- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152091277
感想・レビュー・書評
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この人にしては珍しいテロ組織サスペンスもの。得意分野である精神病患者の描写はもちろん、ミステリーとしてもなかなか良くできています。逆に言えば、少しできすぎな所が弱点でしょうか。
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キイス12年ぶりの小説。といっても私はアルジャーノンしか読んだことがない。
出だしからテロ組織や暗号などが登場するように、この作品のジャンルを定めるのは難しい。
他の作品同様精神病患者の内心の葛藤を描いたものでもあり、謀略小説でもあり、パズラーでもあり……。
それを綺麗にまとめられているかと言えば、お世辞にもできてるとは言えず、正直期待が高かったこともあり、残念。 -
「アルジャーノンに花束を」で有名なダニエル・キイスの12年ぶりの新作。
境界性人格障害と演技性人格障害を併せ持つアメリカ国籍の主人公・レイヴンがひよんなことからギリシャのテロ組織、17Nやイスラムテロ組織・MEKに拉致され、ギリシャ・アメリカ・イランという国に翻弄されながら、逃亡するというストーリー。
アメリカを憎む様々な国のテロ組織とCIAの攻防が、主人公の病気と絡み合い、また17NやMEKなど実在する組織を題材にしていてとても興味深い。
しかしながら、扱う題材が多すぎて主人公の存在がかすみ、テーマがはっきりしない作品だなぁ…という印象で、残念です。
暗号がひっきりなしに出てきて、ちょっと某秘密結社ミステリー作品と個人的にかぶりました。
決して面白くなかったわけではありませんが、次回作に期待したいです。 -
イスラム過激派のテロや、暗号に隠された秘密など、話が大きくなりすぎてしまい、すべての話が煩雑になってしまっている気がする。
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「アルジャーノンに花束を」切なくて好きでした。