グリフォンズ・ガーデン (ハヤカワ文庫 JA ハ 10-3)

著者 :
  • 早川書房
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感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150313272

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  • 読売新聞12月20日で紹介
    摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50101287

  • もっと早瀬さんの書いた話を読んでみたいのだけれど。他のをまた読み返そう。



    「いつかは、あなたと一緒に暮らす日が来るんだろうって思っていた。ずっとそう信じていたけれども、なんだか信じられない。現実のような物語の中にいるみたい」
    ぼくは、現実のような物語ではなく、物語みたいな現実にいる気分だった。

    「いつまでも聞こえているといいね。あなたにはわたしのピアノの音が聞こえて、わたしにはあなたの拍手の音が聞こえていたら」

    「そんな言い方しないで。恋が冷めちゃったら、わたしはここにいる必要がないんだから」…
    「由美子は、この街が嫌い?」
    「好きよ。けれども、恋の冷めたあなたとこの街にいる必要はどこにもない。だから、そんな短絡的に考えないで」

  • 難しくて理解しきれない部分がたくさんあったが、面白かった!
    プラネタリウムの外側をもう一回読む。

  • 未必のマクベスから早瀬耕に入り、購入。
    圧倒的に相性のいい書き方。
    テンポも工学的な話がつらつらと、
    そしてSF的に進んでいく話はすらすらと読める。
    よき。

  • 読み終わった後も「えっ、えっ」と混乱している。主人公がAIの研究をする話。工学、哲学、心理、数学、言語...と興味のある話題てんこもりで良かったわ。それらのジャンルを恋人と延々と喋ってるのも好きだわ。てか僕の理想すぎて憧れるわ。恋人と無限に喋りまくれる関係を作りたいわ。ネタバレしないように書くのは難しいなぁ。しかし、どっちがどっちなんだろう…、いや、その問いそのものも意味をなさないんじゃないかとすら思えてくる。これはもう一回ゆっくり読みたい作品。自我とは?世界とは?

  • いまいち。盛り上がりに欠けた。読んでいて眠くなり、居眠りしながら読んだ。
    DWSをサスペンドして意図せず休みになったところで、何か起こると思ったけど、そうはならなかった。

  •  専門用語と難解な会話が多すぎて、半分どころか九割方理解できていないような気がするのですが、それでも嫌になることなく読み進めていける不思議。主人公はじめ、いかにも理系らしい、「めんどうくさい」考え方が、見ようによってはとても純粋で可愛らしいです。
     このお話も、リアルと非リアルの境界が曖昧で、白昼夢や幻覚めいた世界に浸るのがまた楽しい。せめて半分理解出来たらな……もっともっと面白いんだろうけどなぁ……。

  • 「プラネタリウムの外側」よりもさらに難解で、さっぱり分からないんだけれど、読んでいて心地よい。
    認知システムのはなしは興味深い。でも、あんまり色々なことを分解していくと、立ち行かなくなる…
    「ただの石も何かしらの情報を持っているのだから、石の声を聞くこともできるかもしれない」っていうのは、やっぱりロマンなのではないだろうか。

  • 光が目に入るから林檎は赤いように視える。
    空気の振動が鼓膜を揺らせば音に変わる。
    認識したとき世界はそう成る。
    情報でしかないこの世界はなんだろう。
    だけど作り物だとしても、尊く感じる何気ないやりとりの数々。
    美しいと思える日々。
    世界は閉じていて、だけど掌からは何かがこぼれた。

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