- Amazon.co.jp ・本 (438ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152093295
作品紹介・あらすじ
戦乱や飢餓に満ちた不幸な国ばかりを取材するのにうんざりしたジャーナリストが、人びとが世界で最も幸せに暮らす国を探して旅に出た。訪れるのは、オランダ、スイス、ブータン、カタール、アイスランド、モルドバ、タイ、イギリス、インド、アメリカの10カ国。各地で出会う人びとのユーモラスなやりとり、珍しい風習や出来事などをウィットに富んだ筆致でつづりながら、ときに心理学や哲学の知見も交えつつ、真の幸福について思いを馳せる。果たして一番幸せな国は見つかるのか?全米ベストセラーとなり、18カ国語以上に翻訳されたユニークな旅行記。
感想・レビュー・書評
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「幸福とは何か」を知るために、オランダ、スイス、ブータン、カタール、アイスランド、モルドバ、タイ、イギリス、インド、アメリカをめぐった旅行記。
各国で出会ったいろいろな人のいろいろな考え方が、ウィットのきいた文章で語られていて、楽しく読めた。
中でも印象に残ったのは、タイ人が「考える」という行為に懐疑的だという話(イヌイットもそうだという)。
「幸せとは何か」を考えることが不幸になる原因なのではないかと思えてくる。 -
「幸せ」をスピリチュアルにでなく研究した本。
著者はそのために、幸せだと言われる多くの国を旅し、そこでのインタビューや
経験を元に「人にとっての幸せとは何か」を解き明かそうとする。
何度失敗しても良い国。
深く考えないことが良いとする国。
善く生きることが幸せだと説く国。
他者との間に信頼があることが幸せだとする国。
嫉妬がないことが幸せのひとつだという国。
自然とつながれる国。
どれも、幸せの要素のひとつだと、なるほどと思えるものがあって
とても興味ふかい内容だった。
幸せって本当に研究したい欲望をかきたてられるテーマだが
「幸せのことを考える時間が多い人は幸せではない」と本の中で
言われるシーンがあり、それももっともだ、と思う。
私が最も「そうだ」と思った幸せの定義はコレ
「自分がよそにいるべきとか、誰かになるべきとか、他のことを
するべきとかを、思わなくても良い国」
なかなか難しいことだけど。 -
着眼点もエピソードも面白いので漫画にすると良いと思う。
というのも、文章の端々に批判ではなく皮肉、差別に近いものを感じる。 -
感想書くのを忘れてた。
紀行文を読むと、その土地について先回りして教えられたようで、それが嫌だから普段は読まない。けど、これはテーマが『しあわせ』という特殊分野なのでそうはならず、かえってそれぞれの国を旅したくなった。軽妙で読んでる端から笑みがこぼれた。
幸福学の入門書としても、オリエンタリズム(なんて簡単に言ってはいけないのかもしれないけど)としても、色々な角度から楽しめるので、何度か読んでみたいと思える作品。
紀行文ジャンルそのものを見直した良作。
追記:私もアイルランドが気になる。 -
桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/547079 -
思索
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2018年9月9日に紹介されました!