探偵は吹雪の果てに (ハヤカワ文庫 JA)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 695
感想 : 55
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  • Amazon.co.jp ・本 (454ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150307493

感想・レビュー・書評

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  • 2015.4.21-24
    相変わらず政官財の癒着は最後の種明かしにほんのサラリと触れるだのスタンスがこの著者の味なのか。決して軽い内容のものではないものの、台詞回しに毎度爆笑しつつ読めるのもあえてのものかと1日で読み終えた。

  • ススキノ探偵シリーズ6作目。
    実はこのシリーズを読むのは2冊目。。
    1作目を読んでから、かなりすっとばして6作目を読みました。
    1作目は俺俺的な文章にちょっと馴染めなかったりしたんだけど、本作はめっちゃ楽しく読めた。
    一番おもしろかったのは、探偵とタクシー運転手との会話。(*^▽^*)
    おたけのお婆ちゃんとの会話もヤバかった。
    お腹がよじれるくらい笑った!!
    だけど、、ラストはちょっぴりせつないっす。(>人<)

  • 既出のシリーズは全巻読んでいると思っていたのに、なんと初読のようです。
    いつもの仲間たちがほんの脇役でしか登場せず、俺とエキストラだけでほぼ構成された珍しい一冊。田舎町の住民を徹底的に馬鹿にしたような記述のオンパレードは、中途半端な遠慮がなくて清々しいほどです。東氏の問題意識は北海道の政官民が結託した汚職と、頭の悪い若者、文化人気取りの3つに向けられていて、ブレないところが魅力です。

  • 図書館で。前作で春子さんの妊娠発言が爆発したわけですが。
    まさか14年経過してるとは思いませんでした(笑)。まあうまくいくとは思ってなかったけどね~、あの二人。というか彼が普通の家庭人になったらこのシリーズ終了だしな(笑)。でもだったら子供なんか作るべきじゃなかったんじゃないかなあなんて思ったりはします。
    男の人は恋愛して結婚して、子供はほしいけど育てるのは母親が全面的に行って自分はフリーで居たい、という願望でもあるのかもしれない。だとしたら離婚した妻に子供がいて子供は母親が引き取って自分は慰謝料払って時々会って父親面して自分はきちんと父親の役目を果たしてるって自己満足に浸るのは最高のパターンなのかもしれない。

    さて。
    今回は男性的ロマン炸裂って感じのお話でした。ロマンチストだなあ、本当に。
    別れても好きな人、ではないですが実際自分の恋人や女房に言われたり頼まれたらやらないことを初恋の年上の彼女だとホイホイ身銭を切ってでも果たしたくなるというこのロマン。男性的だ(笑)
    そして田舎の閉塞感がなんとも。まともなヤツはもうすでに町からいなくなってるってのはなかなか寂しいけれども真実なのかなあ。落ちこぼれの吹き溜まりのような街で孤軍奮闘する主人公はなんとなくピエロのようで少し哀れでもありました。

  • 慕情。
    まさしく、そんな副題が似合う一冊。

    今回はハードボイルドだったな。

    今ある自分の癖が別れた女の影響を受けていたなんて辺りや...

    齢を重ねてからの思い、想い。

    哀愁漂う慕情の一時。

    今回は胸を打つ回だった。

  • シリーズものだが、本作では主人公が同年代になった。年齢と体力のギャップ、思い出したくない記憶など、感情移入のポイントが山盛り(笑)歳を取るって、なかなかよい。

  • ススキノ探偵シリーズ第五作。

  • 春子とのその後が気になり前作の後このシリーズを一旦休憩しようと思ってたけど読み出した。
    ‥春子は!?
    純子!?え?45歳!?
    一旦休憩しても良かったかな。
    書き方も少し年老いた感がありました。俺の動きも、傷の治りも。
    でもまぁ相変わらず読みやすかった。若さと勢いはなかったけれど楽しめました。

  • ちんぴらから袋叩きにされ、入院するはめになったく俺〉はそこで偶然、付添婦をしている昔の恋人、純子と再会した。
    彼女に頼まれ、雪の田舎町まで手紙を届けることになった(俺〉だったが、なかなか目的を果たすことごできない。
    やがて。その町では少し前に起きた殺人事件と、町ぐるみの勢力争いに巻き込まれていく。

    2013年10月17日読了。
    前作まで、20代後半だった主人公が一気に45歳になっていて、かなり戸惑いました。
    知人から聞いてはいたのですが、どうしても「?」な感じは否めず。。。
    しかも、かなり閉鎖的な雰囲気で、今までと違う流れ。
    今作は正直、いまいちという感想。次巻がどうなってるか……によって、シリーズを読み続けるかどうかを決めようと思います。

  • こういう軽口な感じで書かれてる方が、
    普段本を読みつけない人には
    とっつきやすいのだろうか?
    ワタシはあまり好きではないが、
    映画化はしやすそうな内容だなと思った。

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著者プロフィール

一九五六年札幌生まれ。本郷幼稚園中退、本郷小学校卒、東白石中学校卒、札幌東高等学校卒、小樽商科大学中退、北海道大学文学部哲学科中退。
現場作業員、ポスター貼り、調査員、ガードマン、トラック助手、編集者、広告営業、コピーライター、受刑者など諸職を転々。
一九九二年『探偵はバーにいる』(早川書房)で小説家としてデビュー。同作は、一九九三年『怪の会』激賞新人賞受賞。
二〇〇一年『残光』(角川春樹事務所)で日本推理作家協会賞受賞。

「2010年 『北の作家 書下ろしアンソロジーvol.2 utage・宴』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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