探偵は吹雪の果てに (ハヤカワ文庫 JA)

著者 :
  • 早川書房
3.54
  • (14)
  • (87)
  • (85)
  • (8)
  • (1)
本棚登録 : 695
感想 : 55
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (454ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150307493

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • スノーモービル

  • バーにいるがなかったのでいきなりこれを読みました。


    強すぎないところが彼の魅力?

  • ススキノ探偵シリーズ6作目。とはいっても、今回の舞台はほとんど架空の道北の街、斗己誕。昔愛した、死んだと思ってた人に、ある人に渡して欲しいと託されて訪れた吹雪に閉ざされた街には…。まず、前作よりいきなり15年も経過していることに驚き。そして、苦い、非常に苦い読後感。最後に投げかけられた言葉を額面どおり受け取るか、その先の簡単には割り切れない思いがあるのを読み取れると思うかどうか。そして、がんばったけど報われなくて、少しだけ空の悪口を言ってしまうUAの「青空」が聞いてみたくなる。作者の意図した、幾分悪意を含んだ田舎の描き方は、よく描けてるなあと思った。/「全てをきちんとカッコヨク片を付けるのは、場合によっちゃカッコワルイんだよ。少しは、スキを残さないとな。薄っぺらな人間になっちまうぜ。てなわけで、正義の味方は、そのダメージを、ネコババ政治家の金で癒すわけだ。その、<すっきりしない>って感覚が、とっても大切なんだよ。知恵の足りない正義の味方ってやつになっちまったら、最悪だろ」(p.29)

  • 面白かったけど、ススキノ探偵シリーズの中ではいまいちかも。
    田舎の人との会話が、なんかダメだったなぁ。

  • このシリーズは私には合わないかも・・・
    過去に読んだ、私立探偵畝原シリーズは、重い内容だけどよかった。
    でも、このススキノ探偵俺シリーズは、あんまり好きじゃないなぁ。

    主人公「俺」があまり好きじゃない。
    何をそんなにカッコつけてるんだと。カッコつけ過ぎてて、カッコ悪く見えるんですが・・・。

    田舎の人たちとの会話もよくわかんないし。たしかに年寄りは同じことくりかえすけどねー。

    会話が見えない、依頼の目的が見えないとよくわからないうちに話は進んでいくのですが、気がつけば、ある事件が解決してた!

    一番カッコよかったのは、スノーモービルを乗りこなしてたおじいちゃんだな。うん。


    いきなりこの作品を読んだので、ダメだったのかなぁ。シリーズを最初から読めば、よかったのかもしれない。
    きっと、こういう俺をかっこいいと思うのは、こんな感じできままに不良して暮らしていけたら、いいなぁという憧れをもつ、普通のおじさんかもしれない。

    主人公の関係者以外の人々が、嫌な奴度はやっぱりかなり高かったです。徹底的に嫌な奴に描くよなぁ。

  • 2010/12/18 Amazonより届く。
    2015/12/11〜12/18

    2年半ぶりのススキノ探偵シリーズ。久しぶりで忘れてしまっているのかもしれないが、「俺」って45歳だったんだ。春子さんと結婚してたこともすっかり忘れてた。映画で大泉洋さんが演じていたこともあり、痩せているイメージが植えつけられていたが、太ってたのね。今作品では、ススキノを離れ、斗己誕を舞台に暴れまわる。最後のシーンのせつなさは一級品。
    これなんかも、映画化に向いていると思うけどなぁ、第3弾はないのかな?

  • 2006年10月4日読了

  • ススキノの俺シリーズ第五弾。


    チンピラに袋叩きにされて入院した病院で、かつての恋人と偶然再会した俺。

    彼女からの依頼で雪の田舎町まで一通の手紙を届けることになったのだが……。


    シリーズ最高峰との呼び声高き作品。

    一度でも恋した奴なら、俺に共感できるはず。

    巻末に著者の後書きがあるのも氏にしては珍しい趣向。

  • 東さんの作品は全て実家で読んでいる私。母がぞっこんなのである。。

  • -

全55件中 41 - 50件を表示

著者プロフィール

一九五六年札幌生まれ。本郷幼稚園中退、本郷小学校卒、東白石中学校卒、札幌東高等学校卒、小樽商科大学中退、北海道大学文学部哲学科中退。
現場作業員、ポスター貼り、調査員、ガードマン、トラック助手、編集者、広告営業、コピーライター、受刑者など諸職を転々。
一九九二年『探偵はバーにいる』(早川書房)で小説家としてデビュー。同作は、一九九三年『怪の会』激賞新人賞受賞。
二〇〇一年『残光』(角川春樹事務所)で日本推理作家協会賞受賞。

「2010年 『北の作家 書下ろしアンソロジーvol.2 utage・宴』 で使われていた紹介文から引用しています。」

東直己の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×