新選組物語―新選組三部作 (中公文庫 し 15-12)

著者 : 子母沢寛

• 中央公論新社 (1997年2月18日発売)

感想・レビュー・書評

[りりこさんの感想 · 2014年10月1日]

そつなくまとまっている小説です。ちょっと淡々としているので、物語として楽しいというより、新選組研究家の子母澤さんの集大成を物語にしたという感じです。史実、創作入り混じって、思わず全部史実だと思ってしまいそうになります。新選組三部作のラストとしてはおもしろい作品だと思います。

[shiratamagogoさんの感想 · 2014年6月16日]

新選組始末記に、まとめて記載

[トッチさんの感想 · 2013年10月16日]

以外と読みやすかったのと、過去に出た話があったのですが、オリジナルかわからないけど、近藤さんが打たれる少し前からの話がよかったです。

[nakaizawaさんの感想 · 2013年3月14日]

（「BOOK」データベースより）
「人斬り鍬次郎」「隊中美男五人衆」など隊士の実相を綴った表題作の他、稗田利八翁の聞書、近藤勇の最期を描いた「流山の朝」を収載。菊池寛賞に輝いた幕末維新作品の出発点となった新選組シリーズ完結。

[manbonさんの感想 · 2012年9月15日]

史実に基づいているので良い感じだけど、読み辛い；

[tochiさんの感想 · 2012年8月4日]

全2作と比べると、全体の統一感に欠ける。要は新選組関連の雑文の集積体、とでもいおうか。雑多な印象を受ける。

[Rey2さんの感想 · 2012年2月10日]

＜作品紹介＞
「人斬り鍬次郎」「隊中美男五人衆」など隊士の実相を綴った表題作の他、稗田利八翁の聞書、近藤勇の最期を描いた「流山の朝」を収載。菊池寛賞に輝いた幕末維新作品の出発点となった新選組シリーズ完結。

[monkeypodさんの感想 · 2012年2月8日]

三部作のラスト

二部までと重複するところも多いが、二部まではどちらかというと史実を文章ににた感があるが、三部目は明らかに話を作ってあり、小説家子母沢としての作品である。

[KANOさんの感想 · 2011年3月29日]

全2作とかぶるところは多いのですが、この3部作目が一番好きかなあ。

沖田総司の死の場面とか、近藤勇の斬首前のエピソードとか、映画の一場面のようにまぶたに浮かんできて、読んで何年たっても印象深く覚えている。

[blue-wagtailさんの感想 · 2011年2月15日]

淡々とした優しい書き方が沁みる。
必要以上に英雄扱いはしていないのに、「新撰組をわかってほしい」と思って書こうとしているように感じられる。
近藤勇が流山で捕まるエピソードなんて山ほど読んだはずだったのだがこの話がいちばん良かった。
良かったというか、じんわり泣けてきてしまった。
読んでよかったと思える一冊。