダーとなり、そのチームで、これまで無名だった若手研究者が画期的な成果を発表する。しかし、実際には実験が行われておらず、実験ノートも存在しない。図表は過去の別実験の使い回し。周囲の研究者も、研究機関とチームリーダーの名前で、この研究成果を信用してしまう。STAP細胞の捏造事件と全く同じに見える構図。正直驚きを隠せないが、この前例があったからこそ、STAP細胞の捏造は数カ月で発覚したのだろう。 -
ベル研究所において2002年に発覚した論文捏造事件を題材にしたものです.今回のSTAP細胞事件(まだ真相が完全に解明された訳ではありませんが)とあまりにも共通点が多いように感じます.
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予想していたよりも内容が濃かった。