- Amazon.co.jp ・本 (506ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150412111
感想・レビュー・書評
-
書店のブックフェアにて
早川書房希少本コーナー
「倉庫から直接持ってきました!」
と何故か早川の担当者さんが、鮮度をアピール
(むしろ売れ残ってたのなら鮮度が悪いのでは…)
ついつい買ってしまった。
主人公は犬の保護団体を運営し、恐ろしく暗い過去を持つ女性と、そのボーイフレンドの建築家
ある日、助けたゴールデンレトリバーに神秘的な力を感じ、自分の過去と対峙することになる。
謎のサイコパスカップル
主人公を追う二人組の探偵
さらに二人組の殺し屋
という構図で、物語が進む。
毎度のことながら、なんらかの不吉な「予兆」を描くのと狂気よりも奇妙な殺し屋やサイコパスを描くのがうまい。
今回の殺し屋は、読書家だった。
読書に生きる喜びを見出したり、ふいに全部意味のないことと感じていそうなのが好き。
期待させるといけないので書いておくと、ややあっさり目でいつも通りの話でした。
でも、作者の愛犬の追悼の意味を込めて描かれた作品として読んでみると、愛犬だけではなく、犬に対する愛情を感じる。
飼うことにたいする責任についても触れている。詳細をみるコメント2件をすべて表示-
kuma0504さん岩波文庫が歴史関係で、それをやって欲しい。でも、岩波はやらないだろうなぁ。岩波文庫が歴史関係で、それをやって欲しい。でも、岩波はやらないだろうなぁ。2020/04/02
-
ikezawaさん倉庫開放するとか…やらないだろうなぁ…倉庫開放するとか…やらないだろうなぁ…2020/04/02
-
-
犬への深い愛を示す人は、きっと犬からも深く愛されるのでしょう。これは1匹のゴールデン・レトリーバーによる奇跡の物語です。
ドッグ・レスキューとして犬を救護するエイミーは心に傷を負っており、そのエイミーを愛するブライアンにも悩みがありました。また、二人のあずかり知らないところで、邪な企みが進行していきます。一体これから先彼らはどのように関わっていくのか、何もかも見通しているような不思議な目を持つレトリーバーは二人の魂を救えるのか、ドキドキしながらもページをめくる手が止まりませんでした。
この作品では、クーンツの新たな一面を見たような気がします。「解説」によると、クーンツはレトリーバーを家族の一員としていたことがあり、まさにその死に立ち合った年に書かれたのが本書だとのこと。犬への慈愛に満ちた眼差しと熱き思いを伝える言葉が溢れんばかりです。
私は猫派ですが、動物を愛するすべての人に読んでほしい、癒しのミステリーです。 -
おなじみ、レトもの( ´ ▽ ` )ノ。
そして、やっぱりおなじみ、追跡&対決もの( ´ ▽ ` )ノ。敵味方それぞれが男女ペアってとこが新味( ´ ▽ ` )ノ。
キャラ造形が楽しいのも例によって例の如しなんだけど、自分的に最も惹かれたセカンドライフ探偵や謎の少女テレサが早々に退場しちゃったのが残念(>_<)。
ここしばらくクーンツ連読してるけど、なんかこの本だけ読みづらかったな...... -
よっぽど気に入ったと見えて、2冊買っていた本。
もー(笑) -
最後の方はえっそんな解決?!解決というか結末というか…事件の終わり方がだだっと終わるって感じ。でも何せ犬可愛い。
-
クーンツでゴールデン・レトリーバーとくれば期待大。謎のお利口犬にも違和感なかったのにラストがあまりに超常すぎて残念。
-
ドック・レスキューとして活動しているエイミーは、その夜、不思議なゴールデン・レトリーバーを助ける。
それは、彼女の過去と、彼女の恋人の過去が、交錯する恐怖と奇跡の始まりだった。
全く無関係だったものが絡みあって、全体図が見えたとき、愕然とする。予想できたものであると思うのに、震える。
それは、奇跡を信じる心なのだと思う。
人の中の善なるもの全てを信じ、それに答える犬という無垢な存在に、それが存在するという奇跡に、感謝し祈るということなのだと思う。
最後の展開は、確かにちょっとね、という部分があるのだが、もうそんなのどうでもいい。この奇跡の輝きだけ信じていれば、なんか生きていける気がする。
そういう物語です。 -
犬と子供という卑怯な手をためらわずにガンガン使ってくる、非常にクーンツらしい一冊。キャラクターの使い方が類型的なのにえらく巧いのも相変わらず。殺し屋ビリーがいい味だしてます。ニッキーよりアインシュタインのが泣けたけど。タイトル秀逸だよね。