- Amazon.co.jp ・本 (427ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122060272
作品紹介・あらすじ
『結婚物語』から25年。陽子さんが回想する、猫のこと、家造りのこと、そして子どものこと……。いろいろあったけれども、やっぱり結婚は愉しい!
感想・レビュー・書評
-
銀婚式を迎える大島家の話。
つまらなくはないけど、次々ページをめくりたくなるかといえば、そうでもない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
単行本で読んでいたが、まっっっったく思い出せなかった。
そして他の方も言っているが、この文体でこの量はキツい。
「結婚物語」リアルタイムで読んでる時からそう思ってたけど。
やっぱりこの人はSFとかサイコホラーの方が好きだわ。 -
再読です。結婚物語、新婚物語から
もう銀婚式
エッセイのような小説のような. -
『結婚物語』『新婚物語』に続く『銀婚物語』。同じ世代、あるいはその前後の世代は、自分たちの生活、過ごしてきた日々と重ねわせ、共感してしながら楽しみながら読んでいることでしょう。家の購入、かくばあちゃん、お父さんの逝去、そして光子お母さんの認知症等々。そう50歳代とは、まさにそういう年代なのです。次なる『金婚物語』の前に、文庫版「あとがき」に書かれているように、「定年物語」「大腸ポリープ物語」そして「介護物語」が計画通り出版され、また読者に勇気と元気を与えてくれるのを期待しています。
-
結婚物語、新婚物語を読んだのが中学生の頃。正彦さん、陽子さんが銀婚式。感慨深いですね
-
カテゴリ「小説」か「エッセイ」かどちらにしようか迷ったけど、おそらくほぼほぼ作者の実生活を第三者目線の語り口という文体で描かれているので、「エッセイ」というカテゴライズにさせてもらいました。
前回途中で読むのを諦めた「絶対猫から動かない」よりは、まだ作者≒「陽子さん」とワンクッション置いた三人称で描かれているのでそれほど読むのがキツくはなかったです。
(若い頃は結構好きだっけど、相変わらずの文体で年取ってから読むのキツくなった…という方がけっこういるのにちょっと安心しました(笑))
まぁ、新井素子さん≒この作品の「陽子さん」の生活の様子に関しては他の結婚生活を描いた作品で大体は知ってはいたのですが、この作品に置いても、過去の内容がずっと変わらず続いてるよー的な(囲碁という新しい趣味や本棚のような家を建てる、などの新トピックはあれど)ブラッシュアップというか継続というか…でもその継続されていることが結婚生活というものなのかもしれない、と思ったりもしました。
「金婚式物語」も一応は予定されているようですが、まぁ、たぶんこの生活の継続なのかなぁ~(ご主人の定年退職後の生活ぶりとか、夫婦それぞれの持病の闘病生活とかはたぶん高確率でネタとし予想されます)が、まぁたぶんパラバラっと手にとって読みそうな自分がいます(笑)そして金婚式を迎えても、たぶんこの少女的な語り口は不変なのでしょう。その時また幾くばくか年老いた自分がそれを読んでどう感じるのか、それだけを確認するためにたぶん読むだろうな、と(笑)
新井素子さんの語り口とか少女っぽい目線に関しては否定も肯定もしていません(人それぞれだと思うし)
たぶん自分がどれだけ年老いてしまったかを確認するための観測気球的な役割をさせてしまっているのかなぁ、などと思ったりもします。邪道な読み方かもしれませんが…(笑) -
小説の体をとっているが,ほぼ著者自身の実話のよう。衣食住のうち,「食」(料理や美食)には興味津々だが,「衣」にはまるで無頓着で夫に呆れられる有り様,興味深いのは大量の蔵書(とぬいぐるみ)を床を抜かすことなく保管することを第一として巨大な書庫のある家を建てた件の「住」。
-
ふとしたことから「結婚物語」シリーズを思い出して読んでいて、その本たちの登録をしようとしていたところで見つけた本。そう、あのシリーズの25年後。「結婚物語」の頃から、自分が数年後にたどってきているので、銀婚式もちょうど数年後をたどっている感じ。あの頃も同じではないけれど自分に重なる(え、どこが?なところがほとんどなのになぜか)部分を感じながら読んでいて、25年過ぎてもやっぱり自分に重なるところがあるのがびっくりで、でもだからこそ面白い。
-
結婚物語の20年後。懐かしかった。
-
中学高校と大好きだった素子姫。新刊が出るたび買い求めていました。
あれから○○年も経ったけれど、あのころと変わらぬ文体に読み進めるのが正直つらい・・・。 あの頃大好きだった思い出は大切に。でも、本棚の奥に残してある本は卒業させようかな。 -
懐かしの『新婚物語』から四半世紀が経過した。猫や人は入れ替わり、家も変わる。けれども、大切なことや人生の手触りは変わらない。素朴で等身大で何気ない手触りの日常で一生を過ごすことの喜び。肯定感に満ちている。
-
久し振りに新井素子の本を読みはじめて、その素子節に「あー、めんどくさい」と思いつつ、独特の感性に入っていきました。
特に一軒家を建てる処が面白かった。大きな書庫を建てて、その片隅に生活スペースを作ればいいんだ、なんて。なんて、素晴らしく素敵なんだろう。
扱う題材は年相応に変わってきますが、このシリーズ、続きが読みたいです。 -
子どもの頃、大好きだった作家さん。ほぼ全ての作品を夢中になって読んでいた。もちろん「結婚物語」も、「新婚物語」も。
大人になって、その続きのような「銀婚式物語」を見つけ、懐かしくなって手に取った。
すごいな、あれから25年も経っているとは。
25年も年月が経っているのに、この人の作風、文体はちっとも変わっていなくて。いや、むしろ勢いづいてる?
25年も年月が経っているからか、私はそれを受け入れられなくなっており……。面白さが感じられない。
クスッと笑ってしまうシーンもあるんだけど、いまいち楽しみ切れないのは、やっぱり自分が歳を取ったからかなぁとしみじみ思う。
何となく淋しさを感じてしまった。 -
自分にとって幸せを感じられる人がいる。というのはなんて幸せなんだろう。そんな人に出会いたい。
-
まぁ何て言うか幸せな夫婦だなぁと思った。もちろん何も心配事がないわけじゃないし、決して順風満帆ではないんだけど、それでもやっぱりこの夫婦は幸せだよね。
このお話で最も得心したのは家を建てるくだりです。これはかなり極端な例ではありますが、1フロアをまるまる書庫にするっていうのは、本読みの理想ですよねぇ。 -
んっと。
久々に新井素子さんの新刊を拝読しましたが、いわゆる神の声、作者のツッコミがこんなに挟まれる作者だったっけ?
いや、その傾向は前からあったとは思うけれど、今回はほとほとしつこい。
作者を投影した主人公故に思い入れがあったり自分ツッコミしたくなったりするんだろうけど、それは読者に任せるべきなんじゃないのかなぁ?
そういう意味では内輪受け小説って感が拭えない。
ジュブナイル小説の先駆けとして一斉を風靡した作家さんの久々の新刊として楽しみにしていただけに、ちょっと不満。
ただ、事件が特に起きるわけもない淡々とした結婚生活の回顧録としては面白く読めたとは思います。
まぁそんなもんよねー。結婚生活なんて。
そして感謝できるのも凄いことよね。
お幸せに。