レッド・ドラゴン〔新訳版〕 下 (ハヤカワ文庫 NV ハ 11-6)

  • 早川書房
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150413682

感想・レビュー・書評

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  • ハンニバルシリーズ1作目。
    サイコノワールという感じかな?
    ピカレスクロマンっぽいところもある。
    読み応えがあって面白かった。
    次は有名な『羊たちの沈黙』。

  • こうして、サイコパスは誕生するのか。

  • 面白過ぎた。
    容赦ないシリアルキラーのグロい事件現場に
    恐れを成しつつ、ドキドキしながら読む体験は、
    クセになる。展開も早く、飽きさせない。

    レクター博士、〈歯の妖精〉は元より、調査官グレアムもFBI捜査官クロフォードも何か凡人とはかけ離れていて、危うさを持っている。どこか狂っている。狂人と常人との境界線はあいまいなのかもしれない。

    重要なモチーフの赤き竜の絵(表紙の絵)は、ウィリアム・ブレイクという画家の有名な絵らしいが、とてもグロテスクで、本作にピッタリ。一度見たら忘れられない。

    羊たちの沈黙 レッドドラゴンと準備は整った。
    次はいよいよ「ハンニバル」へ。
    ようやくレクター博士と直接対面できるのが、
    今から楽しみだ。

  • エンタメとしてはいいんだろうけど再読はないな。

  • なんだか訳がヒド過ぎて、違和感のある文章が多い本だな…という感想のまま終わってしまった。
    英語と日本語は例えとか表現が異なるんだから、そのまま訳せば良いというものではないよね。
    性格に違和感がある人物がキモである小説の訳そものもが違和感だらけだったら、楽しめるものも楽しめないわ。

  • シリーズの「羊たちの沈黙」「ハンニバル」は映画で観ていて、強烈な印象があった。活字で読めばどんな風か知りたかったので、シリーズの最初のこれを手に取った。

    解説が三つもある。よほど話題作と期待、違わぬ。次の場面が知りたく息つくまもなくページをめくるほど面白かった。(!?)

    解説を桐野夏生さんも書いてらっしゃる。読了後彼女の解説をよみ、感想を言い尽くされた感あり、しかも投影のほどはわからないが、最近の桐野さんの作品の傾向が理解出来たような気になった。

    私など書かなくてもいいのではないか、と思いつつ気を取り直して。

    私は想像力を珍重する。楽しみでさえある。でも覗いてみてぞっとするようなものをみつけると困惑、途惑う。それが本の中、想像の世界だけなら問題はない。しかし、現代は悪魔のささやきが当たり前のように、堕落していくようだ。落ちていく先がどこでもかまわなくなっている。

    『人は観るものしか見えないし、観るのはすでに心の中にあるものばかりである。』(アルフォンス・ベルティヨン)

    という冒頭の挿入句がこの本をよく表している。

    FBI捜査官に助太刀を頼まれた異常犯罪捜査の専門家ウィル・グレアム(主人公)が、異常な殺人犯人に心理を沿わせていく過程が、心憎い。グレアムが悪人ではないのかとまで思ってしまう。

    凶悪な悪人、殺人鬼の心理とは何か。自分の心の投影ではないか。と、グレアムは悩む。

    私は「食人鬼」とか「肉体を噛み切る」とかのオカルト要素は大して恐くなかったが、犯人の心理を読み取るグレアムの「さが」が怖ろしかった。

    有名な「ハンニバル・レクター博士」はここでは脇役なのだが、強烈な登場と印象するのは後の作品がなせるわざ。そのレクター博士も真っ青になのではないかと思われるほど。いや、作者トマス・ハリスの頭の中か恐い。

    「カラマーゾフの兄弟」も怖ろしかったが、宗教と思想という救いがあった。ここには現実しかないようである。世紀の違いだろうか。

    しかし、読んでよかった本である。

  • サイコスリラーの金字塔。
    登場人物の全員に影があっていい。
    『羊たちの沈黙』に突入します。

  • 一気に読んでしまったからか、映画(2本目)をなぞっているように感じてしまった。逆なんだけど。

  • 羊たちの沈黙から入って、こちらを読みました。
    レクター博士濃度が思ったより低くて残念でしたが、ダラハイドも魅力的な悪役で楽しめました。
    羊たちの沈黙で「ウィルはひどい目にあった」ということはわかっていたので、最後までハラハラしてましたが、最後の展開には「きゃー!」と読みながら叫んでしまいました。
    次はハンニバル!

  • 犯人にほろりとしかけ…。物語の展開や犯人はこちらの方が面白かったです。

    でもこれグレアムかわいそすぎませんか。一瞬の邂逅でレクターに気に入られ、傷つけられ、その後はぽい、で酒浸りですよ(?)。
    だってその後はクラリスが気に入られちゃってうんでしょ(?)。

    あとラウンズのガールフレンドの情のあるとこが好感度高。

    とりあえずまだ見てない映画やドラマや次巻を読んでいきます。

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著者プロフィール

ウィリアム・トマス・ハリス三世(William Thomas Harris III)
1940年テネシー州ジャクソン生まれ、テキサス州ウェイコのベイラー大学(Baylor University)卒業。地方紙記者を経てAP通信社でレポーター兼編集者に。この期間中の知見が小説の機縁となる。
著作は現在5作。映画化もされた『ブラック・サンデー』をはじめ、「ハンニバル・レクター」シリーズの『レッド・ドラゴン』、ブラム・ストーカー賞を獲得した『羊たちの沈黙』に、『ハンニバル』、『ハンニバル・ライジング』。

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