おとなの教養 私たちはどこから来て、どこへ行くのか? (NHK出版新書)
- NHK出版 (2014年4月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140884317
感想・レビュー・書評
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私たちはどこから来て、どこへ行くのか?を主題に、宗教、宇宙、人類の旅路、人間と病気、 経済学、 歴史、日本と日本人と7つのテーマを取り上げる。池上氏の文章は平易だし、入門編の域はでないが、取り上げる材料も時機に適切で、何かに偏ることなく、広く大局的に論じているのがイイと思う。深く学ぶ前の取っ掛かりとしては最適だ。
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評論を読む際の基礎知識にもなりそう。
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現代の教養7科目として
1 宗教
2 人類の旅路
3 宇宙
4 人間と病気
5 経済学
6 歴史
7 日本と日本人
これまで趣味として宇宙には興味を持っていましたが、
教養と言われるとなんだか更に詳しくなりたいなと
思います!
娘と上野の国立科学博物館に訪れるようになって、2年目、こんなに楽しい場所があったなんてと大人の私が夢中になってみたほど、生活にはなんら関わりのないと思っていた宇宙も地球を俯瞰してみると宇宙の一部なんだなぁと実感し、なぜ宇宙が生まれ、地球が誕生し、私たちがこの場所にいるんだろうと一生をかけての問いが教養の問いの一つなんですね。
他にもたくさんの深堀をしたい科目があり、
生活を良くするにはお金を稼ぐだけではない
教養も大切だし、必須と言っても良い内容
ばかりです。
池上さんの著書は話し言葉で書かれているので、
理解しやすいです。 -
オーディオブックで聞きました。
リベラルアーツ。
勉強、勉強。 -
中高生レベルでも抑えておくべき基礎知識。
宗教は土地土地の気候風土に根ざしたもの。
環境に適応した突然変異。
科学も歴史も分析方法の進化に伴い見直されている。歴史については勝者の思惑も入り込む。
ニホンとニッポン。 -
わかりやすい。まあ、広く浅くって感じ
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一般教養の重要性を分かりやすく、興味深く教えてくれる。もっと若い頃に読みたかったけど。池上彰さんのファンになりました。
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人間の知識欲を満たしや自己実現に適う教養を日々探している中で、本書に出会えたことは良い機会でした。伝統的なリベラル・アーツの内容で、以後の読書分野が広がると思います。
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借りたもの。
欧州の教養の基本、七自由学芸について言及したうえで、現代日本に必要な、池上氏流の7つの教養を挙げる。「宗教」「宇宙」「人類の旅路」「人間と病気」「経済学」「歴史」「日本と日本人」
マクロからミクロな分野までを簡潔にまとめた、読みやすい本。高校生~大学生のうちに読んでおきたかった。
理系の人には文系の分野の、文系には理系分野の基礎を、さらっと理解できる。
ここに書かれていることが全てではなく、ベースとして必要なことが書かれている。
経済の部分は、さすが池上氏。凄くわかりやすく楽しく読めた。
社会主義経済、マルクス主義の失敗が何故起こったのか――
それはマルクス主義が資本主義の問題点を指摘したに留まり、本来それは具体的な方法論ではなかったこと(おそらく後に樹立した独裁政権の身勝手な方法論で破綻した事)に理解がいった。
日本人の定義については、アイデンティティーを問うというより、ヘイトスピーチがいかに無知・無学なものであるかを間接的に指摘しているように思えた。 -
池上彰氏によるリベラルアーツ講座を書籍化した作品。
本作では宗教、宇宙、進化、病気、経済、歴史、日本の7つをテーマとしているが、本来のリベラルアーツとはギリシャ・ローマ時代の、文法、修辞学、論理学、算術、幾何学、天文学、音楽の7科目から成る学問らしい。
我々は歴史から多くの事を学んでいるが、新たな発見によって歴史が書き替えられたり、実は歴史自体に為政者の意図が込められたりもしている。年号や人物だけを丸暗記するのではなく、当時の社会情勢や地政学などを色々な角度から考察し、自分なりに咀嚼することも大切なのだと思った。
教養というよりも知的な雑学という雰囲気で、大変興味深く読むことが出来た。知識欲の塊である池上氏から、知識のおすそ分けをいただいたような気分。