竜の卵 (ハヤカワ文庫 SF 468)

  • 早川書房
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感想 : 51
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  • Amazon.co.jp ・本 (404ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150104689

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  • 未知との遭遇ものハードSF。中性子星を探査する地球の科学者が、知的生命体の発する信号に気づく。著者が「重力場」を専門に研究する科学者でもあり、理論のバックボーンが本作の特色。人間と中性子星の生物との間で、寿命に100万倍の差があるところに、物語の面白味がある。(地球人が送信する信号の内容を考えているうちに、中性子星の生命は老年期を迎えてしまう)。
    惜しむらくは科学的肉付けが仇になり、文字数の大半が説明に費やされるところ。そことの相性次第。

  • 異星の生命が進化する瞬間が印象的。他人を上から見下ろした瞬間は、平面としか認識できなかった世界が立体になった瞬間だし。

  • 直径20kmだが太陽の100倍の質量の中性子星の知的生命体とのコンタクト

  • 超重力が地球の近くにあっても、地球の軌道は変わらないんでしょうか?

  • 地球とはまったく異なる環境における知的生命体への考察であり、文明の発達のシミュレーションであり、異星人とのファーストコンタクトを描く物語でもある。顕微鏡のなかの観察対象のごときチーラたちが文明を起こしていき、やがてはるかに高度な知性を身につけて去っていくラストの読後感は、心地のいいカタルシスと寂しさが半分ずつといったところ。

  • ●内容
    ・表題の「竜の卵」とは舞台となる星の名前。技術や生物の描写に重点を置いた作品なので、ファンタジー的なものではない。
    ・テーマは異星人コンタクト系SF。中性子星に生まれた生物「チーラ」は、その成り立ちから人類の100万倍の速度で生きている。
    ・未開状態のチーラに接触した宇宙飛行士たちは、百科事典からさまざまな知識を与えていく。
    ・やがて人類の知識を追い越してさらなる宇宙の真理を見出したチーラたちは…

  • すごいことを書いているんだろうけど、難しくてよくわかりませんでした・・w

  • 一番好きなシーンは何と言っても、人類と、小さな
    中性子星人チーラとの初対面の場面です。
    フランス人であるピエールへの友情を表すために、
    フランス流のアクセントを何度も何度も練習して、
    一言を音響変換装置に送り込む、チーラの
    訪問調査隊隊長、クリアー・シンカー。
    自転の速い中性子星「竜の卵」に生きるチーラたちは、
    人間時間の100万倍の速さで過ごしているので、
    その接触にたくさんの齟齬が生まれるのが、作品の
    ユーモアとなっています。
    チーラがどんな姿の生き物なのか、というあたりも
    ユーモラスでお楽しみ。
    何度読み返してもおもしろいお話です。

  • 中性子星に生命が誕生したら・・・?という発想のSF小説。
    巻末の付録を参考に読むとイメージしやすい。(最後に気づく人多そう。。)

    直径50km, 毎秒約5回転, 重力場670億G, 磁場約1兆ガウスの中性子星「竜の卵」。竜の卵が生まれ、いつしか生命が誕生し、植物となり、動物となる。中性子星の生命体チーラは、群れ、社会を作り、数、記号を考えだし計算を覚え天体を観測し、神を敬うようになる。
    中盤くらいまではこの流れで退屈に感じるが、中性子星を調査しにきた人類がチーラの存在に気づき、チーラとの接触を試みるようになってから面白くなる。

    竜の卵上の生命にとっての1年(物語中は1巡)は人類の0.2秒に当たる。
    この時間感覚の差から何が起こるかというのがこの物語のポイント。
    本筋外れるが、信仰のバカバカしさを見ているような感じもする。

  • 最後まで読ませるストーリーの骨太さがありました。
    おもしろかったです。

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